L→R 倉知玲鳳(パレオ役/Key)、夏芽(マスキング役/Dr)、Raychell(レイヤ役/Ba&Vo)、紡木吏佐(チュチュ役/DJ)、小原莉子(ロック役/Gu)

L→R 倉知玲鳳(パレオ役/Key)、夏芽(マスキング役/Dr)、Raychell(レイヤ役/Ba&Vo)、紡木吏佐(チュチュ役/DJ)、小原莉子(ロック役/Gu)

【RAISE A SUILEN インタビュー】
これぞまさしくRAS!
ライヴでぶちアガる様子が想像できた

私たちが“OVERKILL”されるくらい、
みんなには暴れてほしい

カップリングの「Repaint」はFear, and Loathing in Las Vegas(以下、ベガス)の提供曲という。

紡木
曲の展開が多すぎて一回聴いただけじゃ構成が理解できなくて大変でした。最後は急に別の曲みたいになって、“えっ、何が起きた!?”って(笑)。でも、その遊び心がベガスさんらしいし、“これはすごい曲じゃ!”と思いましたね。
Raychell
実はRASが始動する時、ライヴパフォーマンスの参考にさせていただいたのがベガスさんだったんです。私たちの最初の曲「R・I・O・T」(2018年12月発表のシングル)のライヴパフォーマンスでヘドバンやツーステップを取り入れたのも、ベガスさんを参考にしたからで。

「Repaint」は2月に開催された、それこそベガスをゲストに迎えたライヴ『RAISE A SUILEN SPECIAL LIVE「Repaint」』が初披露の場だったんですよね。

Raychell
はい。キーボードの倉知玲鳳ちゃんは特にベガスさんにハマっていて、ライヴ当日も“あぁ、どうしよう〜!”ってひとりでバタバタしていましたよ(笑)。

各パートの見せ場もあるし、演奏や歌、ラップなど、かなり練習したんじゃないですか?

Raychell
特にドラムの夏芽と玲鳳ちゃんは苦戦して、本番直前まで念入りに自分のパートを確認していました。

リズムがコロコロ変わりますからね。

Raychell
コードも変わるんですよ。1番、2番、3番と全部違うから、覚えるのがすごく大変でした。それに、リズムの取り方もいろいろで、4つ打ちもあれば、いきなりピアノだけでジャジーになったり。
紡木
最初にいただいたデモはベガスさんご本人の演奏と歌でMinamiさんが仮歌を入れてくださっていたんです。それもいつものデスヴォイスではなくチュチュ想定のラップで入っていて。しかも、レコーディングでは直接ディレクションをしてくださったんです! “なんて贅沢なんだ!”と。すごくありがたかったですね。こんな経験は滅多にないと思ったから、幸せな時間を満喫しました(笑)。
Raychell
ライヴの時はベガスさんの「Just Awake」のカバーもサプライズで初披露させていただいたんですけど、それもめちゃくちゃ難しかったです。これを普通にこなしているベガスさん、本当にすごいと感動しました。

「Just Awake」のカバーは今作の【A ver.】Blu-ray付生産限定盤に収録されていますね。

Raychell
「Just Awake」はベガスさんと同じ原曲キーで歌わせていただいたんですけど、ヴォーカルのSoさんのキーは女性の私でもすごく高くて大変でした。いかにご本人に近づけるかを意識しつつ気合いを入れて臨んだので、ぜひ聴いてほしいです。吏佐のラップもMinamiさんとは違うカッコ良さがあるし、それにプラスRASらしさもあり、さらにベガスイズムもしっかり受け継いでいるので。
紡木
大変でしたよ。「Just Awake」のMinamiさんのラップがデスヴォイスで、譜割を解読するところから始まり、それをどうやって自分なりに落とし込むのか…めちゃめちゃ聴きましたね。
Raychell
そうだったんだ。また、【B ver.】にはツアーでも披露していたベガスさんのカバー曲「Keep the Heat and Fire Yourself Up」を収録しています。これは全英語詞だから、ツアーの時は吏佐に英語の発音をヴォイスメモに録ってもらって、それを聴きながら練習していたんです。そういう苦労の成果をぜひ評価していただきたいですね!

2月のライヴはやってみてどうでしたか?

紡木
私は怖かったな〜。ベガスさんのファンもいらっしゃる中で、カバーを歌わせていただくのってありがたい機会ですけど、それだけハードルが高すぎて。“あのラップ、マジでダサい”とか言われたら、ベガスさんの顔に泥を塗るのではないかと怖くて怖くて。
Raychell
でも、すごくいい刺激になったよね。盛り上げ方の勉強にもなって、動きやパフォーマンスの面でも、ベガスさんのいい部分をどんどん取り入れていきたいと思うようになりました。私たちだけじゃなく、スタッフさんも刺激になったと言っていたし。

そして、3曲目に収録されたのはバラード曲の「Light a fire」。ライヴの客席の情景が目に浮かぶ曲ですね。

紡木
今作では唯一の実写でのMVを撮らせていただいた曲なんですけど、最初は“この曲で撮るんだ!?”って意外でしたね。でも、このご時世にぴったりの曲なので、MVやそれこそ曲を通してみんなの力になれればいいなと思って歌いました。
Raychell
「Light a fire」の歌詞に《BE LIGHT》と出てくるんですけど、これは昨年のツアー『RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2021「BE LIGHT」』のタイトルなんです。当時、このタイトルをつけたのは、このご時世だからこそ私たちがみんなにとっての光となれるようなツアーにしたいとの想いからでした。そのツアーを経て、逆にバンドリーマー(『バンドリ!』ファンの総称)のみんなの存在が、私たちにとっての光だったことに気づかされたんです。光だけでなく、勇気、希望、愛…本当にいろんなものをもらったツアーでした。そういう経験があったからこそ、生まれた楽曲だと思います。これは私が思っていることですけど、バンドリーマーに対する感謝と希望の曲だと思います。

【A ver.】Blu-ray付生産限定盤のBlu-rayには、お話に出たツアー『BE LIGHT』のライヴ映像も収録されていますね。そして、6月19日には単独ライヴ『RAISE A SUILEN LIVE 2022 「OVERKILL」』が。

Raychell
今回は20曲以上やらせていただくことがすでに決まっていて、それに見合ったタイトルを考え、このタイトルになりました。つまり、“やりすぎ!”ということです(笑)。私たちは全力で暴れるので、みんなには逆に私たちが“OVERKILL”されるくらい暴れてほしいです。
紡木
私はもっと体力作りしないと、真っ先に“KILL”されそう(笑)。
Raychell
今までのライヴはほぼMCなしのノンストップなので、今回もどうなることやら。あとは、初披露の曲があるかないか、それは当日のお楽しみです!

もともとRASは『バンドリ!』のリアルバンドの中でもライヴ感が強いですが、ライヴやみんなで演奏することに対する想いはどんなものですか?

紡木
やっぱりライヴは最高です! みんなで演奏することの喜びはもちろん、そこにお客さんがいてくださることで、もうひとつボルテージが上がる感覚があって。だから、ライヴの空間は特別だと感じます。私は2018年にマイナビBLITZ赤坂で開催された『THE THIRD(仮)2nd ライブ』の時から加入したんですけど、それまでライヴは客席で観るものだったから、ステージから初めて観た客席の景色がすごすぎて忘れられないんですよね。

その景色を一度味わうとね。

紡木
もうダメですね。しばらくすると次が欲しくなっちゃう。ずっとライヴがしたくて仕方がなかったし。
Raychell
今は人数制限や声出しなどいろいろな制限がある中で、みんな会場に足を運んでくれて、ある意味命懸けでライヴへ来てくれるみんなには感謝の気持ちしかありません。やっぱり私たちが生きる場所はステージしかないと感じています。
紡木
RASってあれですよ、自分とバイバイできるバンドなんです。

それ、どういう意味ですか?

紡木
日常の自分っているじゃないですか。スーツを着て満員電車に乗っている自分とか、育児や家事を頑張っている自分とか。それぞれの日常や人生があっても、RASのライヴに来たらそれを全部忘れることができる!
Raychell
自分を解放できるってこと?
紡木
そうそう。それくらい楽しめるバンドなんじゃないかなと。
Raychell
うんうん。5月には昨年に引き続き『JAPAN JAM 2022』にも出演させていただくんですけど、そういう外部のフェスではRASを知らない人のほうがほとんどなので、まずは私たちを知ってもらって、そこから『バンドリ!』プロジェクトや『バンドリ!』の他のバンドに興味を持ってもらえるようにバトンをつないでいきたいですね。『バンドリ!』の代表として気合いを入れてライヴに臨みます!
紡木
ドカン!と一発かましてきます!

取材:榑林史章

シングル「CORUSCATE -DNA-」2022年4月27日発売 ブシロードミュージック
    • 【A ver.】Blu-ray付生産限定盤(CD+Blu-ray)
    • BRMM-10519
    • ¥8,580(税込)
    • 【B ver.】(CD)
    • BRMM-10520
    • ¥1,980(税込)

ライヴ情報

『RAISE A SUILEN×Morfonica「Mythology Chapter 2」』
6/18(土) 山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレスト
『RAISE A SUILEN LIVE 2022「OVERKILL」』
6/19(日) 山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレスト
『RAISE A SUILEN単独ライブイベント』
9/25(日) 東京・有明アリーナ
『JAPAN JAM 2022』
5/03(火) 千葉・千葉市蘇我スポーツ公園
『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』
8/26(金) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ

RAISE A SUILEN プロフィール

レイズ・ア・スイレン:メディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』(バンドリ!)よりリアルライヴバンド第3弾として誕生したガールズバンド。メンバーはRaychell(Ba&Vo)、小原莉子(Gu)、夏芽(Dr)、倉知玲鳳(Key)、紡木吏佐(DJ)の5名で、THE THIRD(仮)名義での活動を経て、2018年7月にマイナビBLITZ赤坂で開催したライヴにて紡木が加入し、正式バンド名がRAISE A SUILENに決定した。同年12月にSingle「R・I・O・T」でデビューを果たす。これまでにシングル8枚、アルバム一枚をリリース。21年は自身初となるZeppツアーを全国6都市で開催。 単独ライヴのほか、音楽フェスへの出演もこなすなど、高い音楽性と演奏テクニックで注目を集めている。22年4月に9thシングル「CORUSCATE -DNA- 」をリリース。同年11月に10thシングル「THE WAY OF LIFE」を発売する。RAISE A SUILEN ブシロードミュージック アーティストページ
RAISE A SUILEN 『BanG Dream!』(バンドリ!) 特設ページ

「CORUSCATE -DNA-」
楽曲MV

「Light a fire」MV

「Repaint」アニメーションMV
RAISE A SUILEN
×Fear, and Loathing in Las Vegas
【アーティストタイアップ楽曲】

「R・I・O・T」
【公式ライブ映像】

「OUTSIDER RODEO」
【公式ライブ映像】

「SOUL SOLDIER」
【公式ライブ映像】

「灼熱 Bonfire!」
(RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2021
「BE LIGHT」追加公演より)
【期間限定】

OKMusic編集部

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