コラム【音は鼓膜を震わせ、音楽は心
を震わせる】#25 何もない、ことはな
い「MR.LONELY」玉置浩二

エンターテイナーを夢見るしがない50代のマンモス☆南が、レコード、カセットテープ、CD、MD、ネット配信と、音楽メディアは時代と共に変われど、歌が人の心を動かすことに変わりはない、という想いについて語ります。

何もない、ことはない「MR.LONELY」玉
置浩二

「何もないけど・・・」

サビで幾度となく登場するこのフレーズが印象的。

それよりまず、3ヶ月も更新を滞らせてしまって申し訳ありませんでした。
珍しく、というか、初めてじゃないかと思うぐらい、
自分の創作能力というか、アウトプットするための思考が止まってしまいました。

などと、一流のミュージシャンのようなことを言ってしまうわけですが、
復帰作というか、いざ久々に寄稿するとしたらどの曲がいいかとずっと考えていて、
結論としてこの曲を選びました。

1997年夏に、フジテレビのドラマ「こんな恋のはなし」の主題歌として起用され、
玉置浩二自身も出演していました。
メインは真田広之と松嶋菜々子。素晴らしいキャスティングでした。
(今思うと、真田広之をTVドラマで見たのは「高校教師」とこれぐらいですか)

大金持ちの真田広之と、貧乏人の玉置浩二が出会い、
お金だけではない価値あるものに気づくというストーリー。
映像ソフト化など一切されていない作品のため、記憶の中にしかない物語。

ドラマも好きでしたが、この曲もとにかく素晴らしい。
物語にリンクしていると思われるのですが、
ダメな人間でも、頑張って元気で生きている。
その想いや活力は人知れず、ということなのでしょうけど。

この3ヶ月、コラムを書けずにいた私は、
いろんな場面で、形を作るべきところで、どうしてもできないことや
うまくいかないことが連続してしまって、
それを悔んだり嘆いたりすると、余計に前に進めなくなって。

こんな素晴らしい曲の世界観と自分を一緒にするのもおこがましいですが。
でも、改めて歌の持つ力はすごいなと思いました。

最初の一行は、「こんな僕でもやれることがある」
最後の一行は、「元気でいるから」

そう、元気でいれば、きっと、こんな僕でもやれることがあるはずだと。
マンモス☆南
プロデューサー/フォトグラフィック・オーガナイザー
1967年9月12日 神奈川県出身
広告代理店、映画制作・宣伝などの業務を経験した後、イベント企画・運営会社「合同会社グラスタ」を設立。女性アイドルの撮影会やネット番組、フットサルチームのプロデュースなどを行う傍ら、カメラマンとして写真集やブロマイドの撮影にも取り組む。

好きなミュージシャンは、小田和正Mr.Children、大瀧詠一、杉真理織田哲郎など。
【グラ☆スタ!今月の推しメン】
新崎める(しんざきめる)
12月12日生。岩手県出身
役者、声優、YouTube配信など様々な活動を展開しています。特技はボウリングです。毎週金曜日20時~YouTubeライブ配信「盛りガール選手権」(グラ☆スタ!MOVIEチャンネル)にレギュラー出演中です。

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