10月28日@下北沢MOSAiC(あたらしい星座)

10月28日@下北沢MOSAiC(あたらしい星座)

あたらしい星座、DELMOの
ツーマンライヴ『星を見る会』の
レポートを公開

あたらしい星座とDELMOのツーマンライヴ『星を見る会』が、10月28日に下北沢MOSAiCで開催された。2019年12月より始動した神田美咲(Vo&Gu)率いるあたらしい星座は、ヴォーカル以外のメンバーは固定ではなく、脱退も解散もないバンドとして活動中。ツーマンの相手に選んだDELMOもまた鈴木タケル(Vo&Gu)によるソロプロジェクトで、ふたりのフロントマンを筆頭に、オープニングアクトのGum Girl、VJにkazz fukudaを迎え、有観客と合わせて配信ライヴも行なわれた。

Photo by なかきょん

【Gum Girl】

10月28日@下北沢MOSAiC(Gum Girl)

10月28日@下北沢MOSAiC(Gum Girl)

まずは2017年4月結成の男女ツインヴォーカルバンド・Gum Girlがオープニングアクトとして登場。J-POPを基盤とするバンドの音楽性が全面に出た「MUSIC」は、歌詞にバンドの展望も込められており、続けて披露した「レイニー」の疾走感あふれる演奏も含め、初っ端から十分な熱量を感じた。「マヨナカトーキョーシティライト」では麻緒(Vo&Ag)の透き通るような歌声と、ふるや(Vo&Gu)の落ち着いた歌声のハーモニーが心地良く、リズミカルな「No Way!」や、シンセも使ったロックチューン「逃避行」、心温まるポップソング「LUCKY」を演奏し、この日の幕開けとして明るいムードを作り上げた。

<セットリスト>
1.MUSIC
2.レイニー
3.フランジャー
4.マヨナカトーキョーシティライト
5.No Way!
6.逃避行
7.LUCKY

【DELMO】

10月28日@下北沢MOSAiC(DELMO)

10月28日@下北沢MOSAiC(DELMO)

バンドセットで登場したのは鈴木タケルによるソロプロジェクト・DELMO。アダルティックな「がらんどう」やラップパートを交えつつエモーショナルに盛り上がっていくミディアムチューン「Flower Language」では、ハンドマイクでのパフォーマンスで身振り手振りを交えつつ楽曲が持つ艶やかさやゆとりを表現。しっとりと、それでいて軽やかなサウンドが、バンドサウンドの力強さと相まって心地良い雰囲気を作り上げていく。

“気楽にチルしていってね”という言葉のとおり、まろやかな楽曲がオーディエンスの身体を揺らしていくが、楽曲が持つランドスケープがライヴでより映える「イミテーション」や、クラップを交えつつフロアーを巻き込んで盛り上げていくダンサブルチューン「ゆらら」にはピリッとしたスパイスが散りばめられていて、気持ち良くもあり、刺激的でもある。時に情熱的に、時に寂しげに、楽曲ごとに表情を変えていく自由なヴォーカルが導くストーリーの中にトリップさせるような想いの詰まったステージングで、ラストを飾ったドラマチックに展開していくエネルギッシュな楽曲「ノーベンバー」に至るまで、“ひとつひとつ大事にして、いい意味で気楽に生きていきましょう”というエールと多彩な楽曲たちでオーディエンスの心を満たしていった。

<セットリスト>
1.twilight
2.がらんどう
3.Flower Language
4.monochro
5.あやふや
6.イミテーション
7.ゆらら
8.ノーベンバー

【あたらしい星座】

10月28日@下北沢MOSAiC(あたらしい星座)

10月28日@下北沢MOSAiC(あたらしい星座)

“あたらしい星座、始めます”という神田美咲(Vo&Gu)の一声と「幽霊」をきっかけに、2022年3月振りとなるライヴがスタート。VJによる映像投影を交えながら、アコースティックギターによる弾き語りスタイルで披露した「春と永遠」や、サポートギターとして参加した鈴木タケルと神田のコーラスワークが鮮やかに響く、アダルティックでジャジーテイストの「ネオン」を続けてプレイ。温もりと冷たさ、浮遊感と抒情性など、さまざまな要素が絶妙に絡み合った独自の世界を構築していく。

さらにそこから神田はハンドマイクに切り替え、リズミカルでファニーな「歌舞伎町」を熱演! 原色を基調とした照明に照らされながら熱唱するその様子は、キャバレーでのステージングを想起させるかのような煌びやかさと艶やかさを携えていた。そこで得た高揚感と熱の高さをさらにもう一段跳ね上げるかのように、4つ打ちのビートがオーディエンスの身体を豪快に揺らす「夢の跡」をドロップし、しっかりと盛り上げていく。以前活動していたバンドのモノクロパンダでの活動や、福岡から上京するきっかけとなった下北沢MOSAiCでの東京初ライヴの思い出を踏まえつつ、“10年前の曲だけど、今、もう一度背中を押してくれる楽曲”という紹介から、日常の情景描写とともに等身大の気持ちを綴った哀愁薫るナンバー「日曜日」を披露。その選曲からは、ここまでの歩みに想いを馳せつつも、改めてこのステージに立てている喜びや感動、そしてこの先、音楽家として突き進んでいきたいという強い意志が伝わってくるようだった。その想いは、“いつか私も“東京”という名前をつけた歌を歌いたい”というシンプルな気持ちを乗せた「夢が眠る街」からもひしと感じられた。

本編最後には単身でロンドンに行った時に得た、“私は幻のような日々を、あと何度過ごせのだろう”という純真な想いから作ったという「あたらしい星座」を心を込めて届けつつ、アンコールの「はっぴぃ」が鳴り終わるまで、彼女の人間味が伝わる豊かなライヴでオーディエンスを楽しませた。

<セットリスト>
1.幽霊
2.春と永遠
3.ネオン
4.歌舞伎町
5.夢の跡
6.日曜日
7.夢が眠る街
8.あたらしい星座
アンコール
はっぴぃ
10月28日@下北沢MOSAiC(あたらしい星座)
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10月28日@下北沢MOSAiC(DELMO)
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10月28日@下北沢MOSAiC(Gum Girl)
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10月28日@下北沢MOSAiC(Gum Girl)

OKMusic編集部

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