【CANDY GO!GO! インタビュー】
やさしさと強さを兼ね備えた
ニューシングル
タイトル曲でCANDY GO!GO!の力強さが表現されている最新シングル「IN THE GAME / Brave Venus」。バンドサウンドの心地良さとメンバーそれぞれの歌声の魅力を存分に堪能することができる、そんな同作に込めた想いを7人が語ってくれた。
メンバーそれぞれに
当てはまるものがある
「IN THE GAME」は力強く前に進む気持ちが迫ってきます。作詞はなぎささんですが、この2年間の体験が反映されているんですか?
なぎさりん
これはコロナ禍というよりも、私やCANDY GO!GO!、私たちにかかわってくれている全ての人を歌詞にしました。CANDY GO!GO!をライトにしか知らない人たちはネットの情報しか入ってこないから、“あぁ、そろそろなぎさりんも終わりかな?”みたいなことを言ってたりしていて。そういう時に思った“なにくそ!”という気持ちも入っていますね。あと、バンドメンバーでギターの鈴木諒介さんがジストニアになってしまい、その逆境を乗り越えて戻ってきてほしいという願いも込めています。
確かに不死鳥のような曲だと思いました。
なぎさりん
“さらに強くなって戻ってくるぞ!”という気持ちがこもっていますからね。
でも、CANDY GO!GO!ってそういうグループですよね。戦闘力が相当高い感じがしますから。昨年10~12月に開催したワンマンツアータイトルが“BRAVE VENUS”で、今作には同じタイトルの曲も収録されていますが、その言葉のとおり“勇ましい女神”という印象がするグループですし。
永瀬
CANDY GO!GO!のメンバーひとりひとりにそれぞれの人生がありますけど、今はともに戦っているんです。「IN THE GAME」はそういうメッセージが込められた歌詞になっています。私は歌詞の《新しいモノ好きな世界で ほこりまみれでそれでも笑おう》が好きですね。新しいアイドルグループもどんどん出てくる中で、私たちはまだまだ負けないし、新しいファンも掴んでいきたいという気持ちを込めています。
“このグループでの活動=戦い”みたいな感覚はあります?
杉本
私もこの曲には感じるものがたくさんあって、聴いていてもいろんな感情があふれ出てきます。“りんさん(なぎさりんの愛称)がいるCANDY GO!GO!に入って良かったな”って。
杉本
グループに入る時って、“どんな雰囲気なのかな?”ってメンバーのことを見るけど、私は“この3人の先輩(なぎさりん、菜月、磯野)がいるのならついていきたい”と思って加入を決めたんです。
なぎささんは『ドラゴンクエスト』の勇者みたいな剣を持ったら絶対に似合いますよね。
なぎさりん
武器系は似合うと思います…って、何の話ですか!(笑)
磯野
うちには『ドラクエ』も『ファイナルファンタジー』(金髪の菜月)もいますからね(笑)。この歌詞にはメンバーそれぞれに当てはまるものがあるんだと思います。歌ったり、ステージでパフォーマンスをしている時も、全員がひとつのことを見ている感じがあるので。
《同情して白旗を待つ そこに泥塗りドンデン返し》はまさに、すごくCANDY GO!GO!らしいです。
なぎさりん
そこです! そこに精いっぱいの悪意を詰め込みました。他の部分できれいに書いたので、最後に嫌味を入れています(笑)。“いろんなことをSNSとかに書いてる奴、今に見てろよ!”って。
磯野
私はいろんなことに関して諦められてきたタイプなんです。CANDY GO!GO!に入った時も“どうせすぐに辞めるんでしょ?”みたいな雰囲気を感じましたし、“なにくそ!”の根性は私も誰よりもあるつもりです。“最初から恵まれた状況が用意されていたら、きっとグループとして続けられていなかったかもしれないな”と。
夏井
アイドルは30歳を越えると“そろそろ引退なのかな?”というのが世間一般の感覚なんですよね。でも、この曲は《新しいモノ好きな世界で ほこりまみれでそれでも笑おう》とか歌っていますから、私たちを応援してくれているお客さんは安心してくれるかもしれないですね。私も“55周年までこのメンバーで一緒にいられるんだな”と感じて、心強くなりましたから。
菜月
私は《不自由さが侵食して 勝手に未来描き変えてく》という部分を歌っているんですけど、そこはめちゃめちゃ気持ちが入ります。聴いてくれるみなさんにも歌詞をじっくり読んでいただきたいです。さらに深く届く曲になると思うので。
宇野
アップテンポなので、ライヴでもお客さんに楽しんでいただけると思います。私もふと口ずさんだりしていますから。なぎささんの歌もすごくいいんですよ。
この曲、バンドサウンドもいいですね。
なぎさりん
アレンジは主にギターのナカダツバサさんが考えてくださったんですけど、何度も作り直していました。本当にカッコ良いい仕上がりになりましたね。
『BRAVE VENUS TOUR 2021』は全公演がバンド編成でしたし、そこで育まれたものも反映されているんじゃないですか?
なぎさりん
そうですね。CANDY GO!GO!は“ヴォーカルが7人いるバンド”という感覚がありますから。
磯野
常にロックユニットでありたいと思っています。個人的にロックフェスも好きで行っていたので、CANDY GO!GO!も出られるようになりたいんです。もし自分がメンバーでなかったとしても、お客さんとしてCANDY GO!GO!の曲に出会っていたら絶対に好きになっていると思います。