PART2STYLEのMaL、前作の続編となる
新AL『Primal Dub2』本日リリース

PART2STYLEのMaLがニュー・アルバム『Primal Dub2』を本日1月23日(月)にリリースした。
今作は昨年1月に新鋭レーベル〈Hoodish Recordings〉の第1弾作としてリリースされた初のソロ・アルバム『Primal Dub』の続編。メロウで穏やかなダブが展開された前作の流れも踏襲しつつ、さらに洗練されたサウンドを展開している。レーベル・メイトでもあるIRONSTONE(ギター)をはじめ、ACHARU(ボイス)、SHOWGO(ジャンベ)がレコーディングにも参加している。

さらにバイオリンのHirokazu Suetake、そして前作は長女がトランペットで参加したのもハイライトのひとつであったが、今回は次女がアルト・サックスとボイスで参加している。カバー・アートは前作同様、東京のアンダーグラウンド・シーンに灯を灯し続けるBest Match Cornerによるもの。

■MaL『Prime Dub2』:アルバム紹介文

『Prime Dub』、その続編、MAL(PART2STYLE)による『Prime Dub2』が約1年ほどのスパンでここにリリースされた。本人が果たしてそう思っていたかどうかはともかく、
前作を一聴したときに「DJ PYTHONへの高田馬場からの回答」と、ついつぶやいてしてしまいたくもなったわけだが、本作もまたチルアウトな雰囲気の柔らかなダブ・サウンドがじんわりと広がっていく。その作品性は、レゲエ / ダブ愛好家はもちろん、チルなラップやR&B、そしてここ数年でレゲエの再発などでもキーワードであがってきているいわゆるバレアリック・サウンド的な解釈で聴かれることも決して不思議ではない、そんな作品ではないだろうか。

全治9ヶ月の大けがの末、80日間にも及ぶ入院の間に思いついたという『Prime Dub』の「ダブをキーワードにした日常のサウンドトラック」というテーマ(前作『Prime Dub』に関する顛末は 大石始のnote掲載のMALインタヴュー(https://note.com/oishihajime/n/n93d6ab00e9f2) に詳しい、本作を知る上でも重要なのでぜひそちらをぜひ参照のこと)。少々余談だが、それはどこかブライアン・イーノが交通事故後、その病床での、とある音楽体験をヒントとして「アンビエント・ミュージック」を着想したというエピソードを思い出す話でもある。アンビエント・ミュージック同様、生活の一部に溶け込む音楽ということで言えば、音楽への視点の変化、身体性とはまた違った役割・魅力のある音楽の創出というところで、そこにどこか共通点を見いだすことも可能だろう。ダンスフロアの身体的な刺激とも違った、リズムとサウンドによって、日常のフィーリングを豊かにする、そうした音楽がここにはある。

続編ではあるが、入院生活を端緒とした、よりパーソナルな前作に比べて、本作はその布陣にしても少し開いたコミニケーションを感じることのできる作品となった。おそらく、なにより前作のリリースでスタートした、高田馬場の音楽居酒屋「KUSUDAMA」が主宰するレーベル、HOODISH RECORDINGSの存在が大きいのではないだろうか(もちろん本作のリリースもHOODISHからのリリースとなる)。フィーチャリングには、レーベル・メイトでもあるIRONSTONEがギター、ボイスにACHARU、ジャンベにSHOWGOがレコーディングにも参加、更にバイオリンのHirokazu Suetake、そして前作のMalの長女の参加に続き、今回は次女がアルトサックスとボイスにて参加している。前作で蒔いた種がじわりとその根を張り巡らし、そして本作へ、というローカルなコミニティにおけるコミニケーションの芳醇さが作品へと結実しているということではないだろうか。

デジタル・リリースは、先にリリースされている限定ミックス・テープとは違ったセパレート仕様の楽曲達。DJ/セレクターとして長らく活動してきた彼の手腕が発揮された「流れ」を持ったミックスとも違った時間軸で、アルバムとしてじっくり堪能するもよし、もちろん現場での「流れ」のセンスのなかで生み出された本作のサウンドは、またさまざまな現場に「流れ」を作りだせるDJツールとしての側面を持つことは言うまでもないだろう。

カヴァー・アートは前作同様、東京のアンダーグラウド・シーンで噂のマッチ箱職人、BEST MATCH CORNERが担当。人生の大部分を占めるのは膨大な日常だ、そんな日常にじわりと染み入るサウンドトラックとしてのダブ。繰り返す日常、繰り返しながらも気分、体調、その機微はいつも違う、メロウなメロディに聴きいってみたり、時にはリズムにフォーカスして小躍りするもよし、そんな毎日違って繰り返す「日常のVERSION」を彩る「Prime Dub」、その第2章がここに完成したのだ。(河村祐介)
【リリース情報】

MaL 『Primal Dub2』

Release Date:2023.01.23 (Mon.)
Label:Hoodish Recordings
Tracklist:
01. The Seasons
02. Breakthrough Dub
03. Fly (PrimalDub mix)
04. Dub Me Baby
05. Dark Roast Dub
06. Time&Space Riddim
07. DubFun
08. Wheel&Deal
09. 4AM Dub
10. Never Gonna Give You Dub
11. Alright

All songs Written, Composed, Programed Arrangements by MaL
Cover by Best Match Corner
Mixed & Mastered by MaL

[Additional Musicians]
Sax & Voice:Nadeshiko
Voice:ACHARU
Violin:Hirokazu Suetake
Djembe:Showgo
Guiter:IRONSTONE

■ 配信リンク(https://linkco.re/33M14AH3)

■MaL: Twitter(https://twitter.com/MaL_p2s) / Instagram(https://www.instagram.com/mal_p2s/)
PART2STYLEのMaLがニュー・アルバム『Primal Dub2』を本日1月23日(月)にリリースした。
今作は昨年1月に新鋭レーベル〈Hoodish Recordings〉の第1弾作としてリリースされた初のソロ・アルバム『Primal Dub』の続編。メロウで穏やかなダブが展開された前作の流れも踏襲しつつ、さらに洗練されたサウンドを展開している。レーベル・メイトでもあるIRONSTONE(ギター)をはじめ、ACHARU(ボイス)、SHOWGO(ジャンベ)がレコーディングにも参加している。

さらにバイオリンのHirokazu Suetake、そして前作は長女がトランペットで参加したのもハイライトのひとつであったが、今回は次女がアルト・サックスとボイスで参加している。カバー・アートは前作同様、東京のアンダーグラウンド・シーンに灯を灯し続けるBest Match Cornerによるもの。

■MaL『Prime Dub2』:アルバム紹介文

『Prime Dub』、その続編、MAL(PART2STYLE)による『Prime Dub2』が約1年ほどのスパンでここにリリースされた。本人が果たしてそう思っていたかどうかはともかく、
前作を一聴したときに「DJ PYTHONへの高田馬場からの回答」と、ついつぶやいてしてしまいたくもなったわけだが、本作もまたチルアウトな雰囲気の柔らかなダブ・サウンドがじんわりと広がっていく。その作品性は、レゲエ / ダブ愛好家はもちろん、チルなラップやR&B、そしてここ数年でレゲエの再発などでもキーワードであがってきているいわゆるバレアリック・サウンド的な解釈で聴かれることも決して不思議ではない、そんな作品ではないだろうか。

全治9ヶ月の大けがの末、80日間にも及ぶ入院の間に思いついたという『Prime Dub』の「ダブをキーワードにした日常のサウンドトラック」というテーマ(前作『Prime Dub』に関する顛末は 大石始のnote掲載のMALインタヴュー(https://note.com/oishihajime/n/n93d6ab00e9f2) に詳しい、本作を知る上でも重要なのでぜひそちらをぜひ参照のこと)。少々余談だが、それはどこかブライアン・イーノが交通事故後、その病床での、とある音楽体験をヒントとして「アンビエント・ミュージック」を着想したというエピソードを思い出す話でもある。アンビエント・ミュージック同様、生活の一部に溶け込む音楽ということで言えば、音楽への視点の変化、身体性とはまた違った役割・魅力のある音楽の創出というところで、そこにどこか共通点を見いだすことも可能だろう。ダンスフロアの身体的な刺激とも違った、リズムとサウンドによって、日常のフィーリングを豊かにする、そうした音楽がここにはある。

続編ではあるが、入院生活を端緒とした、よりパーソナルな前作に比べて、本作はその布陣にしても少し開いたコミニケーションを感じることのできる作品となった。おそらく、なにより前作のリリースでスタートした、高田馬場の音楽居酒屋「KUSUDAMA」が主宰するレーベル、HOODISH RECORDINGSの存在が大きいのではないだろうか(もちろん本作のリリースもHOODISHからのリリースとなる)。フィーチャリングには、レーベル・メイトでもあるIRONSTONEがギター、ボイスにACHARU、ジャンベにSHOWGOがレコーディングにも参加、更にバイオリンのHirokazu Suetake、そして前作のMalの長女の参加に続き、今回は次女がアルトサックスとボイスにて参加している。前作で蒔いた種がじわりとその根を張り巡らし、そして本作へ、というローカルなコミニティにおけるコミニケーションの芳醇さが作品へと結実しているということではないだろうか。

デジタル・リリースは、先にリリースされている限定ミックス・テープとは違ったセパレート仕様の楽曲達。DJ/セレクターとして長らく活動してきた彼の手腕が発揮された「流れ」を持ったミックスとも違った時間軸で、アルバムとしてじっくり堪能するもよし、もちろん現場での「流れ」のセンスのなかで生み出された本作のサウンドは、またさまざまな現場に「流れ」を作りだせるDJツールとしての側面を持つことは言うまでもないだろう。

カヴァー・アートは前作同様、東京のアンダーグラウド・シーンで噂のマッチ箱職人、BEST MATCH CORNERが担当。人生の大部分を占めるのは膨大な日常だ、そんな日常にじわりと染み入るサウンドトラックとしてのダブ。繰り返す日常、繰り返しながらも気分、体調、その機微はいつも違う、メロウなメロディに聴きいってみたり、時にはリズムにフォーカスして小躍りするもよし、そんな毎日違って繰り返す「日常のVERSION」を彩る「Prime Dub」、その第2章がここに完成したのだ。(河村祐介)
【リリース情報】

MaL 『Primal Dub2』

Release Date:2023.01.23 (Mon.)
Label:Hoodish Recordings
Tracklist:
01. The Seasons
02. Breakthrough Dub
03. Fly (PrimalDub mix)
04. Dub Me Baby
05. Dark Roast Dub
06. Time&Space Riddim
07. DubFun
08. Wheel&Deal
09. 4AM Dub
10. Never Gonna Give You Dub
11. Alright

All songs Written, Composed, Programed Arrangements by MaL
Cover by Best Match Corner
Mixed & Mastered by MaL

[Additional Musicians]
Sax & Voice:Nadeshiko
Voice:ACHARU
Violin:Hirokazu Suetake
Djembe:Showgo
Guiter:IRONSTONE

■ 配信リンク(https://linkco.re/33M14AH3)

■MaL: Twitter(https://twitter.com/MaL_p2s) / Instagram(https://www.instagram.com/mal_p2s/)

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『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。

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