指原莉乃の作家デビュー本はなぜ新書
なのか
新書は出版社にとって、ひとつのステータスとされている。書店にはほぼ必ず新書のコーナーがあり、そのなかに「○○新書」というシリーズ名が並んでいれば(これは「棚を取る」と呼ばれる)、その新書を発行する出版社が一流であると認められた証になるというわけだ。
今回、指原の著書を発行する講談社は日本有数の出版社で、新書に関しても「ブルーバックス」や「講談社α新書」など、複数のシリーズを発行している。そこに新たなシリーズが追加されようとしているわけだ。
ちなみに、AKB48で初の新書とされる仲谷明香の『非選抜アイドル』は、「小学館101新書シリーズ」の一冊として発行されたもの。同シリーズは現在、「小学館新書」に名称を変更して、新刊の発行を続けている。
そして指原の『逆転力~ピンチを待て~』だが、実はこの本、実際の刊行形態は新書ではなく、Amazonの書誌情報などにも書かれている通り、「講談社Mook」なのだ。指原莉乃の1stフォトブック『さしこ』などと同じ分野の本ということである。
となると、「講談社AKB48新書」とは何なのか? 新書シリーズであるならば、2冊目や3冊目はいつ刊行されるのか? こういった疑問を持つ向きがあっても不思議ではないだろう。
実際、同書の表紙には「001」という通巻番号が表記されている。出版社の常として、002、003と刊行計画が続いていない限り、このような通し番号を振ることはまずあり得ない。近いうちに間違いなく、次の矢が放たれるはずだ。
一般的に新書の新シリーズを立ち上げるときには、最初に数冊をいっぺんに刊行し、ラインアップの充実ぶりをアピールするのが戦略的に常識である。この「講談社AKB48新書」が普通の新書シリーズであれば、指原以外のメンバーによる新書も同時に刊行されたかもしれない。
だが、この新書はあくまで「AKB48」というワンテーマに絞った、最初から方向性が明確なシリーズである。通常の新書ならば複数のジャンルで、異なる筆者による新書を並べることにより、シリーズとしての厚みを出すものだ。いっぽうで「AKB48」という横串があるこのシリーズでは、新しい刊行スタイルにアプローチしているのかもしれない。
実際、この「講談社AKB48新書」では、指原莉乃という切り札を一発目に持ってくることで、「AKB48」という単語と「新書」という単語を有機的に結び付けることに成功した。1冊目にして早くも、新書シリーズとしての位置づけが明確になったのである。
そう考えてみれば、この新書は既存の新書シリーズと同じ土俵で勝負する必要さえないのかもしれない。つまり、刊行形態としては「講談社Mook」のままでも何ら問題はないのである。要は、読者が「次は誰だろう」、「次も買ってみたい」と思ってくれればいいわけだ。
ファンのあいだでは早くも、次が誰になるかの予想合戦が始まっている。渡辺麻友や島崎遥香といった選抜総選挙上位組の名前から、田名部生来など個性派の名前も挙がっているなか、実際に誰が2作目の筆者となるのか。ファンもマスコミも、自分なりの予想が当たることを期待しているかもしれない。
今回、指原の著書を発行する講談社は日本有数の出版社で、新書に関しても「ブルーバックス」や「講談社α新書」など、複数のシリーズを発行している。そこに新たなシリーズが追加されようとしているわけだ。
ちなみに、AKB48で初の新書とされる仲谷明香の『非選抜アイドル』は、「小学館101新書シリーズ」の一冊として発行されたもの。同シリーズは現在、「小学館新書」に名称を変更して、新刊の発行を続けている。
そして指原の『逆転力~ピンチを待て~』だが、実はこの本、実際の刊行形態は新書ではなく、Amazonの書誌情報などにも書かれている通り、「講談社Mook」なのだ。指原莉乃の1stフォトブック『さしこ』などと同じ分野の本ということである。
となると、「講談社AKB48新書」とは何なのか? 新書シリーズであるならば、2冊目や3冊目はいつ刊行されるのか? こういった疑問を持つ向きがあっても不思議ではないだろう。
実際、同書の表紙には「001」という通巻番号が表記されている。出版社の常として、002、003と刊行計画が続いていない限り、このような通し番号を振ることはまずあり得ない。近いうちに間違いなく、次の矢が放たれるはずだ。
一般的に新書の新シリーズを立ち上げるときには、最初に数冊をいっぺんに刊行し、ラインアップの充実ぶりをアピールするのが戦略的に常識である。この「講談社AKB48新書」が普通の新書シリーズであれば、指原以外のメンバーによる新書も同時に刊行されたかもしれない。
だが、この新書はあくまで「AKB48」というワンテーマに絞った、最初から方向性が明確なシリーズである。通常の新書ならば複数のジャンルで、異なる筆者による新書を並べることにより、シリーズとしての厚みを出すものだ。いっぽうで「AKB48」という横串があるこのシリーズでは、新しい刊行スタイルにアプローチしているのかもしれない。
実際、この「講談社AKB48新書」では、指原莉乃という切り札を一発目に持ってくることで、「AKB48」という単語と「新書」という単語を有機的に結び付けることに成功した。1冊目にして早くも、新書シリーズとしての位置づけが明確になったのである。
そう考えてみれば、この新書は既存の新書シリーズと同じ土俵で勝負する必要さえないのかもしれない。つまり、刊行形態としては「講談社Mook」のままでも何ら問題はないのである。要は、読者が「次は誰だろう」、「次も買ってみたい」と思ってくれればいいわけだ。
ファンのあいだでは早くも、次が誰になるかの予想合戦が始まっている。渡辺麻友や島崎遥香といった選抜総選挙上位組の名前から、田名部生来など個性派の名前も挙がっているなか、実際に誰が2作目の筆者となるのか。ファンもマスコミも、自分なりの予想が当たることを期待しているかもしれない。
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