水野美紀主宰の演劇ユニット・プロペ
ラ犬が6年ぶりに公演

女優・水野美紀が主宰を務める演劇ユニット プロペラ犬が、2016年以来、6年ぶりとなる第8回公演『僕だけが正常な世界』を、2022年12月、東京芸術劇場 シアターウエストにて上演する。第4回公演「ネガヒーロー」から脚本、第7回公演「珍渦虫」からは脚本に加え演出を担当するなど、作品ごとに新たなチャレンジを重ね、外部公演でも高い評価を得てきた水野美紀にとって、母となってから初のプロペラ犬の公演であり、また、東京芸術劇場には初登場となる。
虚構と現実が入り混じる多層的な世界を描いて来たプロペラ犬が今回新たに挑戦するのは、ダンス・歌を取り入れて描く、ダークファンタジーだ。脚本・演出はプロペラ犬主宰の水野美紀が務め、自らも出演する。
<あらすじ>
ミチルは少し他人と違う。どうやら自分はマイノリティー側の人間だ。 同じ言語を話すのに、他人が全く理解できない。もしかして自分だけ宇宙人なのか。肉親でさえ自分を裏切る。それじゃあこの世界で自分を守ってくれるものは? それは知識。そして法律。裏切られ、傷つき、苦しみ抜いた青年はやがて「無敵の人」と呼ばれる犯罪者への道を突き進む。それがこのシアターウエストで進んでいる世界だ。しかし、たった一人、シアターイーストと間違って 舞台に紛れ込んでしまった役者が、世界を狂わせていく。

本作の主演は、ミュージカル『刀剣乱舞』や舞台『幽☆遊☆白書』、TVドラマでも活躍する崎山つばさが務める。共演には、ミュージカル『刀剣乱舞』に出演、音楽ユニットWINWINのメンバーとしても活動する鳥越裕貴、 舞台『黒子のバスケ』に出演、TVアニメの声優としても活躍している安里勇哉、最近では舞台『呪術廻戦』への出演が話題となった定本楓馬と、2.5次元作品で圧倒的な人気を誇り、活躍の場を広げているキャストが決定した。
同じくプロペラ犬に初参加となるのは、玉田企画に出演するなど演劇界に欠かせない存在の浅野千鶴、数多くの舞台や音楽PVに振付、出演を行うダンサー・振付家の入手杏奈。入手は本作でも振付を担当する。
さらに、水野が脚本・演出を担当した舞台『2つの「ヒ」キゲキ』でも見事な歌唱力を披露した竹内真里、舞台のみならずドラマ『しもべえ』などTVでも活躍する福澤重文、最近では映画「浜の朝日の嘘つきどもと」など多くの作品に出演する傍ら、『2つの「ヒ」キゲキ』など舞台もプロデュースする宮下貴浩と、個性豊かで高い表現力に定評のある俳優が水野作品に再び集結する。
そして、『○○トアル風景』で第56回岸田國士戯曲賞受賞するなど、自らも脚本家・演出家・俳優として活躍し、劇団「はえぎわ」の主宰を務めるノゾエ征爾が、俳優として再びプロペラ犬に参加。また、昨年(2021年)、『2つの「ヒ」キゲキ』で新国立劇場に進出するなど、6年間プロペラ犬以外の作品で脚本・演出を数多く担当し、さらに出産を経験した水野美紀が、満を持してプロペラ犬に帰ってくる。
そんな、水野美紀、崎山つばさ、鳥越裕貴、安里勇哉、定本楓馬、ノゾエ征爾からコメントが到着した。

■水野美紀(プロペラ犬主宰/作・演出・出演)
このたびプロペラ犬第8回公演を上演することにいたしました。前回の公演の直後に妊娠が分かり、そこから出産、子育てと母業に邁進している間にコロナ禍に突入。怒涛の月日が過ぎ、(その間、去年の新国立劇場での公演など外部での作演は続けておりますが)プロペラ犬としては6年ぶりの公演となってしまいました。ここ数年で演劇のあり方も大きく変わりました。2.5次元というジャンルの台頭。配信の定着。演劇の枠はどんどん広がっています。「今」を反映できるのが演劇の面白さで、今、同じ場所、同じ時代を生きる我々が肌で感じる今ある不穏な空気、怒り、不安、喜び、希望、それらの言語化できない感覚を「今」作品化して「今」劇場でお客様と共有する。これが演劇の一つの醍醐味なのではないかと私は思います。最高のキャストと共に、楽しくも突き刺さる、プロペラ犬らしい盛り沢山の作品に仕上げたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
■崎山つばさ(プロペラ犬初参加)
冷酷な無差別殺人を犯した男のストーリーで僕が演じるミチルという人物はまず死ぬことばかり考えているという激重なプロットを読みとても興味が湧きました。いや、そういった願望がある訳では決してありません。しかし演じてみたかった役であることは間違いありません。ミチルがミチルになった経緯や由縁を紐解いていき、作品が繊細な物語だからこそ、人物の与えられてきた環境、見てきたもの、聞いてきた音、感じてきた想いなどに細かく向き合っていけたらと思います。是非、楽しみにしていて下さい。
■鳥越裕貴(プロペラ犬初参加)
皆様、初めまして。"プロペラ犬"に初参加をさせて頂きます、鳥越裕貴です。舞台観劇が好きな自分でもよく間違える、東京芸術劇場シアターウエストとシアターイースト。皆様も1度はあるのではないでしょうか? 今回の役どころ、シアターイーストと間違えてやってきた俳優。そして、そのまま物語に紛れ込んでいく。。。現実に置き換えるとゾッと致します。この物語にシアターイースト急遽代役俳優がどう絡んで行くのか、、、僕自身、楽しみです!
■安里勇哉(プロペラ犬初参加)
発表されましたー!!!めちゃくちゃ楽しみなキャストばかり。そして主宰の水野美紀さんとは日替わりゲストでお世話になったのですが、今回はガッツリです!本番はもちろんそうだけど稽古から既に楽しみ。皆さんも楽しみにしていてください! 宮下さんは丸坊主の役なのかなー。
■定本楓馬(プロペラ犬初参加)
今回初めて参加させて頂きます。「僕だけが正常な世界」タイトルを見て感じる『正常』と書いてあるのになぜか感じる違和感。この言葉に込められた意味が何なのか、これから知っていけると思うと楽しみです。僕はミチルの幼馴染である「元気」を演じさせて頂きます。観に来てくださる皆さまにこの作品が届くよう精一杯演じさせて頂きます、よろしくお願いいたします。
■ノゾエ征爾(プロペラ犬2作品目、前回は『珍渦虫』)
プロペラって、おそらく、水野さんのことだと思うんです。あの危険なまでにブンブン回り続ける感じ。そして回っているうちに逆回転してるんじゃないかって錯覚してくる感じ。それはまさに水野さんそのものであるし(どんなものだ)、そして犬も、おそらく水野さんだと思うんです。全てを見透かしているかのようにじっと見つめていたり、いきなり飛びかかってきたり、かと思えば妙な安心感があったり。あ、水野さんは決して飛びかかりはしませんが。つまり、掌握不能な領域、それが水野さんであり、プロペラ犬の作品なんだと思います。今回は踊ったり歌ったりですって?よくぞ呼んでくださいました。ってのは冗談半分。私に何ができるだろうか。いや、考えるだけ無駄だ。ブンブンなプロペラな犬に、思いきり身を投じてみようこの秋。いや、冬。

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