テイラー・スウィフト、アークティッ
ク・モンキーズのニューアルバム、ノ
ー・ウォーリーズの新曲などーー『s
peakeasy podcast』今週注目の洋楽5

海外音楽情報専門podcast『speakeasy podcast』とSPICEの連動企画。毎週金曜日に海外でニューリリースになった楽曲やアルバムの中から、Spotifyの『New Music Friday』のプレイリストやイギリスの『Official UK Charts』などでピックアップされているリストを独自に集計し、MCを務める竹内琢也が特にオススメしたい5曲を紹介。SPICEではニュースが中心のpodcastでは紹介しきれない、楽曲をより深掘りしたコラムをお届けしていく。今週の5組はテイラー・スウィフト、アークティック・モンキーズ、ノー・ウォーリーズ、リル・ウージー・ヴァート、ジョエル・コリー&トム・グレナン。リリースまでの背景やアーティストの情報まで網羅できるので、洋楽好きはもちろん、洋楽が気になっている人も要チェック。
今週の気になるニューミュージック5選
●「Anti-Hero」/テイラー・スウィフト
Taylor Swift - Anti-Hero (Official Music Video)

テイラー・スウィフトのニューアルバム『Midnights』がリリースされました。2020年にリリースされたアルバム『evermore』以来となる、自身10枚目のスタジオ・アルバムです。9月21日(水)から10月7日(金)までの間に、テイラーのオフィシャルTik Tokにて『MidnightsMayhem With Me』と称して、トラックリストを発表。10月17日(月)深夜には、米ニューヨークのタイムズ・スクエアにある巨大な広告看板に歌詞の一部が掲示され話題となっていました。同作も長年のコラボレーターであるジャック・アントノフが参加しています。全13曲中11曲をジャック・アントノフと共作し、「Snow on the Beach」でラナ・デル・レイが客演として参加。「Vigilante Shit」がテイラーが1人で書いた唯一の曲になります。テイラーは同作を「恐怖と甘い夢の旅」と表現しており、彼女の人生の「13の眠れぬ夜の物語」がコンセプトとなったアルバムになっています。テイラーは「このアルバムは真夜中に書かれた曲を集めたもので、恐怖と甘い夢の中の旅のような作品になりました。眠れずに行ったり来たりしたり、魔物に直面したり。時計が12時を打つ時にもしかしたら自分自身に出会えるかもしれないと願って、夜中に寝返りを打ちランタンを灯しながら探し続けることを決めたすべての人のために」と語っています。リード曲となった「Anti-Hero」についてテイラーは「今まで書いた曲の中で1番好きな曲の1つ。ここまで鮮明に自分の不安を掘り下げたことは本当になかったと思う」と話しています。Spotifyでは各国の『New Music Friday』でカバーを飾っています。
●「I Ain't Quite Where I Think I Am」/アークティック・モンキーズ

I Ain’t Quite Where I Think I Am
アークティック・モンキーズの4年ぶり、通算7枚目となる待望のニューアルバム『The Car』がリリースされました。デビュー作から全てのアルバムで全英1位を記録しているアークティック・モンキーズ。出身地であるイングランドのシェフィールドでのアルバムのアートワークを地方仕様にした巨大な屋外広告や、『The Car』を様々な言語に翻訳したポスターも展開されており、ドイツ語、スペイン語、日本語に翻訳されたバージョンが確認されています。アルバムにはスイスのチューリッヒで行われた『オープンエアー・フェスティバル』で初披露された「I Ain't Quite Where I Think I Am」、英BBCのRadio 1が選ぶ『Hottest Record In The World』に選出された「Body Paint」などを収録。さらに8月29日(月)にこのアルバムのリードシングルとして公開され、フロントマンのアレックス・ターナー自身がミュージック・ビデオの監督をした「There'd Better Be A Mirrorball」など、アレックスが書き下ろした10曲の新曲が収録されています。2009年にリリースされたアルバム『Humbug』以来のパートナーであり、ゴリラズやフォールズの作品にも携わるジェイムス・フォード(シミアン・モバイル・ディスコ)がプロデュースを担当。Spotifyでは『New Music Friday UK』のカバーを飾っています。
●「Where I Go feat. H.E.R.」/ノー・ウォーリーズ
NxWorries (Anderson .Paak & Knxwledge) - Where I Go feat. H.E.R.
ノー・ウォーリーズが新曲「Where I Go feat. H.E.R.」をリリースしました。ノー・ウォーリーズはアンダーソン・パークと、アメリカのヒップホップレコードプロデューサー兼ソングライターのノレッジによるユニットです。アンダーソン・パークは、ブルーノ・マーズとのコラボレーション・プロジェクトのシルク・ソニックとしての活躍や、『スーパーボウル・ハーフタイムショー』への出演、今年6月にはBTSの公式YouTubeチャンネルで配信されたアルバム『Proof』のライブにてドラム演奏で共演。一方ノレッジは、ケンドリック・ラマーやジョーイ・バッドアスなど、数多くの楽曲プロデュースを手掛けてきました。2020年にアルバム『1988』を発表、今年9月にはジェイ・ロックと共に来日ツアーを行ったばかりです。そんなふたりの新作には、H.E.R.が参加、ノー・ウォーリーズとしては2016年のデビューアルバム『Yes Lawd!』以来となる、6年ぶりのシングル曲となります。ロックダウンの最中に書かれたという同作は、世界中を飛び回るアーティストが抱える人間関係の難しさを描いています。

●「Just Wanna Rock」/リル・ウージー・ヴァート
Just Wanna Rock

リル・ウージー・ヴァートの今年7月にリリースされたEP「RED & WHITE」以来となるニューシングル「Just Wanna Rock」がリリースされました。リリースに先立ち自身のTikTokで楽曲の一部を公開し、話題になっていました。同作はジャージークラブと呼ばれるニュージャージー州ニューアークで生まれたクラブミュージックのスタイルから影響を受けています。USのSpotify『New Music Friday』で上位にリストインしています。

●「Lionheart(Fearless)」/ジョエル・コリー、トム・グレナン

Lionheart (Fearless)
ジョエル・コリーとトム・グレナンが新曲「Lionheart(Fearless)」をリリースしました。ジョエル・コリーは2020年の「Head & Heart feat.MNEK」がその年のUKチャートで最長連続1位を記録するなど、特にUKで人気が高いDJ兼プロデューサー。デヴィッド・ゲッタ&レイとの「BED」、チャーリーXCXとスウィーティーをフィーチャーしたジャックス・ジョーンズとの「OUT OUT」など、数多くのヒット曲をリリースしています。同作はトム・グレナンとタッグを組んでおり、「トム・グレナンとコラボできるなんて感激だ。彼は素晴らしいアーティストで、この曲は僕にとって新しい方向性であり、僕のサウンドを進化させるものだ。フェスティバルのメインステージのためのアンセムを作りたかったし、世界中でトムと一緒に演奏するのが待ちきれない」とコメントしています。
10月21日(金)配信の『speakeasy podcast』(#212)では、ほかにも今週の様々な音楽ニュースを取り上げていますので、お時間ある時に聴いてみてください。

文=竹内琢也

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