めいちゃん「幸せなツアーになりまし
た」 4都市10公演を完走、ツアーフ
ァイナルのオフィシャルレポート到着

めいちゃんが8月11日にKT Zepp Yokohamaにて開催した全国ワンマンツアー『再出発』のファイナル公演。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

歌い手であり、YouTuberとしても活躍するめいちゃんが約1年半ぶりとなる全国ワンマンツアー『再出発』のファイナル公演をKT Zepp Yokohamaで迎えた。
めいちゃんとしては初の試みとなる全国5都市を昼夜2回まわしで駆け抜けてきた今回のツアー。昨年予定していた『超迷惑』ツアーが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で中止になっためいちゃんにとっては、約1年半ぶりとなる念願のワンマンツアーだ。その千秋楽となったこの日は、最新作『大迷惑』のオリジナル曲をはじめ、人気のボカロカバーを抜群の表現力で歌い上げたほか、大好物でもあるエビ尽くしの演出、親しみやすいトークに加えて、サプライズあり、ハプニングもありという盛りだくさんの内容で笑顔あふれる一夜を作り上げた。
めいちゃん
開演時間、オープニング映像が流れ、今回のめいちゃんの旅(ツアー)では各会場を「シュリンプランド」と呼ぶことが伝えられた。清水“カルロス”宥人(Gt)、森夏彦(Ba)、裕木レオン(Dr)、柴﨑洋輔(Key)ら、サポートバンドの強靭なグルーヴを聴かせる演奏がはじまり、めいちゃんがステージに登場。「よっしゃ、いくぜ!」と気合いを込めた「パンダヒーロー」を皮切りに、ハンドマイクで全身を大きく躍動させるめいちゃんの伸びやかなボーカルがフロアの隅々まで響きわたる。イメージカラーであるオレンジ色のサイリウムで会場が一色に染まるなか、「踊ろうぜ、横浜!」と呼びかけた「バレリーコ」、敬愛するBRADIOとコラボしたファンキーなダンスナンバー「ホレボレボリューション」など、序盤は直感的にフィジカルに訴えるアップテンポな楽曲を連発していった。
めいちゃん
「やっと着いた伝説の場所!」と声を弾ませたMCは、スクリーンに映し出されたシュリンプランドのエビと会話をするというユニークな内容だった。横浜のシュリンプランド名物だというしらす丼(たれにエビのエキス入り)が用意され、「え? 本当に横浜で人気あるの?」と戸惑いながらも、ステージ上で実食。さらに、真面目な話をすると、笑いが起こってしまう会場の雰囲気に業を煮やし、「僕のおばあちゃんが寝る前に歌ってくれた曲です」(冗談)と言って、ピアノの弾き語りで即興オリジナルのバラードをワンフレーズをしっとりと歌うなど、持ち前の話術で楽しい空間を作り上げた。
めいちゃん
「ジャンボ!ジャンボ!」という野性的な咆哮から突入したエキゾチックな「トスリーマの祟り」には、エビが乱入して一緒に場を盛り上げた。巻き舌気味の歌唱が炸裂したラウドロック「メビウス」、透明感のあるミディアムテンポ「水滴」と、中盤は、めいちゃんの表情豊かなボーカルが1曲ごとにまったく異なる世界を描いていった。ハイライトは、唯一スクリーンを使わず、語りかけるような歌のみで聴かせた「話してよ」。客席に視線を投げかけ、“一つの傘を分け合える僕でいよう”と伝えたその歌には、普段はおちゃらけ気味なめいちゃんの優しい本音がストレートに綴られていた。
めいちゃん
「話してよ」の締めくくりに、打ち上げ花火がスクリーンに映し出され、「季節と私の話。」から「東京は夜」へと、2曲の夏ソングをつないだところで最後のMC。サプライズで開演前に物販のスタッフに紛れていたことを明かすと、「なんで気づいてくれないの? その怒りだけで今までやってますよ(笑)」と、ふてくされて会場を笑わせる。そして、「最後の曲です」というめいちゃんの言葉に、感染対策のため声を出せないお客さんは、泣きまねのようなジェスチャーで応えると、ラストは英語詞と日本語詞が入り混じる狂騒的なライブアンセム「ライムライト」で終演。めいちゃんが「横浜! 最後飛べますか?」と呼びかけ、会場全員で一斉にジャンプして本編を締めくくった。
めいちゃん
アンコールでは、めいちゃんとバンドメンバーがお揃いのTシャツに着替えて登場した。定番の「ブライトサイン」と「世迷言」を披露したあと、ライブがはじまったときに両方の靴ひもがほどけていたことに気づいたというめいちゃん。「ジャンプするんだけど、(足が地面に)固定されてた。わかめステップでした(笑)」と、内心ひやひやしていたことを振り返った。そして、5月に配信リリースされた「小悪魔だってかまわない!」が1000万再生を突破したことに触れて、「みんなのちからを感じています。ありがとうございます」と感謝を口にすると、「いままでやってきた10年は無駄じゃなかった」「そのときの自分を信じて最大限のことをしていくと、成長できる」と、歌い手としての活動で得た大切なことを伝え、「もっと大きな会場まで一緒に成長していければと思います」と、これから訪れる輝かしい未来を約束するように熱い想いを語った。
めいちゃん

めいちゃん

「終わるのか……」と名残惜しそうにラストナンバーを入ろうとしたところで、なんとサプライズで、「小悪魔だってかまわない!」が1000万回再生をお祝いするケーキが運びこまれた。「1000万再生すると、ケーキもらえるのかよっ!」と素直によろこぶめいちゃん。全14曲を届けたライブの本当のラストを飾ったのは、その「小悪魔だってかまわない!」だった。ポップでキュートなバンドサウンドにのせて、息の合った「ばっきゅーん!」で会場が一体になると、最後にめいちゃんは「幸せなツアーになりました。本当にありがとう!」と全力で叫び、 万感のフィナーレを迎えた。
めいちゃん
すべての曲を歌い終えたあと、ステージには照明器具を使って「エビ」の文字があしらわれた。細かい演出に気づいたお客さんから笑い声が起こるなか、生声で別れのあいさつをして、めいちゃんはステージを去っていた。その後、スクリーンにエンドロールが流れ、最後に映し出された、めいちゃんの手書きのメッセージが印象的だった。「もっともっと凄いことをして、俺たちの時代をつくろう。俺たちはまだまだやれる」。めいちゃんの野望は終わらない。
なお、8月14日(土)20:00にめいちゃんからの新たな告知が予定されているとのこと。公式ホームページとTwitterをぜひチェックしていてほしい。

文=秦理絵 撮影=Bromide.jp
めいちゃん全国ワンマンツアー『再出発』

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