新企画も発表!メインキャスト8名、
初の勢揃いで送る『「WAVE!!~サーフ
ィンやっぺ!!~」~Show must go on
!!~』レポート

2021年5月2日(日)、千葉県文化会館 大ホールにて、スペシャルイベント『「WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~」~Show must go on!!~』が行われた。昼と夜の部の2回に渡り、有観客・配信の両方での開催となった。主人公・陽岡マサキ役を務めた前野智昭をはじめ、主要キャラクター8名の声を担当する豪華声優陣が、イベントとしては初めて一堂に会することとなった今回。テレビアニメの振り返りや、登壇者によるゲームコーナー、さらには朗読劇やオープニング楽曲の歌唱、新企画の発表など、盛りだくさんの内容である。今回は、その夜公演のストリーミング配信での模様を、レポートとしてお伝えしていく。
■​メインキャスト初参戦の小笠原へ、前野「すっかり大きくなられて、成長を感じました」
イベントは、森久保祥太郎が務めるキャラクター・森ウィリアム聡一郎のアナウンスからスタート。アニメでも描かれたサーフィンの大会「フォレストカップ」のセットを再現したステージには、森久保祥太郎(森ウィリアム聡一郎役)、前野智昭(陽岡マサキ役)、小笠原仁(秋月ショウ役)、中島ヨシキ(田中ナル役)、佐藤拓也(厳名コウスケ役)、白井悠介(松風ユータ役)、土岐隼一(木戸ナオヤ役)、岡本信彦(フケ倫道役)の8名が登場した。
森久保が司会進行を務め、最初のコーナーでは、会場のスクリーンにアニメの各場面を映しながら、キャストたちによる振り返りトークが行われた。特に、秋月ショウ役を務めた小笠原は、アニメのメインキャストになるのは今作が初と言う。主演を務めた前野智昭からは、「(当初の小笠原は)ガチガチに緊張していましたよ。今やすっかり大きくなられて、成長を感じました」と温かいコメントが送られた。
また、アニメの作中で頻繁に登場した主要キャラクターの裸のシーンについては、木戸ナオヤ役を務めた土岐隼一から「実は、筋肉の付き方にこだわって描かれているそうです。水に浮くためには脂肪もないといけない。プロのサーファーの肉付きを参考にされているそうです」と、制作陣から聞いたという話も明かされた。
続いては、ファンからの質問に答えるコーナー。「〇〇さんのおかげで〇〇ができたというエピソードはありますか?」という質問に、小笠原が「前野さんと一緒にラジオをやらせていただいて、勉強させていただきました」と生真面目に答えると、すかさず森久保から「そういうの、いらない!」というツッコミが入り、ステージが笑いで湧く。「そういう話は最後にしないと!」とダメ出しが入る中、しかし今度は前野から「僕も森久保さんに勉強させていただいて」というコメントが入ると、森久保は一転、「そういうのは、いる!」と満足そうに述べた。
その後、来場者へのプレゼントを賭け、メンバーたちによる和気あいあいとしたゲームコーナーが開催された。白井は斜め上の回答を出して他キャストにいじられたり、回答用フリップに自身が演じるユータの好物である「しらす」のイラストを混ぜたりなど自由な回答を繰り出すが、超難問が出題された際には意外な閃きを発動。また、岡本はボケを狙って会場をヒヤヒヤさせるような場面もあったがビーチダストキャッチのゲームでは制限時間が迫り失敗が続く中で素晴らしいフォームで投げてゲームを成功に導いた。結果、見事すべてのステージがクリアとなり、抽選プレゼントのほか、来場者全員へのイラストカードと、配信視聴者全員へのオリジナルDL壁紙もプレゼントされた。
■​朗読劇に、ステージと客席が一体になる演出も。主題歌も8名全員で熱唱!
場面転換を挟んで、台本を持って再びステージに現れたメンバーたちによる朗読劇がスタート。キャスト陣がただ演じるだけでなく、ストーリーに合わせて「ペンライトを青くして波のようにしてください」などの指示がスクリーンに表示され、客席が美しい海の様子を再現する、ステージと客席が一体となる演出が目を引いた。
物語は、「フォレストカップ IN CHIBABUN」の表彰式をテーマにしたもので、キャラクター同士が和気あいあいとお互いの健闘を称えあうシーンなどが上演された。また、前野(陽岡マサキ)から、今日の試合で披露したサーフィンの技名を聞かれた土岐(木戸ナオヤ)が「小笠原仁がアーティストデビュー、よろしくお願いいたします!」と叫んだり、森久保(森ウィリアム聡一郎)から「すべらない話」のフリを受けた岡本(フケ倫道)が、昨晩陽岡家に泊まった際に借りたマサキのベッドが茨城名物の納豆でぬるぬるしていたというエピソードを明かすなど、アニメではありえないようなアドリブシーンも豊富で、会場は笑い代わりの大きな拍手で包まれた。
続く歌パートでは、メンバー全員が水色のパーカーで揃い、アニメOPテーマ「刺激サーファーボーイ!」を熱唱。8名の息の合った歌声と、アニメキャラクターそのもののような笑顔に、観客は思い思いの色でペンライトを振り、温かい拍手を送った。
■​メンバーが願う、コロナ後の未来「次のイベントでは、みなさんの声でビッグウェーブを起こしてください」
最後は、メンバー一人ひとりのメッセージでイベントは締めくくられた。中でも、土岐の「皆さんが叫べるようになるのがイベントの完成形だと思いますので、そのときまで頑張っていきたい」という言葉や、佐藤の「次のイベントでは、みなさんの声で大きなビッグウェーブを起こしてください」といった言葉が印象的だった。
また、中島の「まだまだ『WAVE!!』で見たい景色があります」といった言葉や、前野の「今日という日が、まだ序章なんじゃないか。皆さんとまた一緒に歩んでいけるなら、大きな波が起こせるんじゃないかと思います」といった、今後の展開を期待させるようなコメントも。
実際、イベントの最後には、特報として「秋月ショウの物語、アナザーストーリー企画進行中!」という大きな話題も発表された。
「No rain, no rainbow.」(雨が降らなければ虹もかからない)というのは、アニメの中でも語られたハワイのことわざだ。感染症対策としてイベントなどにさまざまな制限がかけられてしまっている今だからこそ、逆にそれが明けたときの、これまでの日常が帰ってくることへの期待も高まっていく。『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』という作品は、ただの青春スポーツアニメにとどまらず、そうした明るい未来も指し示した清々しい作品に思える。
今後このプロジェクトが、またどんな展開を見せてくれることだろうか。アナザーストーリーの企画も含め、コロナ禍が明けた先のまた新たな楽しみとして、大きな期待を抱いていきたい。
レポート・文=平原 学

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