コロナや五輪はこの先どうなる? そんな混沌とした日々にしっくりくるプレイリスト

コロナや五輪はこの先どうなる? そんな混沌とした日々にしっくりくるプレイリスト

コロナや五輪はこの先どうなる?
そんな混沌とした日々に
しっくりくるプレイリスト

新型コロナウイルスの感染拡大で日々の生活や仕事にたくさんの影響が出始めてから、もう一年以上が経ちました。それでも状況が改善されることは一向になく、国民の7割以上が反対している東京オリンピックの開催を未だ政府が躍起になって取り組んでいたりと、正直いろいろ考えさせられる今日この頃です。というわけで、そんな混沌とした日々にフィットしそうな5曲を。
「The Choice Is Yours」収録アルバム『ダーティーサイエンス』/RHYMESTER
「百花繚乱」収録アルバム『MUSIC LIFE』/GLAY
「KOIKI」収録アルバム『純情ランドセル』/赤い公園
「人として」収録アルバム『27』/SUPER BEAVER
「全人類肯定曲」収録アルバム『全人類肯定曲』/怒髪天

「The Choice Is Yours」('12)
/RHYMESTER

「The Choice Is Yours」収録アルバム『ダーティーサイエンス』/RHYMESTER

「The Choice Is Yours」収録アルバム『ダーティーサイエンス』/RHYMESTER

東日本大震災後、私たちの道標になってくれたRHYMESTERのアンセム。コロナ禍においても、引き続き大きな意味を持って響いてきませんか? 今の世の中の状況についてはいろいろ悩ましいことが尽きないわけですけど、詰まるところこの歌詞にある《選ぶのはキミだ》《決めるのはキミだ》《考えるのはキミだ》《他の誰でもないんだ》に行き着くのかなと思います。なので、10月までに必ず実施される衆議院選挙では、アメリカ同様しっかりと自分たちの未来を託せる為政者を選びましょう。混迷の時代を切り開くために!

「百花繚乱」('14)/GLAY

「百花繚乱」収録アルバム『MUSIC LIFE』/GLAY

「百花繚乱」収録アルバム『MUSIC LIFE』/GLAY

社会風刺が痛烈に効いた歌詞ゆえ、リリース当初こそ“GLAYどうした!?”なんて声も飛んでいましたが、荒れに荒れまくっている日本の現状とここまでがっつり馴染む曲はないですよね。《東京五輪が決まって日本は盛り上がってます》《美談の裏には必ず何かが眠ってるんでしょう?》など、コミカルでいて今を予言していたかのような内容、ZAZEN BOYSの“柔道二段”こと松下 敦がドラムで参加したパンチのあるロックサウンドが絶妙! かなりヤバい、かなりマズいニュースを目にすると、この曲が脳内で鳴り響きます。

「KOIKI」('15)/赤い公園

「KOIKI」収録アルバム『純情ランドセル』/赤い公園

「KOIKI」収録アルバム『純情ランドセル』/赤い公園

息が詰まる感じの状況だからこそ、小粋であることを忘れずにいたいもの。《世界が浮き足立っても あなたが泣いてたらしょうがない》のです。《誰もが自分のことで 本当はいっぱいいっぱいなんだ 寂しさに負けそうになって明日がこわくて それでも優しさを振り絞ってゆく》のラインにも勇気づけられますね。まるで、今のしんどさを癒すために生まれてきてくれた曲のようで。5月28日のラストライヴをもって解散する赤い公園ですが、素晴らしい楽曲の数々はずっと聴き手の中で強く残り続けていくはず。

「人として」('16)/SUPER BEAVER

「人として」収録アルバム『27』/SUPER BEAVER

「人として」収録アルバム『27』/SUPER BEAVER

例えば、コロナに罹ってしまった患者の方が受ける誹謗中傷とか。あるいは、政府の感染症対策への疑問とか。“何かおかしいな”と思う出来事があっても、私たちはぶっちゃけ見て見ぬふりでやり過ごすことができちゃいますよね。だけど、そんな場面で頭をよぎるのがSUPER BEAVERのこの曲。自分は人として真っ当に生きられているのか、逃げずにしっかり現実と向き合えているかを再確認させてくれる、彼らならではの人間臭い名曲です。不安な気持ちが渦巻く今こそ、ひときわ胸にグッと響くかもしれません。

「全人類肯定曲」('08)/怒髪天

「全人類肯定曲」収録アルバム『全人類肯定曲』/怒髪天

「全人類肯定曲」収録アルバム『全人類肯定曲』/怒髪天

現実と向き合って、思考を止めないことは大切。でも、すごく疲れてしまったり、自己肯定感やテンションがダダ下がりしてしまったときには、怒髪天の「全人類肯定曲」にパワーをもらいましょう。《生きてるだけでOK!》《他に何がいるのさ?》《なんか文句があるか!》という、この根源的なテーマをストレートに見つめ直せる歌ってなかなかないし、弱った心にマジで刺さるので。コロナ禍になって、一段とかけがえのない応援歌に変わった気もします。もし今ライヴハウスで聴けたなら、さすがに泣いちゃいそう。

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP's』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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