AK-69

AK-69

【AK-69 インタビュー】
“これがAK-69だ!”って
一曲が生まれた

パフォーマンスアスレチックブランドのUNDER ARMOURとのコラボから生まれたシングル「Break through the wall」が配信リリースされた。これまで幾多の壁をぶち破ってきたAK-69の魂が存分に込められた同曲ついて、さらに5度目の日本武道館公演『START IT AGAIN in BUDOKAN』への想いを語ってもらおう。

普通やらないことを
やってくのが俺

今年に入ってからのAK-69さんの活動を振り返ると、年明け早々の1月7日に鈴鹿サーキットで開催した無観客の超配信ライヴ『THE RACE in SUZUKA CIRCUIT』がありましたね。

最新アルバムが“The Race”っていうタイトルだったんで、ライヴをやるなら東海エリアにある日本で一番ヤバい鈴鹿サーキットでやりたいってところから始まったんです。シンプルな話ですけど、実現するのは相当難しいことは分かっていました。ただ、普通やらないことをやっていくのが俺なんで。2020年8月に名古屋城で配信ライヴをやった時は、最初の緊急事態宣言明けで配信ライヴに需要があったけど、今はリアルライヴも行なわれていて配信のみっていうのは状況にそぐわないのも分かっていたんです。でも、誰もできないエンターテインメントを作り上げることを優先しました。閉塞感を打破するために挑戦するっていう大きな意味のあるライヴではありましたね。

サーキット場というスペシャルなステージは、もはや異空間的でしたよ。

商業的には採算が取れないですけどね(笑)。でも、エンタメの本質って儲けることじゃないんで。人を感動させたり、ワクワクさせたあかつきに結果がついてくる。俺はそれをずっとやり続けてきたから、答えは出ているんですよ。苦しい状況だから何もしないってことはしたくなかったし、不利な状況でも全力でやった感じですね。エンターテインメントを届ける人間としての使命みたいな想いがあったんです。

配信当日にはKalassy Nikoff名義での新曲「Champion」のリリースもありましたね。

あの曲の背景には、やっぱフェスでの炎上のこととかもありました。ここまでやってきてあんなふうになることって普通はない状況だし、自分の中で納得いかない部分もあったけど、それで気づけたこともあったし。ある種の人生の経験というか、材料だったと思います。SNSで語ることもできたけど、そこは俺はアーティストなんで。曲にして、でかいステージを用意して、自分の世界でアートに昇華するのが俺の仕事だと思っています。

さすがです。そして、4月8日には配信シングル「Break through the wall」をリリースしました。“若者が直面する様々な「スポーツの壁」を取り払う”というUNDER ARMOURのブランドキャンペーンにAK-69さんがオフィシャルアンバサダーとして契約されて、この曲につながったそうですね。

最初にUNDER ARMOURさんにお話をいただいたんです。UNDER ARMOURのキャンペーンのテーマが、俺が普段思っていることだったり、やっていることそのまんまだったから、オーガニックな感じで曲ができましたね。

楽曲制作にあたってパラアスリートの方との対談も行なわれましたし。

壁をぶち破るために頑張っているアスリートのみなさんと対談もしましたけど、なんら俺と違わないと思いましたね。俺はずっと壁をぶち破り続けてここまで来たし、音楽とスポーツとジャンルの違いはありますけど、壁に挑んでる人たちの気持ちは一緒だなって。壁っていろんな人にあると思うんで、そこに真剣に挑んでいるかどうかだと思うんですよ。俺は真剣に挑んでいるんで、それをこの曲でメッセージとして発信したって感じですね。

真剣な心の発信だと。

だから、真剣に挑んでいない人には全然響かないと思います。俺たちはノージョークでやってるんで。アスリートの方たちは毎日真剣に鍛えている。俺はアスリートじゃないですけど、ステージに立つための毎日のトレーニング量はアスリートに負けないぐらいやってます。それくらい、ステージに立つことに真剣に準備してるんです。試合に懸けるアスリートのみなさんもそうですけど、そこに一切のたるみとか緩み、自分に負けるとかはないんで。それが曲に表れていますね。
AK-69
配信シングル「Break through the wall」
DVD『THE RACE in SUZUKA CIRCUIT』

OKMusic編集部

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