【COLDRIVE インタビュー】
どこに注目しても
楽しいバンドになってきている
東京を拠点に活動する4ピースバンド・HUMANDRIVEと、3ピースバンド・The cold tommyがひとつになったCOLDRIVE。ノダ(Vo/HUMANDRIVE)、トギイフミアキ(Vo&Gu/The cold tommy)が結成の経緯、配信EP『Red-Eye Flight』について語ってくれた。
新たな社会を築いていくような
面白さがある
どういう経緯でふたつのバンドが融合することになったんですか?
トギイ
HUMANDRIVEが2マンライヴに誘ってくださったのがきっかけでした。その時、アンコールでそれぞれのバンドの曲をセッションでやって、お祭り感があったというか。とにかく、すごく楽しかったんです。お客さんも楽しんでくれて、自分たちとしてもThe cold tommyでやるのとは別の楽しさがありました。それがきっかけで“じゃあ、一緒にやろう!”ということになったんです。
ノダ
一緒に活動することに関して一番積極的だったのは僕だったんじゃないかと思います。HUMANDRIVEを10年以上やっていて、仲良くなるバンドは他にもいたんですけど、The cold tommyとは一緒に音を出した時に特別な何かを感じたんです。ただのセッションではない感覚が自分の中にありました。
COLDRIVEとして活動することを発表した時、周りに驚かれたんじゃないですか?
ノダ
特に仲間のバンドマンたちは驚いていました。バンドマンはそれぞれ個性が強い人が多いですから、“ちゃんと成立できているの?”という感じでしたね。でも、やっている本人たちにそういう不安はなくて、もはや完全にひとつになれています。
トギイ
COLDRIVEで何回か対バンライヴをやったんですけど、実際に僕らのライヴを観たら納得してもらえます。
COLDRIVEの結成に関して、公式プロフィールではフュージョンと表現しているのが面白かったんですけど。
トギイ
なんか『ドラゴンボール』みたいですよね(笑)。フュージョンするとパワーアップするので、イメージは通ずるものがあるんだと思います。
COLDRIVEとしての最初のライヴは今年4月のSHIBUYA CLUB QUATTRO公演でしたよね?
ノダ
はい。そのライヴの時点ですでに手応えがありました。HUMANDRIVEだけでは絶対にできないことができている感覚になりましたから。
機材の量が一気に増えたはずですけど、搬入搬出はスムーズですか?
トギイ
大丈夫です。The cold tommyはもともと機材を極限まで減らしていたので。リュックサックひとつとまではいかないですけど(笑)。だから、普通の1バンド分くらいに納まっています。
一緒にやり始めてから、あらゆる点がスムーズですか?
トギイ
はい。ふたつのバンドが融合して、また新たな社会を築いていくような面白さがあります。この面白さに気づくバンドマンがいて、こういうのが流行る可能性もあるなと思ったりもします。流行るかな? 分からないですけど(笑)。
(笑)。一緒に活動を始めてから、“こういうやり方もあるんだ?”とかの発見もあるんじゃないですか?
トギイ
例えばThe cold tommyはものすごくいろいろ考えながらやっていくところがあるんですけど、HUMANDRIVEは感覚的にヒョイ!とやれるんですよ。
ビートのとらえ方とかも、ミュージシャンによってまちまちですよね?
トギイ
そうなんです。“この人にはこのタイム感がある”みたいなのがありますから。その人が見てきた景色、しゃべり方とかも作る曲に表れたりするんですよ。そういうことも改めて感じています。
メンバー全員に共通するものは何か感じていますか?
ノダ
共通するのは音楽、バンドに関するミーティングが結構長いところかもしれないです(笑)。何かを決めなきゃいけない時、全員の意識を合わせるために何時間も話します。理解しないまま進むのを全員が嫌うんですよね。みんなが理解したほうが寄り添えますから。