【独占】自身最大規模のツアーファイ
ナル代官山UNIT公演を最高の結果で乗
り越えたNightOwl、熱冷めやらぬその
想いを訊く

グループ結成3年目を迎え、豪華作家陣を迎え制作された初の全国流通作品となったEP『ヨルニトケル』のリリースツアーを完走したNightOwl。初めて目標として口に出した自身最大規模となるファイナル代官山UNIT公演を見事にSOLDさせ、満員のファンを前に新たなるステージへの道を確実に示した彼女達に、公演終了の熱が冷めやらぬ10月12日に急遽その想いを語ってもらった。
――10月10日、自身最大規模となる代官山UNITでのライブを成功。最新EP『ヨルニトケル』のリリースツアーを無事終了したNightOwlですが。本日はファイナルを終えたばかりのインタビューということで、まずはツアーを終えての率直な感想を聞かせて下さい。
長谷川:私はファイナルのMCでも触れてもらったんですけども、全部のツアーをちゃんとステージに立って周れたのが初めてだったので。まず、ファイナルを無事に終えることが出来てすごく良かったし、ホッとしてます。ファイナルはすごく緊張したんですけど、ステージに立ってみんなの顔を見た時、「たくさんの方に来ていただけて本当に良かったな!」と心から思いました。
――ファイナルの代官山UNITで、満員のお客さんを前にした時の気持ちはいかがでしたか?
折原:前回、インタビューしていただいた時、「『代官山UNITをソールドアウトしたい』ってことを公言した」ってお話させてもらったんですけど、ギリギリまでソールドアウトすることが出来なくて。「埋まらなかった時の心の準備もしないといけないのかな?」とも思いながら、配信とか普段はやらないことも一生懸命やったんですけど、私たち以上に熱量を持って応援してくれるお客さんがたくさんいてくれて。チケット販売の締め切り30分前にソールドアウトした時はすごい嬉しかったし、感極まってしまって。
――ソールドアウトを目標にしたり、そこまでがむしゃらになってチケットを売ったのも初めてですよね?
折原:はい。普段のライブも「今日見てもらって、また来たいと思わせるライブをすればいい」と思っているから、ライブの告知はしませんし。「そこで何を届けるか?」を大事にして、毎回ライブをやっていたんですが。もっと大きいステージでライブをやらせてもらうには、どこかで腹を括らなきゃいけないと思ったし。実際口に出してみて、みなさんの支えがあってった目標だったと思います。私たち、「頑張ってることは当たり前」みたいな考えがあって。「やるべきことをやるのは当前だから、それをわざわざ言わない」みたいな気持ちがあったんですけど。やっぱり目指してるものとか、ちゃんと口に出していかなあかんなというのは改めて思いましたね。
雨夜:折原がMCで言ったんですけど、「「ソールドアウトしたい」って目標を掲げることで、お客さんを数で見てると思われるんじゃないか?」とか、「口だけじゃなくて本当に当日、ソールドアウト出来るのか?」とか、公言したことによるプレッシャーを感じていたところもあって。今までとは違ったプレッシャーと闘っていたし、ツアーを回ることを初めて怖く感じたんです。
――でもだからこそ、UNITのステージから見える風景には感慨深いものがあったでしょう?
雨夜:1曲目の「ロンリ・ーナイトパレード」が始まって、フロアのサイリウムの光を見た時、一人ひとりの光が「ここにいるよ」って指し示してくれてる気がして。すごく温かかったし、そこまで抱えてきたプレッシャーや、ちょっと怖いなって気持ちがほどけた気がして、「今日は絶対、この人たちを幸せな気持ちいっぱいで返さなくては!」って気持ちになりました。それに会場に来てくれた人だけじゃなく、流行り病や仕事の都合もあって、どうしても来れなかった人もいて。そういった人たちが周りに声をかけてくれてたり、「一人でも多くの人に見てもらいたい」と思ってくれてるのを知ってたので、それもすごく嬉しかったし、自信になりました。
折原伊桜
百城凛音
――百城さんはツアー終えての感想はいかがですか?
百城:私は8月にツアー初日を迎えた時は、まだ実感が湧いてなかったというか。「ツアー始まったぜ、イェイ!」みたいな気持ちだったんですけど。1ヶ所1ヶ所回るうちに楽しいって気持ちと同時に、「ホンマにソールド出来るんかな?」って焦りも出てきたし、「このツアーを成功させてあげたい」っていうお客さんの思いも感じて。私たちを取り巻く空気感が徐々に変わってきたのを感じたし、私たちとお客さんの気持ちがめちゃくちゃリンクしていった気がして。ありきたりな言葉になっちゃうんですけど、「今回はホンマにみんなと回ったツアーやったな」というのが、ツアーを終えての感想でした。ハッピーな部分だけじゃなくて、苦しい気持ちも共有してもらえて、一緒に戦ってくれた感があって。だからこそ、最終日を迎えた時は、「この人たちと作り上げてきた集大成が今日なんだ!」と思ったら幸せすぎたし、ステージから見える景色も最高に綺麗で。SEが流れてパッと明るくなった瞬間、「今日はもちろん、ここからもっとみんなを幸せにしないと!」と覚悟を決めたんです。
――折原さんはいかがですか?
折原:私は「ファイナルをソールドアウトする」って目標を掲げた時、「3年前の私はそれを想像してたかな?」と思って。こういうご時世というのもありますけど、あの頃は「こうなりたい」という理想像がはっきりあったし、振り返った時に「そのために自分たちはもっと出来ただろう」と思って。ツアー中はそこをどう巻き返していこうか? と思ってたし、「もっともっと、思い描いてた自分を超えるライブをしないと」というのを毎回思いながら、ライブに臨んでました。その結果、現状に満足してちゃいけないとは思うんですけど、ファイナルは3年前の自分に想像出来なかったくらい良いライブが出来たと思うし。こんなに通じ合えるというか、こんなにひとつになれるライブが作れたのも想像出来なかったと思うし。絶対NightOwlのこれからに繋がるライブになったと思います。最初に描いた理想とのギャップに悩んだ時期もあったけど、ファイナルを終えてみたら、それもいまの自分たちを作る要素になってるんだと思えたし。私たちこんなに信じてくれてる人がいるんだってことも再確認させてもらえました。
――ファイナルは曲数も多くて、これまでの歴史の集大成的なセットリストになっていて。ここでひとつの物語が完結して、ここから始まる新章に突入していくんだなという期待を感じました。
折原:それも意識したセットリストにはなっていて、今までの私たちだったら、“悔しい”とかそういう気持ちをエネルギーにした曲、例えば「Daybreak」とか「Feel Alive」とかを頭に持ってきてたと思うんですが。みんなと楽しむことの良さとか、新しいNightOwlの形をこの4人で見つけられたので。「ロンリー・ナイトパレード」とか「Be the one」とか、一体感で一緒に遊べる曲を持ってきたのは、いまの4人だからかなと思います。
――最初のブロックでいきなりクライマックスみたいな盛り上がりをうんで、そこからの新曲「夜行迷路」は初披露なのに振り付けを合わせる人がいて。いまのNightOwlの集大成かつ、もう一歩先まで見せてくれたライブになったと思います。
折原:最初のMCでお話させていただいたんですけど、これまでのことも大事に抱えていきながら、これからが楽しみになるような一日に出来たらいいなと思ってて。1~2年前の自分たちがセットリストを見たら、「ほんまにこれで行くの!?」って驚くと思うし(笑)。楽しくライブが始まるのが無理しちゃってる感じに思えて、怖かった時期もあったんですけど。この期間に一つ二つと超えられたものがあったから、この日があったと思っています。

NightOwl
――ツアーを終えて、自分たちで成長を感じた部分はどこですか?
長谷川:私は歌や踊りの面だけでなく、内面的なところで鍛えられた部分が大きくて。不安なことが強くなったりすると、それが歌や踊りに出てしまうことが多かったんですけど。今回、みんなと一緒にいることを改めて感じられた時、少しずつ色んな表現が出せるようになって、自分にだんだんと自信が付いていくのを感じました。
雨夜:私も今までだったら不安とか何かがあった時、それをステージで出しすぎちゃうところがあったと思うんですが。内面的にちょっと強くなれて、それも良い意味でエンターテイメントに出来るようになったんじゃないかと思います。
百城:私は「ファイナルをソールドする」って公言したことによって、配信とかいままでなかった動きをグループでするようになったのが、成長というか良い変化だったなと思って。来てくれた一人ひとりの人に喜んでもらうことが一番大事という気持ちは変わらないんですけど、その一人ひとりを増やしていかないともっと良い景色を見せることも出来ないから、お客さんを増やすことも大事やなと改めて思ったし。それを意識することで、SNSの発信の仕方も変わったし、ライブとか言葉ひとつも変わったし、視野が広がってるのも感じていて。今後もそれがきっと良い結果に繋がっていくと思っています。
――折原さんは自身に感じる成長いかがですか?
折原:さっきの「頑張ってることは当たり前」って話にも繋がるんですけど、これまではちゃんと綺麗なものを見せたいというか、完成させたものを見せたいという気持ちがあったんです。それが今回は「カッコ悪いところを見せてでも本音を伝えて、みんなにもっと良い景色を見せたい」と思えるようになって。例えば、いままではワンマンとか節目のライブのMCって、しっかり考えてから出るようにしていて。ファイナルの時も前日に数時間かけて、MCの内容を考えていったんですけど、当日になってプロデューサーさんに「全部白紙で!」と言われて、全部白紙にしてMCをやったんです。私はみんなのことを信じ切ってたので、白紙で出るのは怖く無かったんですけど。あの場でしか出て来なかった言葉でMCをした結果、あの場に素直な気持ちだけが残った気がして。それはいままでの自分では出来なかったし、見せたくなかったところやと思うんですけど。それを見て「これからも応援するよ」とか「支えるよ」って言ってくれる人もいて、素直に伝えるって大事やなと思いました。
――感極まりながら正直な言葉で語ったあのMCはグッときたし、人間味があってすごく良かったし。ウンウンうなずいてるメンバーに、それが4人の想いだってことも伝わったし。考えてきた言葉より、全然良かったと思いますよ。……そういえばあの時、雨夜さんも長谷川さんも涙を浮かべてましたけど、百城さんは意外とケロッとしてましたよね?(笑)
百城:私、いつもすぐ泣くんですよ。嬉しい時も悔しい時もすぐ泣いちゃうから、今回もファンの人は「絶対泣くだろうな」と言ってたし、感情に素直すぎるところがあるので。気持ちは大洪水だったんですけど、安心感を届けられたらなと思ったし。強くなった自分を見せて、みんなを安心させようと思って、笑顔にしてました。
雨夜:ステージ上ですれ違う時にメンバーの顔をすごい見ちゃうんですけど。凛音の表情を見て、頼もしく感じましたよ。
雨夜憧
長谷川嘉那
――メンバーには、ちゃんと伝わってたんですね(笑)。あと、これはあくまでも僕の想像なんですけど。みんながすごくたくましくなったことで、折原さんは少し気持ちが楽になったところがあるんじゃないか?と思って。「私がリードしなきゃ」という責任感から、少し解放されたんじゃないかと思うのですが、いかがですか?
折原:実はそこにも私の裏テーマみたいなのがありまして。4人になってしばらくして、「丸くなった」と言われることが多くて、それが私的には「ダメだな」と思ったんです。もちろんグループでやってる以上、「4人ともいいね」って言われるのって、すごい褒め言葉だと思うんですけど。私はそこで納得してちゃいかんし、5人の時の方が自分らしかったと思って。今回は「あの頃の気持ちを思い返して、私は王になろう!」いう意識があったんです。
――「主役は私だ!」くらいの気持ちじゃなきゃいけないと。
折原:そう。それはきっと私だけじゃなくて、みんなが持っていなきゃいけない気持ちだと思うし。それでみんなが強くなったからって、安心してはいけないと思ってるし。みんなが強くなればなるほど、もっと前に出てドンと構えなきゃいけないと思ってます。
雨夜:たぶん、「4人でのグループの形を形成しよう」って期間が長かったんですよね。『不完全な夜でも』の頃から、4人でどうやっていくか?を考える時間が多かったんですが。今回のツアーから、ようやくそれぞれが自分に目を向けられるようになったんです。
――なるほど。ファイナルを見て、グループとしても魅せられるし、個としても魅せられるし。4人の棲み分けやバランスもすごく良いなと思ったのは、そこに理由があったのかも知れないですね。では、それぞれファイナルで特に印象に残ってるシーンを教えて下さい。
長谷川:私は特に緊張したのが新曲で。初めて見てくださる方もたくさんいて、これまでNightOwlを応援してくださってる方もたくさんいる中で、どう見せるか決まりきってない新曲をどう見せようか?と考えた時、「このツアーを通して得たことをしっかり入れ込みたい」って気持ちを乗せてやることが出来て。自分的には、すごく印象に残っています。実際やってみたら、「え、なんで踊れるの!?」ってくらい踊って下さってる人もたくさんいて、驚きとか嬉しさとか色んな感情があって。もっとみんなで盛り上がれる曲になるように、頑張ってやっていきたいなと思いました。
雨夜:私は「Feel Alive」がすごく印象的で。今回、楽しい感じのセットリストでやっていたんですが、「ここでくたばってもいいや」くらいの気持ちで、後先のことを考えずに全力でやれたのがこの曲でした。すごく抽象的なんですけど、「いまあるものを全部投げちゃえ!」と思って全てをぶつけた先にあったみんながいる景色や、全身がしびれたような感覚がすごく脳裏に焼き付いてます。
百城:私も終盤の「Beyond the Night」なんですけど。伊桜の最後のMCがあってこの曲が始まった時、新たなスタートを切ったような、自分の中で切り替わった感覚があったんです。歌詞の“超える”って言葉も相まって、新しいスイッチが入った感覚があったし、その瞬間に景色がすごくクリアになった感じがして。ここから先の未来を見たって感じになったんです。
――ファイナルのライブ中に次の一歩を踏み出した感覚があったって、それはちょっとすごい話ですね。では折原さん、印象的なシーンを教えて下さい。
折原:私は中盤の「夜明け前」です。この曲はほぼ1年やってなかったんですけど、その理由というのが4人になって2回くらいやった時に全然しっくりこなかったからだったんです。NightOwlの曲全体で見た時、この曲は底抜けに明るい曲で。「これは5人だったから出来た曲だったのでは?」と思ったし、4人では出来ないと思ってたんですけど。このまま封印してたら、そこで立ち止まってる気がして。「いまの自分たちだったら、出来るかも知れない」と思ってセットリストに入れたんですが。久々にやって、あの日この4人やから出来たと思ったし、またこれで一歩前に勧めた気がして、やって良かったと思いました。
――そんなところでも変化や進化を実感しながら、ここからさらに前へ進んでいくNightOwlですが。次の目標や課題は見えてますか?
折原:ほんまはツアー中に言おうと思ってた、明確な目標があって。NightOwlで行きたい場所があるんですけど、「それをいま言えるのか?」という葛藤もあって、言わなかったんです。だから、次のツアーまでにたくさんライブを重ねて、それを公言出来るまで自分たちを高めていって、必ず言いたいと思ってます。現在って、ほんまに新しいスタートラインに立ったくらいだと思っているし、口に出すことってこんなに人や状況が動くことなんだってことに今回、気付けたので。またさらなる目標を公言して、それを実現していく力を付けていきたいと思っています。いまの私たちって、一人ひとりのファンに相当支えられてるんですよ。でも、支えられるばかりじゃなくて、自分たちでやっていかなあかんことがたくさんあるので。次のツアーまでに自分たちをさらに高めて、目標とする場所を堂々と言えるようになりたいです。
取材・文=フジジュン 撮影=真島洸
NightOwl

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