THE BEAT GARDEN 現体制最後のアル
バム『余光』が誕生した必然性、別れ
の悲しみよりも旅立ちのときめきに胸
が高鳴る4人でのラストインタビュー

誤解を恐れずに言うならば、U、MASATO、REI、SATORUの4人によるTHE BEAT GARDENは、このアルバムを作り上げるためにあったのかもしれないと思う。SATORUの脱退を控えた現体制最後のアルバム『余光』は、“エレクトリックダンスロック”を名乗ったデビュー初期の先鋭的な音楽性から、J-POPという大きなフィールドでメロディと歌の表現力に磨きをかけてきた現在のスタイルまでの集大成であり、これから始まる新章のスタートラインでもある。そんなアルバムについて、8月7日の恵比寿LIQUIDROOMでファイナルを迎えるツアーについて、そしてグループの未来への展望について。別れの悲しみよりも旅立ちのときめきに胸が高鳴る、4人でのラストインタビューお届けする。
――この記事が出る頃は、4人でのラストツアーも、8月7日のツアーファイナルを残すのみになっていると思います。今のところ、ツアーにはどんな手ごたえを感じていますか。
U:ずっとライブがしたかったので、今できている幸せを噛みしめています。おかげさまで全公演ソールドアウトで、会えた人には会えた喜びを伝えつつ、でも会えていない人もたくさんいるので、嬉しさと悔しさと、両方感じながら歩んでいってるところです。ライブでは声を出せない、ジャンプができないということで、大丈夫かな?と思っていたんですけど、すごく真剣に一音も聴き逃さないでいてくれる感じがあるので、いい緊張感もありつつ、僕らの音楽を愛してもらえている実感がすごくあります。
MASATO:僕らの“やっと会えたね”という気持ちと、みんなの“やっと聴けた”という気持ちがお互いにあって、オープニングからみんなの思いが伝わってきて感動しました。そしてライブハウスという現場が1年半ぶりだったので、同行してくれるスタッフさんがいないとこの空間ができないことにも、あらためて感謝しています。
REI:僕も“やっと会えた”という感情が一番です。まさかこういう時代が来るとは想像していなかった中で、会えるということが僕らにとってどれだけ大切で、力になっているかをすごく感じられました。今回はワンマンライブとして新しく行ける場所もあって、新しい人たちと会えることもうれしいですし、とはいえ、“来ない”という選択をしたファンの人たちもたくさんいて、その人たちの気持ちもおいてけぼりにしたくないので、その人たちも一緒にツアーを回っている感覚があります。
SATORU:まず、毎週ライブがある感じがすごく懐かしくて、楽しいですね。車で全国を回っているので、その感じも懐かしいです。僕ら、馬鹿みたいに仲いいんで、車の中でもずっとゲームしたり、いろんなことをしているんですけど、そういう時間もすごく大切だなと思ったりして。ライブ自体は1日2公演なんですけど、(初日の)広島の1部しか来れないとか、きっといると思うんですよ。そこに来てくれた人に向けて、全公演がファイナルだと思ってやってます。ツアーファイナルは8月7日の東京ですけど、いつも“この場所がラスト”という気持ちで全国を回らせてもらっています。
――SATORUくんはやっぱり、ついついこみ上げてくる瞬間とか、あったりしますか。
SATORU:MCで気持ちを伝えさせてもらう時間があるんですけど、その時はぐっと来ちゃいますね。できるだけ笑顔でツアーを回り切りたいので、あまりシリアスになりすぎないようにしてるんですけど、どうしても来ちゃいます。
THE BEAT GARDEN/U
ライブが良くなったのも、曲で伝えたいことを伝えられるようになったから。今はまさに、みんなが同じテーマを見ている感じがあるんです。
――ファイナル、楽しみにしてます。その前にいよいよ、4人体制での最後のアルバム『余光』が出ます。『メッセージ』から2年半ぶりですね。聴かせてもらって感じたのは、このくらい間があいたほうが、楽曲の成長や変化がわかって面白いと思ったんですよ。
U:自分で聴いても、自分の気持ちの変化がわかる気がします。ラブソングを書くにしても、主人公を“僕と君”にして、俯瞰して書けた「Snow White Girl」(2019年12月)があって、それが「遠距離恋愛」(2021年4月)になってくると、自分自身がBeemer(ビーマー=THE BEAT GARDENファンの呼称)のみんなに会えないという気持ちも入って来るので、俯瞰して書いているつもりでも、そうはできなかった事実があって。ライブでその2曲を歌うとまったく気持ちが変わるし、音源でもそこを感じてもらえるんじゃないかなと思います。あと、3人とも声が変わった気がします。「マリッジソング」(2020年12月)の頃に僕が声を壊してしまって、そこから発声方法を変えたこともありますし、REIとMASATOが僕と同じ新しいボイトレの先生についたので、最新曲になればなるほど3人の発声が近づいたんですよ。そこの変化と成長は特にライブで感じますね。
――MASATOくん。前作からの成長や変化について、アルバムが完成してあらためて思うことは?
MASATO:この1年半が特に大きかったと思います。コロナで活動が止まったことは、自分を見つめ直す時間でもあって、変化も進化もできたと思いますし、前作や前々作と聴き比べると、“THE BEAT GARDENとは?”というテーマの掘り下げ方がもっと深くなった気がします。もちろん1作目の『I’ m』(2017年8月)も嘘じゃないですけど、今ライブで新旧混ぜて歌っていると、すべてが武器になっていると思うので、新しいTHE BEAT GARDENを常にみつけてこられたなという感覚がすごくありますね。特に今回のアルバムは僕が作曲したものも多くて、そういう面でもいろんなカラーの一部分になれているのかな?と思います。
――確かに、前作からの大きな違いとして、MASATOくんの作曲能力が開花したのは、すごく大きいと思います。
U:めちゃくちゃ大きいです。REIはラップから始めて、僕はバンドから始めて、MASATOはJ-POPから始めているので、僕らの音楽性もそれに沿って変わってきていると思いますし、そこでMASATOが作曲するようになったのはすごく大きいと思います。「遠距離恋愛」とか、僕とREIには思いつかないメロディをたくさん出してくれるので、それはファンの人も感じていると思いますね。
THE BEAT GARDEN/REI
自分たちらしさって何だろう?というところでEDRにこだわっていた時期があって。そこから歌ものになっていく中で、必要性も感じつつ、バランスに戸惑っていた。
――REIくんの中ではこの2年半の自分の成長をどんなふうに感じているんだろう。いろんなアレンジャーやプロデューサーと一緒に仕事ができたことも、刺激になったんじゃないですか?
REI:そうですね。アレンジ面で言うと、新曲の「好きな人がいる人を好きになった」のアレンジを、西(陽仁)さんという方に今回初めてオファーさせていただきました。西さんは、普段僕がよく聴いているアーティストの曲のトラックメイキングをされている方で、いつか一緒にやってみたかったんですよ。UTAさんも「ぬくもり」(2019年6月)、「光」(2020年6月)という曲をやってくれているし、ずっと一緒にやっているソウくん(Soma Genda)もそうで、トラックメイカーの方も含めて、チームとして団結力が高まった感じがします。
――前にも言った気がしますけど、THE BEAT GARDENって、メンバー以外のほかのクリエイターの力を借りることに抵抗がないですよね。特にこのアルバムはそう。“いい服があるなら着せてもらおう”的な、風通しの良さを感じます。
U:自分たちが作るメロディと歌詞に自信がついたので、トラックが変わっても大丈夫だなと思うんです。
――ああそうか。そこが固まったから、他者のアレンジに身を任せられるようになった。
U:そうです。自分たちでトラックを作っていた頃は、“全部でTHE BEAT GARDENだ”という感じだったんですけど、今はメロディと歌詞でTHE BEAT GARDENを感じてもらえる感覚があるので。もっとチャレンジしたい気持ちもありますし、単純に“こんなふうになるんだ”という発見もあります。人によって意見が違いますし、リズムも入れ方も違うので、それがすごく面白いですね。
――SATORUくんは、THE BEAT GARDENの個性として、ここ数年で何が一番強くなってきたと感じてますか。
SATORU:ライブがすごく良くなりましたね。曲も、過去に比べるとメッセージ性の強いものが増えてきたと思うんですけど、伝える力がすごく強くなったと思います。
U:SATORUの言う“ライブが良くなった”というのも、曲で伝えたいことを伝えられるようになったからなんですよ。昔は英語の歌詞で歌っているのに、MCでめっちゃしゃべったりしてたんですけど、“だったら曲で言えばいいじゃん”とずっと思っていたので、そこに曲がリンクしていった感じがしますね。今はまさに、みんなが同じテーマを見ている感じがあるんです。
THE BEAT GARDEN/MASATO
何をやっても退屈な時期だったんですよ。病んでいたわけではないんですけど、すっきりしない気持ちを抱えながらメロディを考えていて。
――アルバム収録曲は、この2年間にリリースしたシングルを中心とした、ほとんどベストアルバムという感じです。その中でも新曲2曲「好きな人がいる人を好きになった」と「Everglow」について深堀りしたいんですけど、この2曲は本当に最近作ったもの?
U:そうです。「好き好き」に関しては…。
――「好き好き」って略すんだ(笑)。
U:一緒に歌詞を書いた落合渉くんがそう言っていたので(笑)。アルバム用の新曲を作ろうという話になった時に、まず「Everglow」をREIが作り始めたんですけど、「好き好き」はその2か月ぐらい前にデモが存在していました。
MASATO:「遠距離恋愛」と同時期か、ちょっと前ですね。まず僕がワンコーラス作ったんですけど、これを作っていたのはちょうど、何をやっても退屈な時期だったんですよ。病んでいたわけではないんですけど、すっきりしない気持ちを抱えながらメロディを考えていて、Uさんに“サビを残して、AメロBメロを考え直してもらえますか”とお願いして、二人で作り上げたものです。とにかく刺激を求めていたので、曲の内容しかり、タイトルしかり、Uさんが行き切ってくれて、自分的にはすごくうれしかったですね。
U:サビのメロディがすごく良くて、J-POPとしてのしっかりした骨組みがあったので、自由に作らせてもらいました。それを「Snow White Girl」をアレンジしてくれた(河原)レオくんに投げたら、ドラムンベースで返してくれて、それをさらに西(陽仁)さんにアレンジしてもらって、さらに意味がわからなくしてくれたという(笑)。もともとのメロディが僕とMASATOの合作なので、構成が変なんですよ。西さんはそれをいい意味で汲み取ってくれて、“この曲面白いね”と言って、さらに面白くしてくれました。
THE BEAT GARDEN/SATORU
昔の話のすべてのことを苦労だとは思ってなかったですし、今思えばいい思い出ですけど、いろいろ思い出がある曲がアルバムに入るのはうれしいです。
――トリッキーなビートに、男子の恋愛感情をこじらせたような歌詞を合わせた、良い意味で普通じゃない曲だなと。
U:歌詞はシンガーソングライターの落合渉くんと一緒に書きました。「マリッジソング」を作ってる頃に、僕が彼のYouTubeを見つけてからの付き合いなんですけど、すごく自然な流れでしたね。
――この主人公の男、かなりめんどくさいですよね(笑)。情けないけどプライドは高くて、皮肉っぽいけど傷つきやすくて。
U:落合渉って、めんどくさいんですよ(笑)。
――あはは。人のせいにしたぞ。
U:オファーをした次の日ぐらいに“タイトル決まったから”と言って、それが「好きな人がいる人を好きになった」だった。まず一番を書いてくれて、それに対して僕が“いや、そんなにまっすぐなことは歌いたくない”と言って、半分ぐらい書き直して、2番からは競争しながら書いていきましたね。何でも言い合える仲なので、遠慮なく言い合うことですごく尖った歌詞になったと思います。みんなびっくりしてますよ。歌詞を知らないままライブで聴いているので、“Uさんがまたひどいことを言ってる”みたいな感じだよね。
MASATO:はい(笑)。
U:この曲、TikTokとかにハマると思うんですよ。途中の《無理です、ダメです、論外》のところとか、女性シンガーソングライターが歌ってくれたらうれしいですね。とか思いながら、新たな可能性を探っています。
――こういう、めんどくさい男心を歌うのも、THE BEAT GARDEN的にはいいチャレンジだと思いますよ。そもそもTHE BEAT GARDENのって、いい人グループのイメージ、ずっとあるじゃないですか。
U:ほんとそうなんですよ。そんなことないのにね(笑)。
SATORU:悪人です(笑)。
U:その中でも一番の悪人がやめちゃうんですけど(笑)。でも、まさにそうですね。
――この曲にある皮肉とか、情けない一面とか、強がりとか。いいスパイスになっていると思います。
U:お気に入りの1曲になりました。でも、ライブではみんな真剣に聴いてくれて、思ったより盛り上がらない(笑)。
MASATO:バラードみたいな感じで聴いてくださってるので。
U:サビがドラムンベースになることも、お客さんは知らないからね。でも今は“この曲大好き”というDMがたくさん届いているので、CDが出たあとのリアクションも楽しみです。
――そしてもう1曲の新曲「Everglow」。これはREIくんが曲のきっかけを作っていった?
REI:そうです。今までの僕らのことを思い返すような、そういった要素を含んだ作品にしたかったんですね。僕の中では、EDRをテーマにしていた昔のTHE BEAT GARDENがあって、その後にメロディを大切にしてきた過程があって、それを経て今歌っている僕らがいるので、両方を感じてもらいたいなという思いがありました。
U:『メッセージ』というアルバムを作っている時に、あの頃はリリースイベントやツアーがあることが前提で、会いに来てくれる人に伝えられる曲を書いていて、それまでにあった洋楽テイストやオシャレな要素を省きつつあった中で、REIはいい意味でのストレスを感じていてくれたんです。僕らがJ-POPに寄っていく中で、ライブのSEもあえて尖ったものを作ってきて、“それは違うんじゃないか”って、チームのみんなで話し合ったりとか、そういうこともありましたし。でもそういう時期があったからこそ、「Everglow」という曲ができたんだと思います。
REI:自分たちらしさって何だろう?というところで、EDMとロックを融合させたEDRというものにすごくこだわってリリースしていた時期があって。そこからより歌ものになっていく中で、その必要性もすごく感じつつ、どこかで自分たちじゃなくなっていく感覚も少し感じている部分があって。そのバランスに戸惑っていたんですけど、今はそういった感覚はまったくないです。
U:「Everglow」は、メロディだけ聴けばすごく洋楽テイストだし、僕はBメロを主に作らせてもらったんですけど、REIがやりたいオシャレでダンサブルな感じを意識して作ったら、“こういうことなんです”と言ってくれました。歌詞については、昔の何も持ってないけどがむしゃらに未来を目指していた感覚と、今と、ちょっと似ている部分があると思っているんですよ。コロナでライブができなくなったことで、もう一回最初から積み上げていくような感じがあるし、会えたとしてもマスクをしていて、今までとは違う状況だから、もう一回会えたところから見える未来を一緒に目指していきたいという思いがあったので。それはインディーの頃に、何もないところから一人ずつお客さんと出会っていった、あの頃に似ていると思うんですね。
――言われてみれば、確かにそうかもしれない。
U:今はBeemerという心強い仲間たちがいますけど、その人たちと引き離された感覚があって、またここに帰ってきてくれると信じているけど、僕らはまだそこに行けなくて。そんな不安と、願いを込めた歌です。あと、この曲はREIのラップも聴いてほしいです。
REI:インディーの頃に「Sky Drive」(2016年2月)という曲でミュージックビデオを撮って、その曲でラップをしたんですけど、今回も「Everglow」でミュージックビデオを撮るので、ラップしたかったんです。4人での最後のアルバムということもあって、原点に戻るじゃないですけど、ここでラップを入れるのはいいんじゃないかと思いました。
U:それが4人での最後のMVになります。今まで応援してくれた人のためにと言っても過言ではないくらい、その人たちじゃないとわからないメッセージを込めて作ろうと思ってます。
――アルバム後半の曲、特に「Everglow」「スタートボタン」「エピソード」のつながりは、4人での過去を振り返りつつも、未来へ向けたメッセージだと受け取りました。しんみりせずに、明るくスピードを上げていくイメージがあります。
U:まさにそうですね。SATORUも“笑って終わりたい”ということをずっと言っていて、それがTHE BEAT GARDENらしいと思います。「スタートボタン」はみんなに向けて、“生きててくれてありがとう”ということを歌っている曲ですし、「エピソード」は……4人の歌なので、今後歌っていいのか?という気持ちがあったんですね。SATORUのことを歌った「ダンシング・マン」(2019年3月 AL『メッセージ』収録)もそうなんですけど、「エピソード」をどうしようか?と思った時に、でも4人も「エピソード」をアルバムに入れようという意見が一致したので、これからも歌っていい曲だなと思っています。
――そして、アルバムタイトル『余光』が、ツアータイトル『Afterglow』になって、同時に「Everglow」という曲タイトルとも対になっていて。これは、どんなふうに決めたんですか。
U:最初にツアータイトルを決めたんです。“沈んでも消えない光”という意味で、僕が『余光』というタイトルを提案したんですけど、文字として『Afterglow』のほうがいいということで、英語に直しました。アルバムタイトルはもう少しあとなんですけど、このアルバムには4人で作った思い出が詰まっていて、これからも歌い続けていく曲が入っているから、“ずっと消えない”という意味を込めて『余光』に決めました。チームのみんなも、漢字のタイトルを気に入ってくれました。
――あまり使わない言葉ですけど、どこで知った言葉なんだろう。
U:“光”の付く言葉を調べていた時に、“余光”に出会って、これいいじゃんと思ったのがきっかけです。そして「Everglow」は、ずっとタイトルが決まってなかったんですけど、MVを作ることが決まった時に……「遠距離恋愛」のMVにメンバーが出演しなかったので、“最後に4人でちゃんと撮ったほうがいい”という話になって、だったらアルバムとリンクさせたタイトルがいいよねということで、「Everglow」になりました。これは造語ですね。僕らのメジャーデビューシングルが「Never End」なので、「Never glow」という言葉を思いついたんですけど、「Everglow」は“絶えず輝く”という意味になるので、ぴったりじゃんと思って付けました。だからツアータイトル、アルバムタイトル、曲タイトルの順番です。“「Everglow」はどう?”って、みんなに聞く前にSATORUにラインで聞きました。SATORUは、自分が最初に聞かれたとは知らないと思いますけど。
SATORU:そうなんですか? 知らなかった。
U:すぐに“いいと思います”って返ってきて、ちゃんと考えたのか?と思いましたけど(笑)。
SATORU:ちょっと時間おけばよかった(笑)。
――4人でいた、という証明になるような曲が最後に作れて、良かったと思います。
SATORU:「エピソード」ができた時もうれしかったですけど、「Everglow」もうれしいですね。僕は昔の話のすべてのことを苦労だとは思ってなかったですし、今思えばいい思い出ですけど、いろいろ思い出がある曲がアルバムに入るのはうれしいです。
――そしていよいよ、残すはツアーファイナル。4人揃っての最後のステージで、どんな輝きを見せようと思いますか。
U: 4人のファイナルですけど、いつも以上にいつも通りの4人でいれたらいなと、Beemerのみんなは思っていると思うので、僕らもそうありたいと思います。僕らのほかにもっと歌のうまい、ヒット曲を出しているグループはたくさんいますけど、ずっと離れないでいてくれたのは、そんな僕ら4人が好きだからこそ、いてくれたと思うので。ファイナルはやっぱり、音楽が違う響き方をすると思いますし、4人の見え方も全然違う気がすると思いますけど、いつも通りに最後までやり切りたいと思います。ファイナルは配信もしてもらえることになったので、現地で会えない人にもちゃんと届けたいと思いますね。そしてその日は、SATORUの卒業であり、“Beemer・SATORUの誕生日”ということにもなるんですよ。
――ああそうか。これからは、ファンとして支える側に回る。
SATORU:そうです。ファイナルは楽しみですね。楽しみというか……。
U:来てほしくないけどね。
SATORU:そうなんですよ。来てほしくないんですけど、今はライブが楽しいので、早くステージに上がりたい。すごく不思議な感覚ですね。
U:そしてTHE BEAT GARDENは、SATORUが卒業したあともずっと止まらずに駆け抜けていこうと思います。今後のことも全部、SATORUと一緒に決めているので、これからも4人で作ったTHE BEAT GARDENのレールの上を、Beemerと一緒に思い切り駆け抜けていこうと思うので、よろしくお願いします!
取材・文=宮本英夫 撮影=大橋祐希

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