The Soap Girls、淳士

The Soap Girls、淳士

The Soap Girls、
初の来日ツアーを完遂!
全公演をともにした
ドラマー・淳士との対談を公開

音楽という共通言語で
何処までも繋がれる

The Soap Girls、淳士

The Soap Girls、淳士

――淳士さんに、最初に曲を覚えてもらう為にThe Soap Girlsから送られてきた20曲を送ったとき、“すごくいい曲だね! カッコイイ!”って連絡してきてくれましたもんね。

淳士:そう。全部カッコイイと思った。純粋にいい曲だなって思ったし、全部好きだったよ。

ミリー:本当!? ありがとうございます!

ミー:嬉しいです!

淳士:いえいえ、どう致しまして。今回、The Soap Girlsは初来日だと聞いたとき、まず最初に主催の人に聞いたのが、“彼女達に親日の気持ちはあるか?”というところだったんだよ。

ミリー&ミー:もちろんよ!

ミー:日本の文化は本当に個性的で、他の何処にもない文化がとても奥深くて大好きよ!

ミリー:ずっと子供の頃から日本に行ってみたいと思っていて、やっと叶った今回のツアーだったの。こんなに嬉しいことはなかったわ。

ミー:実際に日本に来てみて、もっと日本のことを好きになったの。思っていた以上に素敵な国だったわ。人も本当に優しくて思いやりがあって素敵だし、景色も綺麗だし、食べ物も美味しいし。日本のスイーツやお菓子も本当に美味しい! 日本を好きじゃない人なんて居ないと思う。

ミリー:親日の気持ちを持ってない人が居るなんて、信じられない。

淳士:おぉ、最高だね。それを本人達の口から聞けて最高に嬉しいよ。やっぱり言葉が通じない分、それってとても大切なことだなと思ったんだよね。どっちが上とかどっちが下という問題ではないからね。言葉が通じなくても、まず、何はともあれ日本のことを好きで居てくれるならば、音楽という共通言語で、僕は何処までも繋がれるなって思ったんだよね。

ミリー:本当にその通りです。音楽は言語の壁を乗り越えるから!

ミー:そう。音楽の力は本当に偉大で、言葉は通じなくても心を繋げられる偉大な力が宿っていると思うの。音楽は戦争をも止められる力があると信じているわ。

淳士:そう思うよ。

ミー:人種の壁も突き破れると思っているの。

ミリー:だからこそ、私達は世界を回っているの。

淳士:そうだよね。でも、今、哀しいことにいろんなところで戦争が起こっている。それが本当に哀しいよね。

ミリー:そう。だから、今こそ世界に音楽が必要だと思っているの。

ミー:本当に戦争はやってはいけない。本当に。

淳士:そうだね。僕もそう思うよ。だからね、今、僕は特にハッピーソングが好きなんだよ。それもあってThe Soap Girlsの「Champagne cocaine」が大好きなんだよ。

ミリー&ミー:おぉ! 「Champagne cocaine」! 嬉しいです! ありがとうございます!
The Soap Girls、淳士

The Soap Girls、淳士

――淳士さんは彼女達が来日する前から、「Champagne cocaine」をたくさんやりたいから、彼女達にリクエストしてもいいかな? っておっしゃってましたもんね。

淳士:そう。本当に「Champagne cocaine」は好き。明るい気持ちになれるし、本当にライヴですごく盛り上がる曲だと思ったからね。

――実際にすごく盛り上がっていましたしね。
淳士:そうでしょ! 日本語の曲もあるんだよね、The Soap Girls。日本語の曲は「Party in Hell」だけなの?

ミリー:そう! 「Party in Hell」だけ。

ミー:「Party in Hell」は好きですか?

淳士:うん! 大好きだったよ! もっと日本語の曲作ってよ!

ミー:嬉しいです! 私達も「Party in Hell」は大好きです! 日本語の曲は作りたいです。でも、、、、

ミリー:日本語難しいから。

ミー:そう。日本語はまだまだです。今、一生懸命に勉強しているんですけど、まだまだ上手じゃないです。

淳士:そうだよな。日本語って難しいだろうなぁ。英語とかだとアナタはyouしかないけど、日本語だと、アナタ、オタク、オマエ、キミ、ってたくさん言い方があるからね。

ミー:本当にそうです! 私、も“I”だけじゃないでしょ。ワタシ、ボク、オレ、ってたくさんありますよね!

ミリー:何か国語か話せるんですけど、その中でも日本語はとても難しいです。特に難しい!

淳士:そうだろうね。でも、そうやってたくさんの言い方があるから、逆に日本人は表情やゼスチャーが豊かじゃないのかも。言葉が多いから大きなリアクションが必要無かったりすると思うんだよね。

ミー:なるほど〜! たしかに、控えめなところはあるなぁって感じます。

淳士:電車に駆け込んで乗ったことってある?

ミー:ううん。ないわ。いつも遅刻気味でゆっくり行動しちゃうから、飛び乗ることはないの(笑)。

ミリー:そうね(笑)。私達はゆっくりです(笑)。

淳士:そっかそっか(笑)。でもね、電車に駆け込んで乗ろうとして乗れなかったとき、海外の人は、“クソッ!”って悔しさを体全体で表現すると思うんだよ。でもね、日本人はまず最初に恥ずかしいという感情が前に出るから、照れ臭そうにそっとその場を去るんだよね(笑)。その違いは大きいんじゃないかなって思うよ(笑)。

ミリー&ミー:そうですね(笑)!

淳士:僕は表現や表情が大きい方が素敵だと思うけどね。

ミリー:海外の人の表現が表情が豊かなところは、アニメとかの影響もあるのかも(笑)。思い切り自由に表現してる感じは、私もとても素敵だなと思うわ。日本人は奥ゆかしいという言葉があるように、とてもお淑やかで控えめだと思うから。ほら! サンリオの『ハローキティ』には口が無いでしょ! 今、コロナだからマスクもしているし。口が無いキャラクターはとても珍しいわ!

淳士:おぉ、そんなふうに感じたこともなかったし、そんなふうに考えたこともなかったよ! なるほどね。いろんな感じ方をしているんだね。

ミリー:すごく内側に感情を押し込むイメージがある。

淳士:ほぉぉ、そう思うんだね。

ミー:ポーカーフェイスが多いのかな? って思ったりもするわ。だから、きっと日本の人はポーカーが上手なんじゃないかな? って思ってるんだけど、違う?

淳士:なるほどね(笑)! でも、それは人によるんじゃないかな(笑)。僕はすごく苦手だよ! すごいカードが来たら、純粋に顔に表情として出ちゃうからね、“おぉ〜〜〜〜〜!”って(笑)。

ミー:あははは。イタリアとかでは真逆で、とてもオーバーアクションだったりするから、とても分かりやすかったりするの! 手を使って表現をするから、とても大きな表現になるの。

淳士:いや、僕はそうあるべきだと思うけどね。喜びはもっと純粋に手放しで喜べばいいと思うし。もっと全身で表現したらいいと思うんだよ、何事もね。でも、日本語って言葉の表現がたくさんあるから、トーンが下がってしまってるんじゃないかな? って思うよ。

ミリー:でも、だからこそ、日本の音楽は多彩なのかもしれないなって思うわ。

淳士:多彩なのかな?

ミー:多彩よ! すごく多彩!

ミリー:今回たくさん、いろんなスタイルのバンドと対バンさせてもらったけど、本当にどのバンドも音楽も表現も素晴らしいと思ったもの!

淳士:まぁそういう意味ではたしかに多彩かもしれないね。いろんなスタイルがあるという意味では、たしかにそうかもしれない。日本のバンドのスタイルは本当にいろいろだからね。でも、日本人は外国人に憧れているところも多いと思うよ。

ミー:たしかに、海外への憧れはあると感じる部分もあるけど、日本人は、それを自分たちのスタイルに変えてオリジナルにするのがとても上手だと思うの。

淳士:たしかにそれは日本人は上手かもね。

ミー:ギターのメーカーもそうよ! 日本のギターは大好き! 日本で90年代に作られたギターが大好きなの。あんなに繊細なギターは他にない! 今、私が使っているピンクのギターは日本製なの。本当に大切にしているものなのよ! 本当に日本は素晴らしい! 日本の製品はどれも本当に素晴らしいと思います!

淳士:へぇ〜。外から見るとそんなふうに感じるんだね。嬉しいことだけど。でも、アフリカって、今、世界の中で1番の先進国なんじゃないの?

ミー:ん〜。でも、たくさん暴動が起きたりしていて、あまり平和じゃないです。とても哀しいことですが。

ミリー:それに、私達は8ヶ月も外に出ていて南アフリカを離れているから、あまり実感がないの。とても綺麗な国だけど、たくさん問題は抱えていると思うわ。

淳士:アフリカって大きいもんね。アフリカは、ヨーロッパとアメリカと日本と中国とインドを全部足した大きさなんだって! 知ってた?

ミリー:アフリカは世界地図で、わざと小さく見せてるっていう話を聞いたことがあるわ(笑)!

淳士:そうそう! 

ミリー:本当の大きさを表示してしまうと、世界の国に比べてあまりに大きくて圧迫感が出てしまうから、わざと小さくしているというのがあるみたい。

淳士:それは初耳だったなぁ。

OKMusic編集部

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