浦島坂田船 刺激的な4人の“悪魔執
事”が誘うのは現実世界か夢の世界か
ーー恒例のハロウィンライブを振り返
る(画像:全11枚)

Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船 Ψ悪魔執事Ψ あなたが飽くまで仕えます♡

ワタクシかなり使えます♡ちゃんとしni9htお仕置きデビか~????
2022.12.25 イープラス・Streaming+(国内)、ZAIKO(海外)
浦島坂田船が2022年10月に開催した、『Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船 Ψ悪魔執事Ψ あなたが飽くまで仕えます♡ワタクシかなり使えます♡ちゃんとしni9htお仕置きデビか~????』。思い思いに仮装した1万2千人ものcrew(浦島坂田船ファンの呼称)が集った幕張メッセでの最終公演の模様が、12月25日に配信された(12月31日(土)23:59までアーカイブ配信中)。“悪魔執事”をコンセプトにした3年ぶりの有観客ハロウィンライブの一部始終をお伝えする。(以下、ネタバレあり)
乙女ゲーム調でありつつどこか不穏な空気を漂わせるオープニング映像で、「お嬢様が楽しめるよう、いろいろ用意させていただきました。さあ、共に参りましょう」と誘う“悪魔執事”たち。ステージ上段の扉が左右に開くと、RAHWIA描き下ろしメインビジュアルそのままの赤✕黒衣装に身を包んだ4人が登場し、うらたぬきの「最高のハロウィンパーティーにしましょう」という言葉を合図に、10月20日に動画投稿した「ジャックオーランタン」へ。いくつものトーチに炎が揺らめくステージで執事仮装のダンサーと共に華やかに妖艶に歌い舞うそれは、まるで大がかりなミュージカルのワンシーンのようだ。
浦島坂田船
キャッチーなフレーズにしても一緒に踊れるダンスにしても、中毒性が高すぎる「カモフラ」「グリムメイカー」。うらたぬきの「お嬢様が脱走した。このあたりのどこかに隠れているはずだ。見つけたら……」という言葉に続き、<乗っ取っちゃうぞ>と4人が声を合わせ、うらたぬき&となりの坂田。志麻センラの二手に分かれてトロッコでセンターステージに向かいながらたっぷりファンサした「SPOOKY MAGICAL NIGHT」。<よくできたね>とセンラのアタマをポンポンする志麻、うらたぬきの肩に手を回すとなりの坂田。が、すぐ近くにいる。
息がぴったり合ったダンス、すれ違うときのアイコンタクトに4人の絆をあらためて感じた「ハングリー・ゴースト」。うらたぬきの「なぜ逃げ出したんですか?」、となりの坂田。の「俺、外は危ないって教えたよね!?」、志麻の「どうして無視をしたんですか?」、センラの「お仕置きが必要やな」というセリフからのドSを極める「ワナビークインビー」。メインステージへと戻るトロッコから色気がダダ漏れな「Boohoo」。“悪魔執事”な4人、なんだかいつも以上に刺激的ではないか!?
うらたぬき
志麻
再びダンサーが加わった「微笑、香り、君と僕を繋ぐ」では、一際難易度の高い歌もダンスも余裕でこなして、センラが「お嬢様方、僕たちと一緒に一杯飲んでくれませんか?」と誘い、酒場ムードを演出するテーブル&チェアや酒瓶、コップもパフォーマンスに巧みに取り入れて魅せたのは「シャララ」。「ゾンビ」では、うらたぬき&志麻、となりの坂田。&センラどちらも一緒にハートマークを作ったり、<ゾンビ>コールでcrewとの一体感を高めたり。再びトーチに火が灯り、ファイヤーボールも豪快に噴き上がった「Bad Monster」では、それぞれの歌声がダークでファンタジックな世界観に映えたり。ライブを重ねるたびに歌もダンスもどんどん磨かれていく浦島坂田船、その可能性は天井知らずだ。
浦島坂田船
どうやら事故に遭い昏睡状態の少女が、必死に励ます4人の声で意識を取り戻そうとする映像がはさみこまれると、ホラーなトーンで帰らせまいとするステージの4人。となりの坂田。が描いた今回のライブのシナリオは、夢か現の物語だ。現実世界と夢の世界の緊迫するせめぎ合いののち、浦島坂田船のハロウィンライブといえばなパンプキンマンがスクリーンに現れ、「あなたが目覚めたのは現実世界か夢の世界か。夢の世界ではすべてが思い通り。現実に疲れたら、たまには夢の世界でゆっくりするのもいいでしょう」と気の利いたことを言って、ダンサー紹介をはさみ「Game Changer」へ。普段着風カジュアルコーデに着替えた4人のエモーショナルな歌声、「いくぞ!」「一緒に!」というかけ声に、客席のペンライトがよりいっそう大きく揺れる。
となりの坂田。
センラ
中盤のお話タイムでは、今回のハロウィンライブでのハプニングやとなりの坂田。のシナリオ制作の裏側エピソードを明かしたり、4人がぶつけるさまざまな質問にcrewがペンライトを振って応えたり。しゃべり出したらかけ合いが止まらない仲の良さも、相変わらずだ。
後半戦は、メンバーがタオルをぶんぶん回しながら歌う「本能全開ソレソレソレ!」でスタート。ファンキーな「ファムファタル」でキレッキレなダンス、罪な吐息でドキドキさせたセンラ。途端にインドな「Magi ない♡カリグラフィック」のコミカルな歌い方やボリウッド的ダンスで、派手に沸かせた志麻。ステージがピンクのライトに染まる中、「キャットラビング」で小悪魔パワーを炸裂させたとなりの坂田。。キャッチーな「ダーリンダンス」で、歌もダンスも仕草も最後のスマイル&ピースも反則的にかわいいに振り切ったうらたぬき。再び集いさらに沼へと引き込んだ「ヒドイヒドラ」にしても……この4人、強い、強すぎる。
うらたぬき
志麻
軽やかステップと甘い歌声で目も耳も奪った「SWEET TASTE PRESENT」。今度はそれぞれのイメージカラーで彩られた個人トロッコに乗り込んでセンターステージに向かった「ベノム」。「Save Me」では、歌もダンスもスタイリッシュにきめつつ、うらたぬきがセンラにぎゅっと抱きつく場面も。楽曲ごとにガラっと異なる表情を見せる4人、どうしたってその虜になってしまう。
マイクを通さずに生声で4人がタイトルコールした9周年記念ソング「Q for U」では、個人トロッコからまたまたたっぷりファンサ。煽ったりジャレ合ったりしながら「幸せにする!」とcrewに誓った「花吹雪」、ハロウィンライブのラストに相応しい賑やかさで彩った「ハロウ!ゴーストシップ」。夢のような世界はやっぱり楽しい。
となりの坂田。
センラ
いくつものファイヤーボールがダイナミックに噴き上がる中、4人のクールなラップが冴え渡る「PIRATES A GO GO」で始まったアンコール。「みんなが夢から覚めないように」という願いでとなりの坂田。が考案したおやすみポーズで記念撮影をしたあとは、ラストの「Piece Piece Piece」へ。うらたぬき、志麻、となりの坂田。が次々「ピース」したのに、「俺は!?」とセンラだけあぶれてしまったかと思うと、アイドルオーラを放ちながらファルセットやフェイクも美しく響かせて、<忘れられない 特別な日>を鮮やかに締めくくった。
2023年2月11日・12日にうらたぬき&あほの坂田。、志麻&センラに分かれてのタッグライブ『10th Anniversary 浦島坂田船 SPECIAL TAG LIVE 2023』を、3月から4月にかけて全国12か所を巡るホールツアー『浦島坂田船 Spring Tour 2023 彩-sai-』を開催する浦島坂田船。活動10周年の航海は、ますます夢と冒険に満ちたものになりそうだ。

文=杉江優花 撮影=小松 陽祐[ODD JOB]、加藤 千絵[CAPS]

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