Ado「リベリオン」歌詞の意味とは?逆境や常識に真っ向から挑む革命ソングを考察!

Ado「リベリオン」歌詞の意味とは?逆境や常識に真っ向から挑む革命ソングを考察!

Ado「リベリオン」歌詞の意味とは?
逆境や常識に真っ向から挑む革命ソン
グを考察!

橋本環奈主演・映画「カラダ探し」挿入歌

『うっせぇわ』で社会現象を巻き起こして以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで音楽活動を続けている歌い手・Ado。
映画『ONE PIECE FILM RED』の主要キャラ・ウタの歌唱役としても話題になり、その主題歌『新時代』はApple Musicのグローバルチャートで堂々の1位を獲得しました。
そんなAdoが、2022年9月19日に新曲『リベリオン』(作詞/作編曲・Chinozo)を全世界同時配信リリース。
同日には、イラストレーター/アニメーション作家・カンタロが制作したMVも公開されました。
▲Ado-リベリオン【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
『リベリオン』は、ワーナー・ブラザースが贈る2022年10月14日公開の映画『カラダ探し』の挿入歌です。
『カラダ探し』は橋本環奈主演のホラー映画で、Adoはその主題歌『行方知れず』(作詞/作編曲・椎名林檎)の歌唱も担当しています。
勢いの止まらないAdoが歌い上げる『リベリオン(rebellion=反逆)』。
果たして、その歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか。
本当の「リベリオン」の始まり
今回の考察では『リベリオン』の主人公を1人のシンガーと仮定してみました。
加えて、歌詞に出てくる「俺」は主人公の本心、「貴方」は社会に見せる上辺の自分であると想定して考察を進めていきます。
これらを踏まえて、1番の歌詞から見ていきましょう。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
歌い出しは「はいどうも!」と軽快です。
しかし、以降は「嫌ってしまった」とネガティブな要素が並べられます。
1つ目は「罵詈(ばり)と雑言(ぞうごん)が グルグルエグルGroove」。
これは、シンガーである主人公に押し寄せる無慈悲な非難やののしりの波を表していると解釈できそうです。
そして2つ目のネガティブな要素は「勿体を欲しがった俺の“リベリオン”」。
「勿体(もったい)」は、外見や態度の重々しさを意味する言葉です。
「リベリオン」にクォーテーション(“”)が付いていることも考慮すると、主人公は大物ぶって見せかけの反逆者を演じていたのかもしれません。
社会への不満などを叫ぶロックシンガーを気取っていたのでしょうか。
いずれにせよ主人公は、反逆者を演じることも周囲から罵倒されることも嫌になったようです。
次の歌詞に入ります。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
「狂い散らかして今Dive いっそ」は反乱分子を演じたまま、ひと思いに荒波に飛び込もうという意思表示であるかのようです。
安全な場所から非難するアンチに対して、ドカンと一発、目に物見せてやろうという気概が感じられます。
続いて、サビの歌詞を見ていきましょう。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
繰り返される「Check it lout lout!」は「この歌を聴きやがれ、あほんだら!」といったニュアンスでしょうか。
バカにされたことをバネにして、力や声に変えていこうと意気込んでいる様子です。
今がどんな逆境でも、罵詈雑言の渦中にあっても「Shake it out out!(そんなもん振り払っていけ!)」。
自分を信じて、今こそ「革命の時代だぜ」と気合い十分です。
続く歌詞「This is the time of rebellion」は「今こそ反逆のとき」、次の「Keep going forward. Ooh Don’t pull me back」は「ひたすら進め。おっと、邪魔はするなよ」といった意味合いでしょう。
主人公の本当の「リベリオン」が始まったようです。
全てをぶっ潰す「俺のリベリオン」
ここからは2番以降の歌詞を見ていきます。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
どうやら主人公は「常識に犯された囚人」とやらに物申したいようです。
「四季折々の調子にFallin'」というのは、季節感のある歌、引いては無難な楽曲の制作にハマっていく様子ではないかと考えられます。
万人受けする要求に「承知しました」「かしこまりました」と淡々と応えていく状況は、もしかしたら主人公の上辺についての描写なのかもしれません。
そう考えると「常識に犯された囚人」とは、周囲に合わせてペコペコしている情けない自分であると解釈できそうです。
そんな自分を「俺」は「めんどくせえな」と一蹴しています。
肩慣らしのような無難な曲だろうと、型破りな「俺」らしい曲だろうと、己の反骨精神をぶつけたれと言わんばかりの強気な態度が伝わってきますね。
また、次の「狂い正して」は、演じることをやめるという意味に捉えられそうです。
未来だけを見て「いざ行かん!」というような、リベリオンを掲げる固い決意が感じられます。
そして次の歌詞です。
ここでは「貴方」が登場します。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
どうやら上辺を繕う「貴方」は「泣いている」あるいはそれに近い状態でネガティブモード全開になっているようです。
本心に沿わない選択ばかりを迫られて疲弊しているのかもしれません。
周囲の期待に応えるのは簡単ではありませんが、清く麗しい人間であろうとしすぎては心も体ももたないでしょう。
一方で「分からない」が「渇き」だと語る「俺」。
これは自身の存在意義が分からないからこそ、それを知りたい欲求を原動力に立ち上がれるといった意味合いだと考えられます。
だからこそ「俺」は無我夢中で常識や非難を振り払い、全てをぶっ潰して自分を確立させようとしているのではないでしょうか。
続いて、最後のサビです。
リベリオン 歌詞 「Ado」
https://utaten.com/lyric/hw22092101
バカにされるたびに強くなれるなら、どんな逆境も成長の糧であり、長い人生の中では「正解」だといえます。
だから「俺」は必死に抵抗し、闘い続ける道を選んだのでしょう。
そして握りしめる武器「底抜けのフリーダム」とは、他の誰でもない、自分自身のオンリーワンの歌を歌うことなのではないでしょうか。
自身がシンガーとして劇的な進化を遂げ、世界に革命をもたらすことこそが「俺のリベリオン」なのかもしれませんね。
Adoの快進撃も「リベリオン」?
今回はAdo『リベリオン』の歌詞の意味を考察しました。
苦難や常識に押し潰されそうな自分と、それらを逆にぶっ潰そうと立ち上がる自分。
両者に気持ちが揺れつつ、最後には「俺」のパワーが満ち満ちてくる強気な歌詞でしたね。
また、止まることを知らない主人公の反骨心やその勢いは、現在のAdoの目覚ましい活躍に通ずるものがあります。
世界へと快進撃を見せるAdoにならい、私たちも日々の生活の中で自分なりの「リベリオン」を巻き起こしてみたいですね。

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