L→R MARI(Dr)、SAKI(Gu)、EYE(Vo)、RIO(Ba)

L→R MARI(Dr)、SAKI(Gu)、EYE(Vo)、RIO(Ba)

【Mary's Blood インタビュー】
曲のキャラクターが全部違うから、
どれも主人公になり得る

“ANIME SONG×HEAVY METAL”をテーマとしたアニソンカバーアルバム『Re>Animator』から一年、待望のオリジナルアルバム『Mary's Blood』が到着! 原点回帰と言える“HEAVY METAL”をコンセプトに、GALNERYUSやアニメタルをプロデュースした久武頼正を起用して制作された今作について、EYE(Vo)とRIO(Ba)に訊いた。

自分たちのための
自分たちのアルバム

今作のコンセプトはMary's Bloodの原点回帰、“HEAVY METAL”とのことですね。

EYE
前作は10周年を迎えたタイミングだったから、ちょっと違うことをやってみようっていうことでアニソンのカバーアルバムをやったんです。10周年記念ライヴもやったりして10周年をお祝いしつつ、そこが節目だったわけですよ。そこで学んだものとかも踏まえつつなんですけど、次にMary's Bloodらしいアルバムを作ろうってなった時に、Mary's Bloodと言ったらメタルバンドであるべきだという話をして、だったらテーマは“HEAVY METAL”じゃないかって。だから、カバーアルバムを経て、生まれ変わったMary's Bloodの第二章の一作目みたいな感じですね。

バンド名を冠したセルフタイトルにしたのは?

EYE
リーダーのMARIが““Mary's Blood”ってタイトルはどう? ずっとやりたかったんだよね”って。メタリカの『METALLICA』みたいなやつをやりたいと。例えば、前々作『CONFESSiONS』(2019年6月発表)は“闇”っていう特殊なテーマを掲げて、曲も歌詞もそれに合わせて作ったアルバムだったから、それに“Mary's Blood”というタイトルはつかなかったんですよね。今回は自分たちのための自分たちのアルバムみたいな意味でも、“Mary's Blood”ってタイトルをつけるならここでしょ!と思ったし、内容もその通りになってるし。
RIO
コンセプトが“HEAVY METAL”だったので、曲はそれに向けて書いていましたしね。ただ、メンバー個々で好みとか癖も違うので、そういう意味でも“Mary's Blood”になりました。

ひと口にHEAVY METALと言っても、今作にはいろいろなタイプの楽曲がありますよね。今回は歌詞と曲をひとりで書いている曲が多いから、そのせいで楽曲のカラーがはっきりしているのかなと。

EYE
今までみたいにみんなが書いた曲を聴いて、私のフィルターを通して言葉をつけるってなったら、ぼやけたかもしれないですね。今まではその化学変化的なところを目指して作ってはいたけど、やっぱり本人の気持ちは私には分からないんで。作曲者の想いを100パーセント汲み取ることはできないですからね。でも、今回はそれぞれが思っているイメージを私が知りたかったのもあって、作曲者に歌詞も書いてって頼んだんです。SAKIちゃんの曲が多いので、それは私も一緒に書いたりしましたけど。言葉の使い方とか、こういうことを言いたくてこの曲を作ったっていうのが、文字でもちゃんと表現されていると、やっぱりインパクトが全然違いますね。メッセージ性が断然変わってくる。そういう意味でも、キャラの濃さが出せたのは良かったかもしれないです。

「Umbrella」や「ignite」など、中盤でフックになってる曲もいい雰囲気です。

EYE
似た曲がないじゃないですか。例えば、激しい系のアルバムを作ろうとしたら“この曲とこの曲ってちょっとリフが似ているよね”みたいなことが起きがちですけど、今回はうまいこと色の変わり方が興味を逸らさないというか、グラデーションにはならないけど濁らないみたいな。みんなに作詞をお願いする時も、ずっと歌詞を書いてきた人間としては、アルバム10曲なり11曲なりが並んだ時に曲にバリエーションがあるのと同じで、歌詞にもバリエーションがなきゃいけないと思っているんですね。恋愛系の歌詞が一曲あるとしたら、次の曲は恋愛系じゃないものにするとか、時系列なりで何か差をつけたり、ストーリーがないとって。それも含めて作品だというこだわりがあったので、そこはみんなに伝えましたね。みんながそれを汲み取ってくれて、細かい状況設定を考えてきてくれたんだと思います。だから、なおさら色分けがちゃんとできているのかなって。

EYEさん以外のメンバーが書いた歌詞がこんなに入っているっていうのは…

EYE
ないです! こんなにいっぱい入っているのは初めてですね。MARIなんか歌詞を書いたのが初めてですよ。うまいですよね。“書けるじゃん! 言葉の選び方もちゃんと詞的な書き方をしているし”って。新しい才能を見たって感じですよ。

RIOさんが書いた「ignite」は情景が浮かぶような楽曲ですね。

RIO
もともとのイメージがあるっちゃあるんですけど、そこは省きます(笑)。超強い悪いドラゴンがある町を破壊した時に、人間の子供を見つけて、一緒に日々を過ごしてたら、意外と楽しかったなぁとか、意外と悪くないなぁっていう。その子供が大人になって、親元を離れる時が来る…いつか別れは来るし、親も死ぬじゃないですか。自分が親だったら子供が初めて立つ時とかすごい嬉しいだろうし、その景色をずっと見ていたいと思うんですよ。これからつらいことも楽しいこともいっぱいあるだろうけど、その景色を全部見たいだろうなって。そんな気持ちで書きました。でも、このドラゴンは育てた子供に殺されるんですけどね。悪いドラゴンなので。今まで人をさんざん殺したり食ってきた代償が、自分の子供に殺されるっていう。ファンタジックではあると思うんですけど、想像力を掻き立てる、火をつけるっていう意味で“ignite”っていうタイトルにしました。
EYE
勇者を育てた悪い龍の目線ですよね。ドラゴン、悲しいなぁ〜。
RIO
このドラゴンが息子に殺されるなら本望だって思うのか思わないのかは、私には分からないので、聴いていただける方は想像力を掻き立ててください!

そして、今作は久武頼正さんがプロデュースされてるんですね。

RIO
GALNERYUSとかアニメタルをプロデュースされてる方なので、すっごい強そうな人が来るのかなと思っていたんですけど、普通の…バンド好きなおっちゃんで(笑)。“おじさん”じゃなくて、“おっちゃん”なんですよ。コンセプトが“HEAVY METAL”だったので、久武さんが一番合っているのではないかと思ってお願いしたんですけど、本当にたくさんのバンドを知っていらっしゃって。しかも、昔のバンドだけじゃなくて、今のバンドも、もちろん日本のバンドも知っていて、改めてすごいと思いましたね。
EYE
今回のリード曲は「Starlight」なんですね。タイトル曲ってわけではなくて、MVが用意されているって意味でなんですけど、それは久武さんの強い要望だったという。今までのMary's Bloodのリード曲を考えると絶対にこの曲は選ばないと思うんです。でも、久武さんが“「Starlight」がいいんじゃ!”とずっと言っていて(笑)。“なぜこの曲なんだろう?”と思ったら、全てを知り尽くした人からしたらメタルの一般的なイメージじゃなく、美しさとか根底にある魂が大事なんだと。その話を聞いて「Starlight」を改めて聴くと“なるほどね!”みたいな。なので、そういう耳でアルバムを聴いてみてほしいですね。“どうして「Starlight」がリードなの?”って。歌始まりで、シンセも鳴っていて、普通に考えたらメタルに直結しないと思うんですけど、その根底に眠ってる魂がメタルなんで! 深いところに真理があるんですよ。知識とかいろんなものを吸収した上で原点に戻ってきた人の意見って重いと思いました。
L→R MARI(Dr)、SAKI(Gu)、EYE(Vo)、RIO(Ba)
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OKMusic編集部

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