JUNNA

JUNNA

【JUNNA インタビュー】
“歌”というワードは
私の中ですごく重みのあるもの

みんながライヴに来てくれるからこそ
始まる唄があると伝えたい

楽しみです。そして、カップリング曲の「ROCK YOU, ROCK ME」はお得意のロックですね。

この曲は先に楽曲があって、それを聴いたイメージで私がタイトルをつけ、そこから歌詞を尾上 文さんに作っていただくという作り方をしたんです。“ROCK YOU”と“ROCK ME”って私のソロ活動にとってはすごく大事な言葉で、ツアータイトルやファンクラブの名前のもとにもなっているんです。いつかこういうタイトルの曲を歌ってみたいと考えていたら、このタイトルに合う素敵な楽曲だったので、タイトルと“私がみんなを引っ張って、ライヴでどんどん盛り上がれる曲”っていう簡単なイメージだけを、尾上さんに伝えて。しばらくして素敵な言葉のチョイスがたくさん詰まってる歌詞が届いて、“あー、嬉しい!”と素直に感じました。

サビに《欠点は個性さ》というフレーズもあったりして、強烈なメッセージソングですよね。

尾上さんはいつも私の感じていることを代弁してくださるので、レコーディングでも“共感できるー!”と思いながら歌いました(笑)。《欠点は個性さ》なんてストレートな言葉、なかなか自分では言えないですけど、こうして歌に乗せることで聴いてくださる方の背中を押すことができるから、すっごい気持ちが入りました。

JUNNAさんご自身も自分の欠点に悩んだりすることはあります?

私は欠点だらけの人間だと感じています。みんなもそうなんじゃないかな? 自分自身のことを大好きでいられる人ってなかなかいなくて、どこかしら自分の欠点に目がいきがちになるだろうから、《欠点は個性さ》と言ってもらえると勇気づけられます。この歌を聴いてみんなも共感してくれるんじゃないかと思います。

さらに3曲目の「はじまりの唄」は、先日行なわれたツアー『JUNNA ROCK YOU TOUR 2021 〜20才の夏〜』のために作られた曲だとか。

はい。2年半振りの有観客ライヴに向けて、楽曲を作らせていただきました。ライヴでは私自身、何か新しい挑戦をして新しいJUNNAを見せたいと思っているんです。なので、2年半の想いを込めて曲を作りました。作曲は私とツアーのバンドマスターである島田昌典さんのふたりで。ふたりで曲を書くこと自体が初めての経験で新鮮でした。夏のツアーだったから“ちょっと夏っぽい感じにしたい”とイメージしながら作りました。あとは、いつか声を出せるようになった時にみんなで一緒に歌えるような曲で、心に刺さるものにしたいと島田さんにお伝えして。ツアーを一緒に回ったバンドのメンバーが演奏してくれたので、レコーディングでもずっとアットホームな感じで録れたし、すごく温かみのある曲になりました。壮大なのに近くに寄り添って包んでくれるような、私の思い描いていたとおりの曲にできたと思います。

なるほど。今、一緒に歌えないからこその約束の歌なんですね。

そうですね。歌詞では“ライヴって私にとって何なのか?”っていうことを伝えたくて…みんながここに来てくれなければ、私たちは出会うことができないし。だから、Aメロではライヴの情景をイメージしながら書きました。歌詞もたくさん伝えたいことがあって、なかなかまとまらなくて、実は7回くらい書き直したんですけど、“はじまりの唄”というキーワードだけは、最初からずーっとあったんです。もちろんCDや配信で楽曲を楽しんでもらえるけど、ライヴになるとその時の感情だったり、みんなからの反応によって、また新しい“唄”になっていくと思います。みんなといられるからこそ始まる唄があるってことで、“はじまりの唄”と名づけたので。

ライヴで毎回歌っていたとしても、その場にいるファンも状況も気持ちも違うのだから、そのたびに新しい唄が始まっていくんだと。

はい。あとは、みんなとの関係も始まっていくっていう意味合いもあります。だから、「はじまりの唄」でライヴを締め括ることには大きな意味があって、この曲で始まったみんなと私の物語を次のツアーやライヴにつなげていきたいって思います。実際にツアーで歌った時も、みんなにしっかり届けられていると実感できたし、ライヴ後のアンケートでも一番良かった曲に挙げてくださった方がすごく多かったんです。2年半振りのツアーだったから“お客さんが来てくれるだろうか? 私の歌はしっかり届いていたんだろうか?”っていう不安がすごく大きかったんですけど、どの曲を披露してもみなさんノッてくださって。“やっぱり歌っていて良かったなぁ”っていうのを改めて実感できたので、ちゃんと次につなげていきたいです。

来年1月の東名阪ツアー『JUNNA ROCK YOU TOUR 2022』では、しっかり「はじまりの唄」の約束を果たしていかないといけませんね。

先月行ったツアーではアルバム(2020年12月発売『20×20』)の曲を中心にセットリストに詰め込んだので、次は今回のシングル曲はもちろん、昔の曲も混ぜ込みながら、今までの私からこれからの私につなげていきたいです。この2年半でオンラインライヴとかも調整して、どうやったら伝わるか、楽しんでもらえるかを考える機会も多かったんです。それを今度は、実際に足を運んでくれた方の前で魅せていくことで、より良いパフォーマンスやステージングを追求していきたいです。もちろんライヴに来る選択を取ることが難しい状況ですけど、来ていただいたからには楽しんでもらえるライヴにしたいです、来られない方にはシングルの初回限定盤に収録されている『JUNNA ROCK YOU STREAMING LIVE 2021「20×20」Selection』のライヴ映像を観てもらって、“また世の中が通常通りに戻ったらライヴに行きたい!”という気持ちを高めてもらえたら嬉しいです。

その初回生産盤のBlu-rayには、昨年2月に行なわれたストリーミングライヴから12曲が収められていますが、特に観てほしい曲ってあります?

「あばよイエスタデイ」ですね。普段のライヴではカメラのことを意識せずにやることが多いんです。でも、この公演は無観客のオンラインだったからこそ カメラの向こうにいる方を意識したしっかりとキメて歌ってる私が観れる貴重な曲になりました。あとは、この公演で初めてダンスを披露した「La Vie en rose」や、島田さんとふたりで披露した「ソラノスミカ」も、ぜひ観てください!

取材:清水素子

シングル「海と真珠」2021年10月6日発売 FlyingDog
    • 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
    • VTZL-190
    • ¥4,400(税込)
    • 【通常盤】(CD)
    • VTCL-35330
    • ¥1,540(税込)

ライヴ情報

『JUNNA ROCK YOU TOUR 2022』
1/07(金) 愛知・Zepp Nagoya
1/08(土) 大阪・Zepp Osaka Bayside
1/19(水) 東京・Zepp DiverCity (TOKYO)
1/20(木) 東京・Zepp DiverCity (TOKYO)

JUNNA プロフィール

ジュンナ:2000年11月2日生まれ。『ガンダム』『ヱヴァンゲリヲン』と並んで“日本三大ロボットアニメ”のひとつに数えられる作品『マクロス』シリーズ最新作TVアニメ『マクロスΔ』の戦術音楽ユニット“ワルキューレ”のエースヴォーカルとして最年少デビューを果たす。ソロとしては17年6月に1stミニアルバム『Vai! Ya! Vai!』でデビュー。同年11月に発表した1stシングル「Here」は発売初日、10の主要配信サイトで1位を独占。また、日本レコード協会のゴールドディスクに認定された。JUNNA オフィシャルHP

「海と真珠」MV (short ver.)

JUNNA Behind the scene of
はじまりの唄

OKMusic編集部

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