L→R ほりほり(Dr)、さわ(Ba&Vo)、ひらい(Gu&Vo)

L→R ほりほり(Dr)、さわ(Ba&Vo)、ひらい(Gu&Vo)

【LONGMAN インタビュー】
LONGMANっぽさも大事だけど、
とらわれていたら成長はない

愛媛発男女ツインヴォーカルパンクバンド・LONGMANがEP『ライラ』をリリースする。TVアニメ『ラブオールプレー』のエンディングテーマとして書き下ろした「ライラ」は、哀愁あるカッコ良さをテーマにバンドの新境地をアピールする意欲作に。新たなサウンド作りに挑んだ3人に話を訊いた。

今回のEPには『LONGMAN TOUR "BACK TO THE 20XX"』の代官山UNIT公演からの4曲も収録されるので、まずはその公演を含むツアーのことを聞かせてください。インディーズ時代に発表した5枚のアルバムの全曲を日替わりで演奏するという趣旨のツアーを開催しようと考えたのは、どんな理由からだったのですか?

ほりほり
コロナ禍でなかなかライヴができないという状況の中、LONGMANの冠ライヴをしたかったんです。
ひらい
昨年6月に自分たちのツアーが終わってからずっと主催ライヴっていうのができてなかったので、何か自分たちが動いているところを見せたいと思って。
ほりほり
それには何かコンセプトが必要だろうという話になって、僕は“みんなで緑色の服を着よう”って言ったんですけど…。
ひらい
意味が分からない(笑)。
ほりほり
いや、面白いかなと思って。それに、みんなで緑色の服を着たら一体感も出るし。
ひらい
理由がちゃんとあればいいんですけど、何の理由もなく緑って言われても“何それ?”ってなるじゃないですか。
ほりほり
そしたら、ひらいさんが“タイムリープ”と言い出して。
ひらい
コロナ禍以前への憧れじゃないですけど、みんなでその頃にタイムリープしたいと思ったんです。そこから過去のアルバムのツアーをやるのはどうかという話になり、他のバンドがやっている感じもなかったので新しいと思って提案したんです。

実際にやってみていかがでしたか?

ひらい
めちゃめちゃ良かったです。昔からのお客さんも喜んでくれたし、昔のアルバムの曲に加え、最近の曲もやったので、新しいお客さんと昔からのお客さんをつなげられるようなライヴにもなったと思います。コロナ禍ではお客さんは声を出せないので、とにかく観せるライヴっていうのをやろうとしていたんですよね。でも、お客さんも一緒に遊べるようなライヴのほうがやっぱりいいと考え直して、それを具現化できたと思うので、今後につながるいいツアーになりました。
さわ
新しい曲も入れつつ、基本はインディーズ時代のアルバムの曲をメインにセットリストを組んでいったんですけど、最後に一番新しい「Hello Youth」(2021年5月発表のアルバム『This is Youth』収録曲)を入れたことで、未来に希望が見られるライヴにできたと思いました。もちろんお客さんはそれぞれの定位置から動けないし、声も出せないという制限などいろいろあったんですけど、ライヴ中にひらいさんが“手拍子!”って呼びかけて、みんなで手拍子したりとか、その場で踊ってもらったりとか、そういうことをやって、コロナ禍の初期に考えていた観せるライヴから、みんなで一緒に楽しむライヴにシフトチェンジができたので。制限はあるにはあるんですけど、それを感じさせないライヴにできて、すごく良かったと思いました。

観せるライヴというのは、例えば?

ひらい
コンサートみたいなノリで最初はやろうとしていたんです。でも、“俺らはちゃうな”と思って。手拍子だったり、拳をあげてもらったり、その場でジャンプしてもらったり、そういうことをお客さんがしやすように誘導するじゃないですけど、言葉で“さぁ、両手をあげて、そのまま手拍子の準備!”みたいに言ってあげると、お客さんも一緒に遊べるんですよ。だから、やり方次第では結構一緒に遊べる感じにはできると思いました。
さわ
お客さんも“どこまでやっていいのかな?”という気持ちがあると思うんですよ。その場所から動いちゃいけないと言われたら、ちゃんとそれを守ってくれる人たちが多いので、動きたくてウズウズしているんだけど、手もあげずに静かにしているという人もいると思うんですね。でも、そこでひらいさんのかけ声があると、“あっ、やっていいんだ”ってなれる。
ひらい
“何もせんでもおもろいライヴ”を最初は目指していたんですよ。ただ立って観ていても満足してもらえるような。もちろんそれも大事だし、今後も目指していくべきなんですけど、それだけじゃなくて、できることはあると気づけましたね。
ほりほり
MCをフリーテーマにしたのって、そのツアーからだったっけ?
ひらい
そうかもね。
ほりほり
今まではある程度決めていたんですけど、コロナ禍になってからスタジオでボケとツッコミの練習もしていて(笑)。
ひらい
そうだったね(苦笑)。
ほりほり
その成果なのか分からないですけど、新しい試みとしてMCをフリーテーマでやってみようと思って今回のツアーで試してみたんですけど…ふたりはどうだった?
ひらい
もちろんスベッたことも結構あったんですけど(笑)。
さわ
でも、みんな声が出せないからスベッてるのかどうか分からなかったよ。
ひらい
そう! みんなが黙っているだけかもしれないから、やるなら今だと(笑)。
さわ
あと、新しい試みとして…
ほりほり
あぁ、結局ボツになったんですけど…
ひらい
お客さんの歓声をパソコンで出すみたいなことを考えたんです。でも、間が悪くなるんでやらなかったんですけどね(笑)。そんなふうにいろいろ試して、可能性を感じられたツアーでもありましたね。
ほりほり
そういう試みをブラッシュアップしていって、次のツアーに活かせたらいい。そういう意味では希望を感じました。
ひらい
挑戦はしていかなきゃいかんなと思いましたね。

そんなふうにコロナ禍の中での曲作りでも、ライヴのやり方でもどんどん新しいことに挑戦してきたLONGMANとして1年振りにリリースする「ライラ」という新曲は、新しいバンドサウンドを打ち出してきたという印象でした。しかも、その打ち出し方がすごくカッコ良かったのですが、いつ頃、どんなところから作っていったのですか?

ひらい
『ラブオールプレー』のエンディングテーマの候補曲として14曲ぐらい作った中の一曲なんですけど、おっしゃっていただいたように新しさってところはずっと目指していました。LONGMANっぽさというのももちろん大事なんですけど、そこにとらわれていたら成長はないと思っていたし、ハッとするとか、ドキドキするとか、そういう曲を作ることをバンドとしてずっと目指していたので、それを感じていただけたならめちゃめちゃ嬉しいです。LONGMANらしさとか、みんなが僕らに求めているものとかを敢えて考えずに、でも、ちゃんと自分たちが好きなサウンドを目指して、曲作りをずっとやっていきましたね。

そうやって作った14曲の中からどのようにして「ライラ」に決まったのでしょうか?

ひらい
いい曲を選抜していこうっていう選手権をマネージャーさんも含めてみんなでやって、絞った3曲を提出した結果、「ライラ」を選んでいただきました。デモの段階から苦労して作っていたから、その苦労が報われたと思いましたよ。

今回も前作の『This is Youth』から導入したDTMで作ったのですか?

ひらい
そうです。もう、DTMが面白くて(笑)。だから、14曲も作れたというのはありますね。『ラブオールプレー』の水嶋 亮くんも“バドミントン大好き”って言ってましたけど、やっぱり好きだとできるんですよね。その気持ちが大事やなと思いました(笑)。

「ライラ」ではどんなサウンドを打ち出そうと考えたのですか?

ひらい
哀愁のあるカッコ良さを持つ曲というのをテーマに作りました。Aメロまではその感じでいき、Bメロはそこからちょっと変えたいと思って。個人的にAメロまでは“洋”で、Bメロからは“和”なんですけど、サビはそもそものテーマをいったん忘れて、自分の中にあるものを出したかったので、ひたすらキーボードでいいものが出るまでメロディーを打ちながら作っていましたね。一週間ぐらいやっていたのかな? Bメロまですごくいいものができたと思っていたから、サビのOKラインが高くなっちゃっていたんですよ。それでなかなかしっくりくるものが出てこなかったんですけど、一週間ずっと向き合った結果、やっと出てきました。
さわ
自分では判断できないからって“これはどう?”“これはどう?”とひらいさんから送られてくるんですけど、ひらいさんも言っていたように、ほんとにAメロ、Bメロが良かったので、サビはもっといけると思ったんです。だから、ずっと“これは違う”“これも違う”って言っていたら、最後らへんは申し訳なくなってしまって。でも、そう思いながらもいいものを作るためだと心を鬼にして言い続けていたら時間がかかってしまいました。
ひらい
ありがたいと思いましたね。メンバーのOKラインも高いというのは大事だと思うんですよ。そこがLONGMANのクオリティーを上げると思うので、さわちゃん、ほりほりのストライクゾーンがどんどん狭くなっているのは、バンドとしてはいいと思います。ダメ出しされた時は、クソ~って思いますけど(笑)。
さわ
“ここは一音上がってほしい”とか、“ここで下がるのではなく、上がる音がほしい”とか、いろいろ言いましたからね。
ひらい
でも、実際やってみると違うんですよ(笑)。
さわ
“ごめんごめん。じゃあ、こうしてみよう”ってまた提案して。
ひらい
一回、何がいいのか分からなくなって、ほりほりに作ってもらおうとオケだけ渡しました。オケに合わせてほりほりがスタジオで歌い続けるってこともやったんですよ。TVドラマ『ゆるキャン△』の主題歌だった「Replay」(2020年2月発表のアルバム『Just A Boy』収録曲)の時は、それでほりほりがいいメロディーを出してくれたので、今回もと思ったんですけど…。
ほりほり
仮メロがいったん出来上がっていたから、その先入観が抜けんくて。そういう時はメロディーを聴かずにやらなあかんなと思いました。「Replay」の時はコードだけだったと思うんですよ。
L→R ほりほり(Dr)、さわ(Ba&Vo)、ひらい(Gu&Vo)
EP『ライラ』

OKMusic編集部

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