オメでたい頭でなにより。 メンバー
の”好き”を詰め込んだ初のカバー集
への想いを語る

“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”オメでたい頭でなにより。ラウドロックを軸にした一度聴いたら頭に残りやすいキャッチーなメロディと、日常生活、バラエティー、邦・洋楽、童謡などありとあらゆるものをオマージュ&スパイスとして随所に散りばめつつ、思わずニヤッとしてしまうコミカルな歌詞の世界観が特徴している。そんなオメでたが、懐かしのナンバーから誰もが知っているヒット曲まで、メンバーの”好き”を詰め込んだオメでたらしさ全開のカバー集をリリース。オメでたの中心人物であるVo.赤飯とGt.324に、この『オメでたカバー横丁 ~一番街~』に収録された楽曲へ込められた想いを存分に語っていただいた。
――オメでたい頭でなにより、初のカバー集『オメでたカバー横丁 ~一番街~』がリリース。まずは今作にも収録されている、一昨年12月にリリースされた「金太の大冒険」のカバーから、今作へと至る経緯からお聞きしたいのですが。「金太の大冒険」でカバーをやってみようと思ったのはどんなキッカケだったんですか?
赤飯:「金太の大冒険」はリリース時期を見ても分かるように、おコロナさんの影響が我々の考えにも侵食してきた時、「真っ直ぐなメッセージも出したいけど、こういうバンドだし一番アホな曲を出した方が伝わるんじゃないか?」と、ウチのぽにき(ぽにきんぐだむ)が言い出して、「「金太の大冒険」を出したい!」という鶴の一声で作ることになりました。でもその後、すぐにカバー曲をやり始めたわけではなくて。
――カバー集をリリースするというのは、考えていなかった?
赤飯:まだ考えていなかったです。順を追って話すと、まずコロナ禍になって、僕らにとって一番デカかった問題は、今までやってきたライブが出来なくなったということで。僕は自分の理想を形にしたいというのがモチベーションになってて、ライブで身体をぶつけ合ったり、汗だくになったりしながら、その瞬間しか生まれない熱量や気持ちの爆発を感じてもらいたいと常に思っているのですが。それが許されない世の中になった時、足場がなくなってしまったような感覚に陥ったんです。それでも、曲は作り続けなきゃいけないんですけど。デモを作ってもしっくりこない、何を軸にしてモノ作りをすればいいのか分からないという状況が起こり始めて、全然曲が完成しなくなって。いくら試しても「やっぱ違ったね」の繰り返しになってしまったんです。そんな中、ウチのスタッフから、「自分たちの本当に好きなものを突き詰めたり、シンプルに音楽を楽しむという気持ちに向き合う時間があっても良いんじゃないか?」という提案を貰って。「だったら、ピュアな気持ちでカバー集を作ってみようか?」ってところから、ようやくこの話がスタートするんです。
――純粋に音楽を楽しんでいた頃の気持ちを、改めて思い出してみようと思った?
赤飯:そうですね。で、「どんな曲をやろうか?」って、選曲から始まるんですが。僕がそもそもおばあちゃんっ子で、昭和の曲が大好きというのもあって。僕の中からは昭和歌謡であったり、平成初期の曲であったり、自身のルーツになってる曲が自然と上がってきて。
――確かに世代じゃない曲も多いです。
赤飯:そう、水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」とか、坂本九さんの「明日があるさ」とか、1960年代の曲ですからね。ただ世代じゃないけど、どれも脈々と受け継がれている曲なので、ちゃんとリアルタイムで通ってる瞬間があるんです。「三百六十五歩のマーチ」は小学校の頃にやってた、アニメ「丸出だめ夫」の主題歌だったし、「明日があるさ」はジョージアのCMでよしもと芸人のRe:Japanが歌っていた。さらには音楽ってものを貪欲に聴き始めていた90年代はテレビっ子だったので、とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」は深く突き刺さっていたし、「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」はCDを買って、「どうしたら本家に寄せて歌えるか?」を研究して録音してたし。「うしろゆびさされ組」もリアルタイムではないけど、「ハイスクール!奇面組」の再放送を見てたし、「君がいるだけで」も「素顔のままで」を見てたし。その後、モーヲタになったので、「恋愛レボリューション21」も振りコピしながら覚えて、コンサートも通ってた。「マル・マル・モリ・モリ!」は一回カバーしてるしという感じで(笑)。結果、このラインナップになりました!
赤飯
――明るく前向きで、現代も聴き継がれている普遍的な曲が揃っていますし。楽曲をしっかり消化した上で、一番良い形で聴かせるアレンジを考えてて。そこに緩急があったり、ドラマチックに彩るテクニックがあったり、知恵とアイデアが詰まった作品になりました。
赤飯:今回、自分たちのアイデアに加えて、akkinさんにアレンジで参加していただいてる曲がありまして。いままではメンバーだけでやっていたので、アウトプットの部分での閉鎖感も感じていたんです。でもakkinさんの新しい見方であったり、アイデアに触発されて、「こういうアプローチも出来そうだね」って新しい引き出しも見つけられて。例えば、「WOW WAR TONIGHT」もベーシックを作った後、akkinさんにアイデアをいただいて「これはいい!」ってところまで持っていけたし、すごく助けていただきました。
――メンバーだけだと、自分たちのやりたいことは出来るけど、想像を超えることって、なかなか出てこなかったりしますからね。
324:akkinさんは“納得”をくれたよね。良かれと思って、自分らだけでこねくり回してると「これ、どうなんだ!?」って、分からなくなっちゃう時があるんですけど。そこに外部の人がいてくれて、「ここはすごく良い」「ここはこうしよう」って音で投げてくれると、自分たちも一歩、引いて見ることが出来るんです。そこでこっちからも提案をして、やり取りすることで相乗効果も生まれたし、閉鎖的な考え方も少しずつ開けていったし、自分らも自信を持って作り進められるようになったんです。自分たちだけでやってると、最初は高いボールを投げ合ってたのに、だんだん高度が下がっていく感じがあって。
赤飯:最後なんて、ゴロみたいなやもんな?(笑)
324:そう(笑)。そういうイメージになっちゃうから、僕らじゃない目線で見てくれる人がいるだけで、僕らもクリエイティブになれるし、すごく良いサイクルでした。「恋愛レボリューション21」は、「こんなことやりたい」って伝えて、簡単にベーシックを作ってもらって、こっちで足して戻してみたいなやり方だったんですけど。やりとりする中でポイントが見えてきて、すごく満足出来る仕上がりになりました。

324

――話を合わせるわけじゃないですけど、個人的に特に印象に残った曲は「WOW WAR TONIGHT」と「恋愛レボリューション21」でした。
赤飯:「恋愛レボリューション21」は思い入れが強すぎて、「自分が納得する形になるまで、絶対に出したくない!」みたいな気持ちがあったんですが。akkinさんに作ってもらったベーシックの段階ですでに良くて、そこから自分たちでエッセンスを入れていって。例えば間奏は、「こういう振り付けがあるんやけど、こういう効果音を入れたらきっとハマるから」ってメンバーの前で踊りながら説明して。
324:そう(笑)。「ちょっとソロっぽい感じの間奏になってるけど、映えさせたいのはダンスだから。フレーズを弾いてもらうけど、ダンスに合うフレーズにして欲しい」って言いながら目の前で踊って、オレらに演奏させるんです。
赤飯:全力で踊ってましたからね、僕。で、それをmaoが血眼で見ながら、「そういうことか……そこでしゃがむのね!」って感心して。
――わははは! そんな作り方、聞いたことないですよ(笑)。
赤飯:でも、その作り方が結構、ハマったんだよね? 僕、別名義でDJ飯の種ってやってるんですけど、モーニング娘。の「恋愛レボリューション21」を必ずやるんですね。で、いまは無理ですけどフロアに降りて、お客さんに囲まれながら全力で踊るんですけど。それをやっとバンドに落とし込めて、それをメンバーの演奏で後押ししてもらうことが出来て。さっきも言ったように、理想を形にするのが大好きなので、これもひとつ理想を形にすることが出来たなと思ってすごく手応えを感じたし、モチベーションも上がりました。
――理想をちゃんと納得する形に出来たのは、愛情と情熱あってこそですよ。324さんはアルバム出来上がっての感想はいかがですか?
324:ずっとライブが出来なくなって、フラストレーションが溜まって、曲作りが出来なくなってという話を赤飯がしていましたが。今作を作ることによって、音の方向性や今後やっていきたいことが明確になった気がしますね。
赤飯:そうだね。ライブが出来なくなったことで、良くも悪くも色々考え方が影響を受けて。良い方向の影響として、このアルバムが分かりやすい指針になったと僕も思ってて。全体のサウンド感であったり、メンバーの役割であったりとか、色んなところでこのアルバムが、今後の指針になったと思います。
324:このアルバムを作るまでは、本当に制作も上手くいかなかったもんね。
赤飯:そう。メンバーが集まると殴り合いになって、怪我が治るとまた集まって、殴り合いをしてみたいな感じやったんで。腕っぷしだけが強くなって……。
324:ぽにきとミトさん(ミト充)はそのために格闘技を始めたしね。僕は勝てないから、武器を使うことにしました。
赤飯 / 324
――嘘はやめて下さい(笑)。ま、殴り合いこそしなくても、それくらい不調だったと。僕がアルバムを聴いての感想は、よく知る原曲があるからこそ、ボーカルの表現力の豊かさやバンド演奏のスキルの高さ、アレンジセンスや遊び心が際立つ作品だと思いました。
赤飯:ありがとうございます。カバーは原曲のイメージを大事にしながら、ウチらのやれることをぶつけるというのがすごく楽しくかつすごく難しくて。
324:「どこまで壊していいのか?」みたいなところがね(笑)。ストレートなカバーって、僕らにはあまり似合わなくて。「オメでたがやるから、面白いことやってくれるんでしょ?」って期待が絶対にあることを、自分たちでも分かってるから。
――そう。だから、「どこで転調するんだろう?」とか、「どうぶっ壊すんだろう?」って思うと、聴いてても安心出来ないんですよ(笑)。
324:あはは。だから、どこまで原曲のエッセンスを拾いつつ、破壊的にするか? それが気持ちよくなるか? というのに気を使いつつ、バランス感を考えて作り進めました。
赤飯:「三百六十五歩のマーチ」も僕が歌謡曲や歌謡の歌い方が好きなので、水前寺清子さんのテイストを取り入れつつ。♪ツタタタッタってマーチのリズムを聴いて、「あ、マリリン・マンソンやな」と思ったので、そのテイストも取り入れて。マリリン・マンソンが、チータさんを影からチラ見してくるみたいなイメージです。
――わははは! いや~、カバーならではの面白い発想ですね(笑)。
赤飯:あとは「ライブでこうしたら楽しいよな」って発想も抜けないので。「<腕を振って 足をあげて ワン・ツー ワン・ツー>なんて、みんなで歌って踊ったら絶対楽しいやん!」と思って、しつこくリピートさせてもらったり。許される範囲内での破壊&クリエイション、Scrap & Build出来たと思います。
324:あと、赤飯が歌ってるのを聴いてて改めて思ったのは、「多彩やなぁ!」ということ。ずっと一緒にやってると忘れちゃうけど、「これだけ色んな歌い方出来るのは、すごい強みやな」って改めて思いました。
赤飯:そうなんや。長年やってると、自分でもそれが特殊なことなんやって感覚がすっかりサビついちゃうから、何も考えてなかった。確かに曲ごとの歌い方も表情も、声の出し方も全然違って。「三百六十五歩のマーチ」やったら、歌謡っぽい節回しや声の出し方をしてるし、「ガラガラヘビ」なんかは、ぽにきが「「キューティーハニー」っぽい感じが合うから、その感じでやろう」と言って。ちょっとセクシー寄りの女性っぽいニュアンスと普段の自分が、節々で行ったり来たりするんです。
324:ガラガラヘビの後ろから、倖田來未さんがチラ見してるんや(笑)。
――わはは。でも、”「ガラガラヘビ」を「キューティーハニー」風で"っていう、むちゃくちゃなアイデアが出て、それを形に出来てしまうところが凄いです。
赤飯:降りてくるんです。イタコです、マジでイタコ。ただ、何かに寄せることは出来るけど、逆に自分が無いっていうのが、昔からコンプレックスで。自分を音で表現する手法が分からないから、何かに寄せる方が楽なんですよ。でも、昔やったら100%寄せてたところを、今回は自分を残しながら、何かをブレンドするという手法でやることが出来て……って、そんな高尚な話じゃないですけど(笑)。言語化するとそんな感じでした。
324:何かとブレンド出来る、ミックスのツマミが出来たってことやろ?
赤飯:そうそう。いままではオンオフのスイッチやったけど、ツマミが出来た感じかな。
――ちなみに赤飯さんが歌ってて、一番楽しかった曲はなんですか?
赤飯:う~ん、楽しかったのと苦痛だったのが同居してるんですけど、やっぱり「恋愛レボリューション21」ですね。
324:まぁ、そうだろうね(笑)。
赤飯:前半を「楽しい!」の一点張りだけでゴリ押ししたくなくって。大人っぽさや落ち着きをしっかり表現したかったので、ピッチ低めのAメロから入って。その後、ウォーーー!となるんですけど、やっぱりサビはポップに行くという展開の中で、「サビをポップにするなら、本家みたいにめちゃくちゃ声を重ねてやろうかな?」と思って声を重ね始めたら、トラック数がえげつないことになって(笑)。
324:メンバーそれぞれをイタコで降ろしてたの?
赤飯:そんな感じ。声のキャラ変えて同じメロディ4本をダブで録ったら8本になって、合いの手も4人をダブで録って8本になってとか、トラック数がどんどんえげつないことになっていって。最後には、エンジニアさんに「マジで勘弁して欲しい!」ということを遠回しに言わました(笑)。
――それって凄い技術だし、赤飯さんにしてみれば、大好きで絶対に越えられないであろう原曲に挑むって、かなり無謀だし、かなり挑戦ですよね。
赤飯:そうですね。でも、高校時代からカラオケで、「いかに再現出来るか?」みたいなことはやってたんです。「なっち(安倍なつみ)はこういう歌い方して、ゴッチン(後藤真希)はこういう歌い方する」みたいなのを一人ずつ研究して、アウトプットして。ただ、今回はメンバーのモノマネをしたいって話ではないので。ふわっとキャラ分けをするみたいな形で歌ったってところで。
――じゃあ、今回はその頃、培ったものが活かされた?
赤飯:だいぶ、活かされましたね。本家に届くといいな、つんく♂さんに聴いてもらえればいいなと思って作りましたから。あと、本家に聴いてもらえればいいなというところでは、「うしろゆびさされ組」をゆうゆ(岩井由紀子)に聴いて欲しいですね。ゆうゆ、大好きなので。ちなみに「うしろゆびさされ組」は、Mr.BIGのイメージで作りました(笑)。
赤飯
――324さんは演ってて楽しかった曲はありました?
324:アイデアが上手くハマったと思ったのは「三百六十五歩のマーチ」で、大変だったけどカッコ良くなったなと満足したのは「WOW WAR TONIGHT」。この2曲が特に印象的かな。
赤飯:テク的には、「明日があるさ」がえげつないよな?
324:「明日があるさ」は大変だった! あれを録ってた時期は、「メンバーのキャラを立たせたい」みたいな考えになってて。「弾いてるメンバーの姿が浮かぶように、役割分担をしよう」と言った結果、オレに降ってくるアレンジの物量がめっちゃ多くなって(笑)。一人ですごい長い時間ブースにこもってめっちゃ速弾きしたり、すごい苦労しました。
赤飯:「明日があるさ」というかどこを聞いても「324がいるさ」というか。あとこの曲は寂しさや哀愁も大事にしたくて、そのエッセンスは凄い意識しました。
324:スライド・ギターとかの感じが凄く良くてね?
赤飯:そうそう。「どういう楽器を入れよう?」って話をした時、スライド・ギターの音が僕にドンズバで刺さって、「これこれ!」って凄いテンション上がって。それも自分の好きを探求するキッカケになって、好きをみんなと具体的な形で共有出来るようになったんです。僕、追い求めてるものはあるのに、上手く言語化出来なくて、みんなと共有出来ないってことがよくあったんですが。それを解消する道標が、スライド・ギターだったんです。
324:この作品を通して、赤飯の自我がだいぶ目覚めたもんね。
赤飯:うん、そうだね。
324:制作のルーティーンにおいて、もっと自分から積極的に絡んでいこうと思えたんじゃない?
赤飯:それはある。ちっちゃい子って、自分の好きな物は分からないけど、イヤなものは「これイヤ!」って分かるんですよ。で、言ったら僕がそのちっちゃい子だったのが、「これ好き」っていうのを表現する術を勉強出来た感じですね。だから、前に進むために貴重な機会だったと思うし。最近は自分の好きなものを、みんなに押し付けるというか、はっきり言えるようになりました。ただ、いままでは「好きにやってくれ!」だったのが、「いや、このフレーズは……」とか、めっちゃ口を出すようになったので、ストレスも感じてると思いますけど(苦笑)。

赤飯 / 324

――結果として、今作の制作はバンドをすごく成長させてくれる作品になりましたね。
赤飯:なりました。「君がいるだけで」もすごい冒険で、”アコースティックでどこまでミニマムに出来るか”って実験だったんですけど。結果、自分が求めているものを突き進めていく、大事なファーストステップになったと思います。「君がいるだけで」は最初、「Perfumeっぽくして、赤飯に踊らせる」なんて言われてたのに、真逆なものになったね(笑)。
324:そうだね。オレの好きを突き進めてたら、Perfumeになってたけどね(笑)。
赤飯:あと、そう! 僕が最近、アンビエントとかに興味があって。「オレは空間を演出するのがすごい好きなんだ」ってことをすごく自覚出来たんです。だから今、音楽を通してどんな空間を表現したいのか? あたかも自分がそこにいるように感じさせるにはどうしたら良いか?っていうのを考えるのが大好きで。この曲には薄く環境音を入れているんですが、「牧場でロッキングチェアに座って、ふわっと演ってるみたいにやりたい」って熱弁して、作っていったんです。
324:「WOW WAR TONIGHT」もキャンプ場みたいな音を入れて、焚き火を囲みながらアコギを弾いてるみたいなイメージで始まってね。
赤飯:そうそう。そこで謎の部族に襲われるんだけど、最後はみんなで踊ってるみたいな物語を頭に描いて歌ってます。だから今回、そういうのを形にするにはどうしたらいいか?ってところも実験して、まだまだやれるなと思ったので。それは今後、オリジナル曲でもやっていこうと思っています。
――『オメでたカバー横丁 ~二番街~』でやっても良いですしね。
赤飯:一番街と名付けちゃいましたからね。あるでしょうね、二番街も。どんどん街が出来ていくんでしょうね。
――空間を作るという話では、今度はライブという空間をこの曲たちで作っていきます。
赤飯:はい。『オメでたカバー劇場』と名付けて、東京と大阪でライブをやります。東京がダンスホール新世紀、大阪が味園ユニバースなんですが、それも僕の好きを押し付けて、昭和感のある場所でやりたいと思った結果です。さらに“オメコンボ”という限定チケットには、アナログ盤LPも付いてきます。いま、世間で人の温かさがすごい求められているし、なにより僕が!それを求めているので(笑)。グッズでも手作りの温かさ、モノ作りの良さを感じてもらえればと思って、レコードを作りました。
――バンドを成長させてくれる良い作品も出来上がりましたし、あとは段々とライブがもと通りに戻っていくことを祈るばかりですね。
赤飯:そうですね。まだ、ライブがもと通りに戻るには少し時間がかかるかも知れないけど、僕らはそんな変化もプラスに変えていきたいと思ったし。自分たちの変化もスムーズに受け入れるための一枚が出来たので、ぜひアルバムを聴いていただきたいです。

取材・文=フジジュン 撮影=ゆうと。
赤飯 / 324
「ガラガラヘビがやってくる」
「マル・マル・モリ・モリ!」

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