高野麻里佳

高野麻里佳

【高野麻里佳 インタビュー】
今、この世界を生きる私たちが、
どんな幸せを
感じているのかを描いている

いつか高野麻里佳の音楽活動を象徴する一枚になると思う。そう確信してしまうほど3rdシングル「LOVE&MOON」には、誰もがイメージする“高野麻里佳らしさ”と、その柔らかな人柄が詰め込まれていた。そして、表題曲は《月が綺麗》というフレーズから連想されるように、日本特有の奥ゆかしさが感じられる。彼女が届けるさわやかで情緒豊かな楽曲に、この秋はぜひ酔いしれてみてほしい。

「LOVE&MOON」に人生を歩む上での
情熱が宿っている気がしている

今年2月に発売した1stアルバム『ひとつ』の取材から半年以上振りとなりましたが、改めてご自身で作品を再評価していただきたいです。

当時は“挑戦”だと話していましたが、振り返ると私にとって“冒険”の一枚だったと思います。本当にすごく冒険をしましたね。声優のお芝居と一緒で、高野麻里佳ではない誰かになりきって歌う感覚を持ちながら、自分の中の引き出しをたくさん開けて表現した楽曲ばかりが集まったアルバムでした。

自身の引き出しにはストックがもうないと、以前もお話ししていましたね。その後、ストックは溜まりつつありますか?

どうでしょう?(笑) そう言えば、今回の表題曲「LOVE&MOON」とカップリング曲「スミレ」は、どちらも“等身大の私”を歌うという点で似ていると感じたのですが、楽曲自体の雰囲気は全然違っていて。そこで、特定のジャンルの中でいろいろな表情の違いを極めるのも楽しそうだなと、たくさんのジャンルに挑戦した『ひとつ』を経たことで気づけたんです。だからこそ、私がアーティストデビュー当初から歌いたかった“人を笑顔にするグッドミュージック”も今後はたくさん歌っていきたいし、そのジャンルの中で歌い分けも意識してみたいですね。

ちなみに『ひとつ』には季節を絞った楽曲はありませんでしたが、高野さん自身がこれからの秋の季節に聴きたいアルバムの楽曲は?

「Flavored hug」ですかね。夏が終わる瞬間、私はなぜかとても寂しくなるんですよ。そんな何かが終わってしまう寂しさと、その時に誰かに側にいてほしい想いを歌っているのがこの楽曲で。本来的には冬に聴いてほしいものの、秋に向けて楽しいことを見つけて、前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

なるほど。そして、今回のシングル表題曲「LOVE&MOON」はTVアニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』のエンディングテーマに起用されています。新曲はどのような内容になっているのでしょうか?

「LOVE&MOON」は愛情や幸せを象徴するようなタイトルからも感じられるとおり、自分が持つ温かな気持ちを大切にしようと歌った楽曲です。自分の内側に存在する自分を探すような歌でもあるのですが、実際にアニメの劇中でも主人公のレインが温かさを持つ人々と出会うことで心を豊かにしていくので、そのあたりもリンクしているのかなと。

高野さんがお気に入りのフレーズは?

どの部分も大好きですが、《ぼんやり夜を見上げて/あぁ、月が綺麗なんて》は日本人ならば心にグッときますよね。

あの有名な小説家の顔が思い浮かびますよね。

そうなんです(笑)。“月が綺麗”だと言われると、きっとこの楽曲だけでなくいろいろなシーンであのお方を少しは意識してしまうと思うのですが。とはいえ、“月が綺麗”だと歌えること自体が嬉しいし、それを力強くではなく、さわやかに、ラフに歌わせてくれるところが、この楽曲のカッコ良さじゃないでしょうか。

日本人だからこそ伝わる情緒がうまく活かされていますよね。本シングルの告知動画では“情熱的な楽曲”だとも解説していましたが、具体的に歌詞のどのあたりに情熱を感じられました?

人生って情熱的じゃないですか。好きな物事を見つけて心が燃え上がったり、挫折してもなんとか立ち上がったり。私は「LOVE&MOON」に人生を歩む上での情熱が宿っている気がしていて。歌いながら、生きている生の感覚や自分の幸せを実感したんですよね。

金言ですね。では、レコーディングで苦戦した点はありますか?

英語詞の部分の解釈ですかね。“これはきっと愛を伝えているんだろうな”などニュアンスとしては理解できても、それが本来的な意味として正しいのかまでは分からず。例えば、《Please Please Me 教えてよ》というサビのフレーズも、最初は“お願い”を2回続けて繰り返しているだけだと理解していたんです。

えっ!? 違うんですか?

調べたところ、ふたつめの“please”は動詞で“喜ばせる”…つまり、あの歌詞は“私を喜ばせてほしい”という意味で歌っているんですよ。そう知った時、歌詞自体も情緒深いし、何より英語にもひとつの言葉にさまざまな意味があって面白く、とても奥ゆかしいものだと感じたんです。

日本語だけでなく、英語の奥深さもまとめて味わえる楽曲なんですね。改めて今回のアニメタイアップについて感じたことを教えてください。

私自身は当初、“まさしくアニソン”な楽曲を歌うんだろうなと想像していたんです。でも、最終的にこの楽曲をアニメのエンディングテーマに選んでいただけたことで、あまり飾りすぎない自分でも認めてもらえる場所があると気づけて。だからこそ、今回のタイアップはとても大きな意味のあるものだったと実感しました。
高野麻里佳
シングル「LOVE&MOON」【初回限定盤】(CD+DVD)
シングル「LOVE&MOON」【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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