【外国人のお悩み紹介コラム
】「おさい銭」はなぜ硬貨?

編集部のM女史が縁結びにご利益のある神社に詣でたとかで、「今年こそはいいことがある」とはしゃいでいた。「お賽銭は奮発して500円玉をいれました」と言っていたのを聞いて、以下の投稿があったことを思い出した。

「『おさい銭』は硬貨が良いと言われました。なぜでしょうか?」(イギリス)

お札を入れる時は封筒で、という話は聞いたことがあるので、お札がダメなわけではないだろうが、多くの日本人が硬貨をお賽銭箱に入れていることは確かである。ではなぜ硬貨を投じるのかという点についてはカナダや日本の方が以下のような回答を寄せていた。

「『おさい銭』は硬貨が良いと言われる理由は音です。 硬貨を投げることによって『チャリーーン』という音がします。 この音を鳴らすことによって、神様に気が付いてもらえるとされています。『今年も健康でありますように』などという願いを神様に聞いてもらうために音の鳴る硬貨を投げることが良いとされているそうです」(カナダ)

「おさい銭箱に入れる金額に意味を見出しているため、必然的に硬貨になってしまう気がします。 5円玉1枚が『ご縁がありますように』という意味があり、5円玉を何枚投じるかでまた意味が変わります。『二重の御縁がありますように』だと、25円で、5円玉を5枚になります」(日本)

いずれの理由であれ、知っておきたいことがある。お賽銭は願掛け以前に、すでに神様からいただいている幸に対して感謝するため「報賽」「奉賽」としてお賽銭箱に入れるのである。よって願いを叶えてもらうための代金ではないのだ。それを踏まえると、編集部のM女史は少々勘違いしているのと、奮発しての500円は良いらしいのだが、500円硬貨を投じると「これ以上硬貨(効果)がない」ことになるのでよくないとも言われている。果たしてM女史の運命やいかに……。
ということで今回は「おさい銭」に関する疑問をご紹介した。次回もお楽しみに!

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