燃えこれ学園がわたしをアイドルにし
てくれました。仲川つむぎ(燃えこれ
学園)、生誕祭を開催。合い言葉は「
つむ1119(サンキュー)」
オープニング映像には、この日の主役、仲川つむぎをトップに、メンバーらの紹介映像が次々と映し出されてゆく。その映像を受け、メンバーらが舞台へ姿を現す…と思っていたところ、映像は仲川つむぎの姿に変わっていた。彼女は、「この日のライブを楽しむためには合い言葉が必要」と言い出した。「その言葉は、私のtwitterやブログを見ている人たちならすぐにわかるよね」と前置きしたうえで、仲川つむぎが唱えた合い言葉が「つむ1119(サンキュー)」。
表情は、一変。燃えこれ学園は激しい楽曲に乗せ、胸の内から沸き立つ思いをぶつけるように「恋時雨」を熱唱。とても力強く、ダイナミックなパフォーマンスだ。凛々しい声が胸に突き刺さる。彼女たちの歌に刺激を受け、気持ちが昂り続けてゆく。
続いて歌ったのが、「Lost in Time」。彼女たちは、1曲ごとに曲調を塗りかえていった。「Lost in Time」では、舞台劇を演じるように、メンバーたちがステージの上でさりげなく絡み合う場面も登場。一人一人が、奮い立つ思いを力強い声に乗せ歌っていた。その凛々しい姿に、視線がずっと引き寄せられていた。
止まることなく楽曲は、「Melodious Revolution」へ。ふたたび凛々しい歌声を魅力に、彼女たちは躍動したダンスパフォーマンスを描いていた。冒頭からここまで、燃えこれ学園は”艶やかで凛々しい”、月と太陽で例えるなら”月”が似合う曲調を並べ、見ている人たちを嬉しく惑わせていった。
青空の下へ連れ出すように、燃えこれ学園は「恋の魔法」を元気に歌いだした。メンバーたちは胸に募る愛しい思いを、願い叶うように歌っていた。その願いは痛く切ない思いではなく、とても希望に満ちていた。だから、彼女たちの歌い躍る姿を見ながら、同じように気持ちを熱く高ぶらせていた。
ここからは、仲川つむぎのソロコーナーへ。仲川つむぎと言えば、純白のイメージ。この日も白いドレス姿に着替えて、登場。まずは手紙の朗読から。
「わたしは2020年に生誕祭を行うことが出来ませんでした。コロナの影響で、2020年度は9カ月間ステージに立てない日々が続いたからです。絶対またステージに立つ。何が何でもみんなの元へ戻るんだという気持ち を心の支えにして、日々リモート活動を続けてきました。
そして「つむつむ生誕祭が11月に決まったよー」と言われたときに、今までだったらすぐに浮かんでいたアイデア、やりたいこと、見せたいものも、何も浮かばなくなってしまいました。絶対にステージに立つ、みんなが守ってくれているあの場所に帰るんだという目標が強すぎて、その目標が達成されてしばらくたった今、「つむは何がしたいの?」と言われても、「それ以上の気持ちのものがないなぁと思いました。だから今回の生誕祭は一番悩みました。
わたしが何をするべきなのか、夜中まで何度も何度も考えました。そんなときにフッと昔のことを思い出しました。小さな頃から憧れていたステージ。でも、病院に通ってばかりいたわたし。難病とわかって、一時期はしゃべることも出来ないくらい心身ともにどん底だったけど。その時間があったからこそ、まわりの反対を押し切ってでもアイドルになるんだと思い、燃えこれ学園に入学しました。
アイドルになるまでにたくさんの方にお世話になりましたし、今も、人よりたくさんの方に支えられて活動ができているぶん、人の何倍も、何十倍も、何百倍も、「ありがとう」をわたしはみなさんに伝えなければならないんです。だから、今回の生誕祭の合い言葉は「つむ1119(サンキュー)」にしました。燃えこれ学園がわたしをアイドルにしてくれました。仲川つむぎというアイドルを見つけてくれて、認めてくれたのは、広報委員のみなさんです。本当にありがとうございます。
そして、2年ぶりの11月生誕祭だからこそ、ここで言わせてください。11月つうしんぼ1位になりたいです。昨年の11月は、わたしはまだリモート出演で、生誕祭はなかったとはいえ、お誕生日月に選抜入り出来なかったのはショックでした。でも、「悔しい」って言う勇気がなかったんです。いつも建前ばかり気にして、思ったことを言わないわたしですが、今回はきちんと、わたしの言葉で伝えます。
「何も知らなかったわたしが、燃えこれ学園にたくさんの色を教わりました。嬉しいことはみんなで喜んで、悔しいことはみんなで分かち合う。これが青春の色なんだって初めて知りました。これからどんどん色を付け足して、わたしだけのキャンバスに仕上げます。あなたの色をわたしに教えてください」
その言葉を受けて歌ったのが、仲川つむぎのソロ曲「白いキャンバス」。彼女自身が、この場で歌うことを楽しんでいた。いや、こうやって笑顔で歌えることに喜びを覚えていた。いつも以上に元気あふれる姿として見えていたのも、仲川つむぎの強い思いが歌声やパフォーマンスに映し出されていたからだ。美しく透明な歌声にずっと心が引き寄せられていた。最後、元気に、「ありがとうございました!」と挨拶したときの笑顔が、とても眩しかった。
舞台は闇に包まれた。「again」が流れだすのを合図に、ふたたび照明が灯された。薄闇の、いや、月明かりに照らされたような舞台の中、メンバーたちは歌声を強く張り上げながら「again」を歌っていた。とても情熱した姿だ。胸の内から沸き立つ熱い思いを、彼女たちは心の叫び声に変え、歌っていた。
彼女たちが一歩踏みだしたその先には、どんなキラキラとした世界が広がっていたのだろうか。笑顔を浮かべ、「Shiny Dream」を元気に歌い躍る姿に眩しさを覚えていた。彼女たちの歌声が輝きとなり、見ている人たちに夢や希望という光を降り注いでいった。
披露したのが、「ミラクる☆妄想がーる」だ。先の映像を受け、見ている側も、今宵はどんな”そろそろMIX”が飛びだすのかの期待へ胸を馳せながら見ていた。飛び出したのが、仲川つむぎを中心に据えた”そろそろMIX”。着物を羽織り、お姫様のような姿で仲川つむぎが見せた”そろそろMIX”姿も、なかなかのインパクトだった。
最後に、改めて仲川つむぎの誕生日を祝福。仲川つむぎは、「2月に生誕祭をやったように、燃えこれ学園史上初、年に2回生誕祭をやらせていただいてるんですけど。本当のお誕生月である11月に開催できたことが本当に嬉しいです」と語っていた。
「今年は11月に生誕祭を一緒に迎えることができてすっごく嬉しいです。つむちゃんと出会って、もう○度目の生誕祭ですね。「17歳の誕生日」と毎年言っていて、一体つむちゃんは何処に行きたいのかと、じつは思っています。
大好きなステージに立ち続けたい。そして、つむの一つの夢である、全国の病気で苦しんでいる人たちを笑顔にしたい。病気のわたしが元気に頑張って、大きなステージに立つ姿を見せて勇気を与えたい。その夢、一緒に叶えさせてください。これからもたくさんの夢、目標を一緒に叶えていこうね。つむちゃん、17歳のお誕生日おめでとうございます」
PHOTO:平島理
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