L→R 山森“JEFF”正之(Ba)、加藤ひさし(Vo)、古市コータロー(Gu)、古沢“cozi”岳之(Dr)

L→R 山森“JEFF”正之(Ba)、加藤ひさし(Vo)、古市コータロー(Gu)、古沢“cozi”岳之(Dr)

【THE COLLECTORS インタビュー】
モッズバンドとして
生まれているので、
やっぱり死ぬまでモッズバンド

結成35周年の真っ只中、世の閉塞感を突き破りながら動き、疾走し、叫び、そして鮮やかでタフな結実を見せてくれるTHE COLLECTORS。充実の内容で構成されたDVD BOX『Filmography』のリリース、全国ツアー、さらに再び立つ日本武道館でのライヴショーも決定! 進化する彼らならではの“MOD”な世界が開かれていく!! そんなバンドの現在のモードを加藤ひさし(Vo)が語ってくれた。

2008年のマンスリーライヴは
本当にやって良かったと思う

5年振り2度目となる日本武道館でのライヴが、結成35周年記念の一環として決定しましたね。初の武道館単独公演だった前回とは意気込みや態勢は違いますか?

意気込みとしては一回目の武道館の時と同じくらい…あの場所で、あれと同じくらいのライヴをみんなに観せてあげたいっていう。それは変わらないんですよ。ただ、一回目は怒髪天やフラワーカンパニーズとかの後輩に背中を押されて、BRAHMANのTOSHI-LOWたちに神輿を担いでもらって、ようやく腰の重い先輩が動いたっていうのがあるんです。THE COLLECTORSにとって武道館はまだまだ広い場所なんですよ。そこに挑戦するっていうことをやっていかないと、バンド自体の成長がなくなってしまう心配もあって、今回は決行する感じです。でも、前回の武道館の映像を観ていて、武道館でもまだ狭いんじゃないかって思うくらいオープニングから“THE COLLECTORSってやってくれるよなー”って、そういう自信も出たんですよね。

前回の“MARCH OF THE MODS”に続いて、今回の“This is MODS”というタイトルが象徴するように、日本で唯一のメジャーモッズバンドの存在感だったり、風格が改めて感じられるステージになりそうですね。

そうですね。ここはもうTHE COLLECTORSが生まれた時から…モッズバンドとして生まれているので、やっぱり死ぬまでモッズバンドなんですよ。そういう貫きをバンドがなくなるまでみんなに見せていくのが、THE COLLECTORSの仕事なんだと思います。

武道館の直前の全国ツアーも“It’s Mod Mod World Tour”と銘打たれていますしね。

はい。ツアーからモッズをより強調したライヴを作っていって、武道館では照明から何から100パーセントのTHE COLLECTORSというものを観せたいんです。

そのツアーに先駆けてTHE COLLECTORSのライヴの魅力を堪能できるDVD BOX『Filmography』がリリースされます。加藤さんが以前に“この企画をやって良かった”とおっしゃっていた『LIVING ROOM LIVE SHOW』シリーズもがっつり収められているのですが、この企画のもとになる2018年の渋谷CLUB QUATTROでのマンスリーライヴ『LAZY SUNDAY AFTERNOON』はどういったきっかけで始まったのですか?

QUATTROの元店長の髙橋さんがTHE COLLECTORSのことが好きで、店長には本当に長いことお世話になったんですね。その髙橋さんから“俺、THE COLLECTORSをQUATTROのハコバンにしたいんだよ。一年間、毎月やってよ”と言われ、“髙橋さんが企画するならハコバンになっちゃうよ!”っていうところから始まりました。で、蓋を開けてみたら、リズム隊が替わっているんで、彼らのレパートリーじゃない曲もたくさんあるというか、むしろそっちのほうが多いっていう。でも、“彼らにいろんな曲を覚えてもらうには、やっぱりライヴが一番なんだ。これは最高にいい機会だぞ!”と思いましたね。

JEFFさんも“今まで一番ベースを弾いた一年”みたいなことをコメントされていましたね。

ふたりとも全部が新曲みたいな気持ちで毎回ライヴをやっていたと思うので、この一年を経験したことによってバンドのレパートリーもすごく増えたんです。だから、本当にやって良かったと思いました。お客さんにとっては普段は聴けない曲も聴けたりしたので、みんなにとっても楽しいし。大変だったけど、エキサイティングな一年だったんじゃないかな?

しかし、収録されている12回のライヴ映像で被っている曲が「恋の3Dメガネ」だけというのは、流石のキャリアだなと。

そうなんですよ。先にBlu-ray(2019年8月発表の『CLUB QUATTRO MONTHLY LIVE 2018 "LAZY SUNDAY AFTERNOON"』)でこれのダイジェストが出ているんですけど、それもなるべく被らないようにしていて。まぁ、12公演分のマスターテープがあるわけですから、それはもう選び放題でしたね。

全公演全編押さえていたのもすごいし、作品として成立するカメラワークなども素晴らしいですね。

今回は監督と音の編集をやってくれたスタッフ、このふたりに本当に助けられました。“有料配信でどれくらいの人が観てくれて、どれくらいの儲けになるのか? もしかしたら赤字になるんじゃないか?”というところからスタートしたので。でも、いつ映像作品として売り出してもいいくらいの勢いでやってましたからね、映像も音の仕上げも。なので、こうしてDVD BOXとして販売することになりましたし。

『LIVING ROOM LIVE SHOW』企画は、まさに「お願いマーシー」で歌われている状況そのままを体感できました。

本当に《騒ぎたいのに ロックが足りない》って感じですもんね。大事にしたのは、iPhoneにイヤホンを突っ込んで観る人もいるし、大きなTVと最高の音響で観る人もいるということで。みんなを楽しませるために毎回毎回何度も映像をチェックして、スタジオに入って音を確認して、ミックスダウンも納得いくまでやり直したので、このDVD BOXは何度も何度も楽しめると思います。

次の想像がつくようなライヴ、配信ではなかったですもんね。

そうです。“普通だったらこういうライヴは観られないよな”という…例えばThe Beatlesだったら『ルーフトップ・コンサート』(ロンドンのサヴィル・ロウにあったアップル・コアの屋上で映画撮影のために行なわれたゲリラライヴ)とかあるじゃないですか。だから、これからも定期的に自分たちなりの『マジカル・ミステリー・ツアー』(The Beatlesの制作・主演によるファンタジー映画)だったり、『ロックンロール・サーカス』(The Rolling Stonesが“ロックンロールとサーカスの融合”をコンセプトに企画・製作した映画)だったり、自分たちが先輩のロックミュージシャンからワクワクさせてもらったものをTHE COLLECTORSが主体となってやっていきたいというのはありますね。

そのワクワクのひとつが、毎月変わる加藤さんの斬新な衣装ですね。

僕の世代だからかもしれないけど、キワモノのヴォーカリストが多かったんですよ。フレディ・マーキュリーもそうだし、マーク・ボランもそうだし。だから、その先輩から教わったことをやっていこうと思ったんです。とにかく見たことのない、会ったことのない奴に遭遇した…そういう男でいたいと思います。

いいですね! また何でも似合うし、スーツからラメから(笑)。

スーツからラメからワークマンまで似合ってしまうからどうしたものかと(笑)。シーチキン兄弟(はごろもフーズのCMに登場するキャラクター)の漁師の格好も僕が一番似合っていたし(笑)。やっぱりね、似合う似合わないってひとつしかないんですよ。服が好きか嫌いか。僕は服が大好きなんです。そこだけですね。
L→R 山森“JEFF”正之(Ba)、加藤ひさし(Vo)、古市コータロー(Gu)、古沢“cozi”岳之(Dr)
DVD BOX『Filmography』

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着