『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』

『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』

凛として時雨、
全国ツアー
『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』の
ライブレポートを公開

 今年結成20周年を迎えた凛として時雨が全国ツアー『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』を開催、本日の北海道・Zepp Sapporo公演でツアーファイナルを迎えた。

 5月11日に新曲“竜巻いて鮮脳”を発表し、全国で7公演が行われた今回のツアーは、昨年の『Perfake Perfect Tour 2021』から大幅にセットリストを入れ替え、新曲・旧曲を交えた全15曲でオーディエンスを魅了。本稿では6月12日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演のライブレポートをお届けする。

 メンバーがステージに登場し、赤いピンスポットに照らされたTKが一人ギターをかき鳴らして歌い出したのは“Missing ling”。オーディエンスのはやる気持ちを見透かすかのようなミドルテンポの楽曲をオープニングに据え、プログレッシブな展開でジワジワと演奏が熱を帯びていくと、そこから一転して緑色のサーチライトがステージを彩り、TKのエフェクティブなプレイが際立つ“laser beamer”へ。間奏で真っ白な照明に切り替わる場面も鮮やかで、楽曲の世界観とリンクしたライティングが3人の演奏を効果的に引き立てる。

 「こんにちは、凛として時雨です」というTKの挨拶を挟んで、“abnormalize”では手数多く叩きまくるピエール中野を軸に、それぞれのプレイがスリリングにせめぎあい、3ピースの真骨頂を感じさせる。

 さらには“JPOP Xfile”を畳み掛け、後半から加速していく展開にテンションの上がった345がアウトロでピョンピョン飛び跳ねると、重たいベースラインから“DISCO FLIGHT”へ。ライブ後半で演奏されてトランス空間を作り出すことの多いこの曲が早くも演奏されると、まるでクライマックスかのような盛り上がりを見せた。

 ライブ中盤ではファンキーなベースリフが耳に残る“a 7days wonder”や、フェイザーをかけたギターのカッティングが特徴の“a symmetry”が演奏の記名性を浮かび上がらせつつ、やはりTKソロとは異なるTKと345のツインボーカルがこのバンドの核であることを再認識させられる。

 “Serial Number Of Turbo”はアコースティックギターに加え、サビでのユニゾンが浮遊感を生み出し、ドラマチックな曲調の“illusion is mine”は最後のサビで転調して、TKと345のパートが入れ替わる瞬間のカタルシスがたまらない。

 ピエール中野のMCを挟み、“Beautiful Circus”からライブは後半へ。パンキッシュに疾走する“想像のSecurity”のスピーディーなキメの連続や、“ハカイヨノユメ”の345のハイトーンは嫌が応にも盛り上がるが、“Beautiful Circus”からの3曲はどれもアルバム/ミニアルバムの一曲目に置かれている曲で、この選曲ににやりとしたファンも多かったはず。

 そして、あの鮮烈なイントロから、ピエール中野の煽りでフロアが爆発する“Telecastic fake show”。これまでも何度となくクライマックスを作り上げてきた代表曲だが、未曾有のコロナ禍を経て、再び集結した20年目の3人が鳴らす音は今もなおフレッシュだ。

 オーディエンスへの感謝を伝え、TKのアルペジオに乗って345が歌い出したのは“am 3:45”。〈世界 消えて 忘れて 無重力の遊泳〉という歌詞とリンクする青い照明に包まれた場内は、リバーブのかかったダブ風のドラムの効果も合わせ、まるで深い海の底に沈んでいくかのよう。そこからブレイクを挟んで一転、ミラーボールが眩しく輝いてフロアを照らした瞬間は、この日のハイライトだったと言っていいだろう。

 ラストで披露されたのは新曲の“竜巻いて鮮脳”。ワードのチョイスはもちろん、漢字使いのタイトルが初期を連想させるこの曲は、ディレイのかかったイントロのギターフレーズやシャープなダンスビートなど、アレンジの面でも初期の時雨と通じるものがある。しかし、実際にライブで聴く演奏は初期にはなかったであろう、確かなヘヴィネスを感じさせるもので、これはやはり今の3人だからこそ鳴らせる音。この20年間、時雨らしさを決して失うことなく、鋭利なアンサンブルを磨き続けてきたことを証明するような名演だった。

 なお、8月5日からこのステージをもう一度味わうことのできるライブ映像の配信が決定。さらに、8月10日からは東名阪で追加公演『DEAD IS ALIVE TOUR 2022 〜竜巻いて延命〜』も開催される。竜巻のようにすべてを吹き飛ばし、終演後には何も残っていないかのような放心状態となる唯一無二のライブをぜひとも目撃してほしい。

写真:河本悠貴/文:金子厚武

【配信ライブ情報】

『凛として時雨 DEAD IS ALIVE TOUR 2022 STREAMING EDITION』
視聴期間:8月5日(金)21:00〜8月8日(月)23:59
チケット販売期間:6月26日(日)20:00〜8月8日(月)22:00
チケット購入ページ:https://sigure.zaiko.io/e/deadisalive2022

【追加公演情報】

『DEAD IS ALIVE TOUR 2022 〜竜巻いて延命〜』
8月10日(水) 愛知県・Zepp Nagoya
OPEN 18:00 / START 19:00
8月13日(土) 大阪府・Zepp Osaka Bayside 
OPEN 17:00 / START 18:00
8月26日(金) 東京都・Zepp Haneda 
OPEN 18:00 / START 19:00

<チケット>
・オフィシャルHP2次先行 (抽選)
受付期間 :6月24日 12:00~6月26日 23:59
受付URL :https://l-tike.com/st1/hpticketsigure2022
一般発売:7月2日~
配信シングル「竜巻いて鮮脳」2022年5月11日(水)配信
『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』
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『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』
『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』
『DEAD IS ALIVE TOUR 2022』
『凛として時雨 DEAD IS ALIVE TOUR 2022 STREAMING EDITION』
『DEAD IS ALIVE TOUR 2022 〜竜巻いて延命〜』

OKMusic編集部

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