【BABYMETAL リコメンド】
石化されたBABYMETALを
復元させる計画が始動!
新たなステージを目指し、
さらなる深化を遂げた
「Mirror Mirror」と同じく曲名がテーマになっている「Monochrome」は抒情性をまとったスローテンポのナンバー。BABYMETALが異質なものを組み合わせることに長けているのは周知されていると思うが、この曲のヘヴィでいながら春の情景を思わせるような独自のエモーションは本当に素晴らしい。“夜空に打ち上げられたモノクロームの花火は、子供たちの目には何色に映っていたのだろう? 北欧神話で「終末の日」を意味するラグナロクに、儚い希望のようにまたたく星空が虹色に包まれる日が訪れるのを願う“という内容の歌詞と重なり合って、圧倒的な惹き込み力を持った一曲だ。
続く、「Light and Darkness」は“光があるから闇があり、闇があることによって輝く世界がある。光と闇が交差する夜、毒され堕ちてゆく先に求めるのは強い愛に満ちあふれた世界。開いた扉の先に待ち受けるのは希望なのか? 絶望なのか?”ということを歌った題名と同じテーマのナンバー。この曲もEDMが香る歌中とドラマチックなサビのコントラストが効果的に用いられており、重厚さと切なさを湛えたサビを一層響かせることに成功している。ウェットな方向に寄ることなく、抑揚を効かせて内面の切なさを表現しているヴォーカルも実にいい。
本作を締め括るのはスローチューンの「THE LEGEND」。テーマは“COFFIN=棺桶”で、LEGENDの旗を掲げたBABYMETALが次のステージに向かっていく姿が描かれている。ダイナミクスを効かせたアレンジや繊細さと力強さを併せ持ったヴォーカル、タイトなサウンドなどがフィーチャーされており、聴き終えたあとに深い余韻が残る。そして、『THE OTHER ONE』をもう一度頭から聴きたいという気持ちにさせる。そんな楽曲でアルバムを終わらせるあたりも、さすがのひと言に尽きる。
『THE OTHER ONE』は非常に良質なアルバムで、結成から10年を経てBABYMETALがより魅力を増していることを実感させる。秀でた表現力を誇るアーティスティックなメタルダンスユニットという印象が強い。ジャンルを超越した魅力を放つBABYMETALは、これからも世界中のリスナーを虜にし続けるだろう。
続く、「Light and Darkness」は“光があるから闇があり、闇があることによって輝く世界がある。光と闇が交差する夜、毒され堕ちてゆく先に求めるのは強い愛に満ちあふれた世界。開いた扉の先に待ち受けるのは希望なのか? 絶望なのか?”ということを歌った題名と同じテーマのナンバー。この曲もEDMが香る歌中とドラマチックなサビのコントラストが効果的に用いられており、重厚さと切なさを湛えたサビを一層響かせることに成功している。ウェットな方向に寄ることなく、抑揚を効かせて内面の切なさを表現しているヴォーカルも実にいい。
本作を締め括るのはスローチューンの「THE LEGEND」。テーマは“COFFIN=棺桶”で、LEGENDの旗を掲げたBABYMETALが次のステージに向かっていく姿が描かれている。ダイナミクスを効かせたアレンジや繊細さと力強さを併せ持ったヴォーカル、タイトなサウンドなどがフィーチャーされており、聴き終えたあとに深い余韻が残る。そして、『THE OTHER ONE』をもう一度頭から聴きたいという気持ちにさせる。そんな楽曲でアルバムを終わらせるあたりも、さすがのひと言に尽きる。
『THE OTHER ONE』は非常に良質なアルバムで、結成から10年を経てBABYMETALがより魅力を増していることを実感させる。秀でた表現力を誇るアーティスティックなメタルダンスユニットという印象が強い。ジャンルを超越した魅力を放つBABYMETALは、これからも世界中のリスナーを虜にし続けるだろう。
文:村上孝之