熱狂を生み出すHuman Beatbox Crew・
SARUKANI。実績十分のグループが目指
す、前人未到の道
3つのターニングポイント
ーどういう経緯でSARUKANIを結成したんですか?
ビートボックスのアジア大会が毎年台湾で行われていて、4人とも2019年の日本代表メンバーだったんですよね。その時のホテルの部屋がたまたま一緒だったのをきっかけに意気投合して。コロナ禍以降、ライブや大会に出れなくなったこともあり、4人で曲でも作ろうかって言って始まりました。
ー個人でも実績のある4人ですが、何か一緒にやりたい気持ちがあったんですか?
そうですね。今までずっとひとりでやってきたので、チームで活動してみたい気持ちもありました。いざ始めてみたら音楽の趣味も似ていて、みんなクラブミュージックが好きやし、4人で集まることでソロとは全然違う活動ができるのが楽しいですね。
ーSO-SOさんから見たSARUKANIのメンバーは、それぞれどんな個性を持っていますか。
みんなドラムの音が全然違います。僕はクラブミュージック特有の重たい打ち込みの音を目指してやっているんですけど、Koheyは高速ビートが得意で、世界を見てもあそこまで速く刻みができる奴はそういないんじゃないかってくらい特化していて。リリースが短く、カチカチしたアタック音を出します。
ースピード狂なんですね。
光速の男って呼んでます(笑)。KAJIは普段からハードコアを好んで聴いていて、それが音にも出ています。オーバードライブをかけたような音で、なおかつ一番人間味があるというか、生っぽい音を出していると思います。で、RUSYは一番真面目な音って言うか、どんなジャンルにも対応できるオールマイティな音ですね。
ー4人それぞれのカラーがあるということですが、組もうと思った時にはそうした能力的なところも加味していましたか?
いや、最初はそこまで考えてはいなくて。結果的に全然違うタイプの4人が集まった感じです。多分他のビートボクサーに比べて、僕らは出せる音の種類が多いので、今のところは曲を作る時も音には困らないです(笑)。
ーちなみにSO-SOさんは、どんな音楽がルーツにあって、今ビートボクサーの道を進んでいるんですか。
僕のルーツはミュージカルです。劇団で10年ほど子役をやっていまして、その時に出演したミュージカルが僕の音楽人生の始まりです。
ーそこで経験したことが、今でも活かされている?
そうですね。ミュージカルって、歌と芝居とダンスの融合芸術みたいな感じだと思うんですけど、そこで身につけた表現する力は自分のビートボックスにも活きています。広い意味でのエンターテイメントというか、パフォーマンスという意味で通ずるところがあるのかなと。
ーなるほど。
それが僕の第一のターニングポイントで、YouTubeでビートボックスの存在を知ったことが、第二のターニングポイントですね。ビートボックスはヒップホップやクラブカルチャーから生まれたものなので、そうした音楽を表現する人が圧倒的に多く、僕も自然とクラブミュージックに興味が湧いていって。そこで出会ったのがREZZというカナダの女性DJで、彼女の曲を聴いた時に俺が求めていた音楽これや!って思ったんです。
関連ニュース
DIGLE MAGAZINE
プレイリスト専門webマガジン「DIGLE MAGAZINE」。最新&話題の音楽プレイリスト情報、インタビュー、イベント情報をお届けします。