Editor's Talk Session

Editor's Talk Session

【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
“とにかく先に動く”がモットーの
新感覚ライヴハウス、下北沢近松

近松が生活の一部みたいに
なってくれたら

石田
下北沢って独特なシーンがあると思うんですけど、地方出身のおふたりが思う下北沢の魅力とは何ですか?
森澤
先日、若手のバンドと話していた時に、“自分たちの同級生は社会人1、2年目で頑張っていて、それがその子たちの当たり前だけど、下北沢にいると24歳になってもまだバンドをやっていることが当たり前の環境になってしまう”と言っていて。確かに下北沢は音楽が好きな人が集まっているし、良くも悪くも好きなものを追い求めることが日常化できるんですよね。30歳になっても、40歳になっても、社会で一般的な流れに乗らなかった人がいて、何かを模索しながら追い求めている街だなと思いました。歩いていたら曾我部恵一さんがいるし(笑)。真似するわけじゃないけど、好きなことをやってもいいんだって感覚になるんですよね。
石田
梅澤さんは北海道から上京してきて近松で働いているってことは、ずっと下北沢にいるんですよね。
梅澤
そうです。地方ではひとつのイベントにジャンルがごちゃまぜでいろんなアーティストが出ていることがあるんですけど、下北沢はライヴハウスによって“このジャンルならこのライヴハウスだよね”っていうのが分かると思うんですよね。だからこそ下北沢の音楽シーンはひと括りにできない面白さがあるし、いろんな人が交ざり合える街なのかなと思います。
石田
そんな下北沢でどんなライヴハウスになっていきたいと思っていますか?
梅澤
僕は音楽やライヴハウスが好きで、裏方で働きたいと思ってこの環境に足を踏み入れたので、お客さんにもアーティストにも“ライヴハウスを楽しんでほしい”という気持ちがずっとあります。アーティストには音楽をずっと続けてほしいですね。もちろん売れてほしいとか、お客さんが入ったら嬉しいという想いもあるんですけど、近松に来てくれる人がずっと音楽を好きでいてくれるように向き合っていたいと思います。
森澤
出ている人も裏方で支える人も、それぞれがうちを選んでくれるってことが大事な気がします。何となくでも近松に出よう、行こうって思ってくれて、音楽が身近なものになれば楽しいと思うし、近松が生活の一部みたいになってくれたら面白いのかな? それこそ、THEラブ人間が毎週Cave Beに出ていたみたいに。正直言って、5周年って言われるまでは意識していなかったんですよ。まだ全然なので語れるようなことはないけど、あえて言うなら“もっとどんどんやっていこう!”ってことだけですかね。まだ足りないので!
下北沢近松

下北沢近松

■下北沢近松
東京都世田谷区北沢2丁目14−16 北沢プラザB1

OKMusic編集部

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