高畑充希と平 祐奈が本気の演技で名
作の新しい魅力を見せる 舞台『奇跡
の人』が開幕
アラバマのケラー家。アーサー・ケラー大尉(池田成志)とその妻ケイト(村川絵梨)がベビー・ベッドを心配そうに覗き込んでいる。1歳半の娘ヘレン・ケラー(平 祐奈)が熱を出したのだ。やっと熱が下がり安心したのも束の間、 ヘレンは音にも光にも全く反応しなくなっていた……。
演出家・出演者からのコメント
先ずは新しいサリヴァン像を作りあげた高畑充希の果敢な精神を讃えたい。前回以上に逞しく愛情深い、そして胸に大きな孤独を抱えたサリヴァンの背中を見せてくれています。
そして初舞台ながら泣き言ひとつ言わずヘレンの魂に触れようとあがき続け、もがき続けた、平 祐奈にも拍手を送りたい。
この二人が舞台上で幾度となくぶつかり合いながらも確かな絆を築いていく姿は、人と人との距離が少し離れてしまった今の世の中だからこそ、いっそう胸を打つものがあります。
心を通わせる、思いを分かち合うということの尊さを、私自身も演出家という立場でありながら、教えられる日々です。
他にも力のある俳優諸氏がこの作品の担い手となってくださっているので、あとはお客様の想像力さえお借りすることができれば、最後の最後、劇場に“奇跡”の瞬間が訪れるのではないでしょうか。
どうぞお越しくださいませ。
毎日稽古をしていたので、初日だから新しい心境、というよりは延長線上に居るような感覚です。お客様の力を借りてどんどん変わっていくと思いますし、とても高揚しています。
前回サリヴァンをやった時は、心も体も相当大変だったので、再演頑張れるかなと不安もありました。ですが今回稽古をしてみて、同じセリフでも感じ方が変わったり、新鮮な気持ちでアニーを体験出来ています。
元々知り合いだった祐奈との初共演は感慨深いものがありますし、彼女は度胸も吸収力もあるので、初日から千秋楽に向けてどんなヘレンになっていくのか、ワクワクしています。
祐奈は本当に人間性が素晴らしいです。自分がやるべきこともしながら周りへの気遣いも忘れないので、彼女の明るさにいつも助けられていました。
『奇跡の人』は本当に大変ですが、私自身、4回も出演するくらい好きな作品です。
こうした世の中でも劇場に足を運ぼうと思ってくださるお客様がいることはとても嬉しいことですし、最高の思い出を持って帰っていただければ幸せです。
ゲネプロで関係者の方が客席に沢山いらっしゃったのですが、客席にお客様がいると、自分自身の気持ちも稽古の時と変わったので、 より楽しみだなと思ってワクワクしています。
稽古に入る前は全てが未知で不安で、心が震える感覚を初めて実感したのですが、稽古を重ねていくうちに、不安が楽しいという感情に変わってきました。
みっちゃんが役と向き合う姿はとても恰好良く、心に強いものをしっかりと持たれていて、でもチャーミングさも随所にあって、 知らなかった面を沢山発見出来ました。
歴史あるこの作品を愛している方は沢山いらっしゃるので、この役を頂けたことは凄く光栄です。三重苦という役と向き合うことで、 自分には無かった様々な感情に出会えていて、日々充実しています。ヘレンを演じる上でケガは絶えませんが、ヘレンもきっと傷だらけだったのだろうとも感じています。
1か月以上の稽古を通してキャストの皆様と、数え切れない程のトライをしてきました。ヘレンの大先輩が傍にいてくれるのでとても心強く、ちゃんと舞台上で“奇跡“が起きるよう、一公演一公演噛みしめて、お客様と魂の交歓ができればと思います。
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。