奥井雅美

奥井雅美

【奥井雅美 インタビュー】
アルバムは絶対に希望を残して
終わりたいと考えていた

ソロとしては3年振りとなるアルバム『11-elevens-』。お馴染みのロックのみならずバラードにダンスチューン、そして渾身のコーラスワークと、JAM Projectの一員として聴かせるパワフルな歌唱とはひと味もふた味も違う表情と多彩な世界観で、めくるめく物語を展開してくれている。そこに込められた“氣”をとくと味わってほしい。

“光と闇”や“善と悪”のような
二極化したものの対立がコンセプト

“11-elevens-”というアルバムタイトルには本作が11曲入りであるということの他に、どういった意味合いが込められているんでしょうか?

1”という意味を表すのに“11”というワードを選んだんですね。自分の中にある“陰と陽”みたいな感じ。人間ってみんな二面性を持っているけど、“光と闇”ならばなるべく光を意識して生きていってほしいし、昔から“神と悪魔”の二極対立みたいなものは人間にとってひとつのテーマなんじゃないかと思うんです。

それで「Civil war-1vs1-」という曲名があったり、歌詞にも“光と闇”“Dead or Alive”“Heaven and Hell”といったワードが出てくるんですね。特にコロナ禍の今、そういった“二極対立”はより強く感じられるんじゃありません?

そうですね。コロナ禍を通じて“普段はどう考えていたのか?”や“どう生きていたのか?”っていうのが、目に見えるかたちでパカッと分かれた気がします。すごく大変でも一生懸命前を向いて生きてる人もいれば、自分さえ良ければいいという態度が目立つ人もいて。私自身のことを言えば、もちろんライヴが飛んだり仕事が減ったりっていう現実面での大変さはありましたけど、もともと誰かとつるむのは好きじゃないんですよ(笑)。どこに行くのもひとりだし、普段から引きこもってるんで、おうち時間の楽しみ方を追求してました。

では、テレビドラマの中の推しへの想いを綴った1曲目の「プライベートヒロイン-OTAKATSUDAYS-」は、もしや実話?

そうなんです! 私、韓流ドラマが大好きで、もうそればっかり観てました。ドラマごとに“カッコ良いな~”って思う人がコロコロ変わったりするんで、“推し”ってほどではないのかもしれないですけど。私、ほぼほぼ実体験だったり、実際に感じたことや空想したことしか書かないんですよ。もともと妄想癖があって、空想するのが大好きなんです。昔からアレンジされた曲を聴くと絵とかストーリー、キーワードや文字が浮かんできて、そこから広げていくからアレンジはすごく大事で。

となると、楽曲制作を誰にオファーするかというところも重要になってきますが、なぜ今回はJAMのメンバーに依頼されたのですか?

最初は全曲自分で作詞作曲するつもりだったんですけど、これからの時代、音楽をCDというかたちで残していくのって、なかなか難しくなってくるじゃないですか。しかも、制作するうちに新型コロナの拡大もあったので、ある意味でJAMのメンバーが書く“奥井雅美のソロ曲”を“記念”として残してみたいと考えるようになったんです。それでメンバー4人全員にお願いしていたんですけど、遠藤正明さんがスケジュールの都合でダメになり、今回は影山ヒロノブさん、きただにひろしさん、福山芳樹さんの曲が入ることになったという。

言われてみると、特に影山さんの「21世紀サバイバー」と福山さんの「Sylphide」は、JAMのハードなイメージとはまったく違う仕上がりになった気がします。

JAMでは絶対やらないようなアレンジになってますよね。影山さんには“ダンサブルなものを書いてください”ってお願いした結果、すごくシンプルなデモが返ってきたので、JAMとは違う顔を見せられるようにコーラスとかをめちゃめちゃ増やしました。言わば、ケーキのスポンジをもらって、私がデコレーションさせてもらった感覚ですね。福ちゃん(福山芳樹の愛称)の曲も“シェリル・クロウみたいな大人が緩く歌う、乾いたロックみたいな感じ”というオーダーをしたところ、デモがThe Beatlesでメロディーも男性っぽかったから、女性的な柔らかい感じに料理させてもらいました。モチーフは人魚姫なんですけど、泡になって消えてしまうのは寂しいから、泡ではなく風の精になったという解釈を採用して、タイトルも風の精の名前にしたんです。
奥井雅美
アルバム『11-elevens-』

OKMusic編集部

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