【ael-アエル- インタビュー】
会えない時期が続いても、
季節が巡ったら会えるよね
ロックアイドルとしてライヴハウスが
似合うグループになっていきたい
では、シングルに話を戻します。2曲目の「Hope」は3曲の中でロック色が一番強いナンバーですね。
有光
有光陽稀の超推し曲です！ もともとバンドサウンドのベースの音が好きなんですけど、この曲はイントロからベースがフィーチャーされていて、とにかくサウンドがめちゃめちゃ好きなのでノリノリで歌っています。サビの歌詞の《本当の僕を見つけて／痛みを解き放つ／君の名前を叫ぶから／手を伸ばして救い出してよ》っていうところだったり、もがきながらも手を伸ばすことをやめないところが大好きなんですよ。だから、「Hope」は今ヘビロテしてます。3人の個性も際立っているし、エモい歌い方をしているし、一生聴いていられますね。
雫月
《僕の声が ねえ 聞こえる？》や《新しい世界 連れてって》とか問いかけたり、投げかけたりする表現が出てくるのが好きですね。俺はもともとアニメ好きで声優さんの台詞にグッときたりするんで、歌っていて自分の気持ちが乗せやすかったです。
アツい歌詞ですしね。
雫月
アツいですよね。ael-アエル-のロックな部分を象徴している曲です。
綾目
僕は歌詞を読むのが好きなんですが、「Hope」は今までの楽曲とちょっと違うと感じたんです。《君がくれた光 集め》という表現も出てきますが、“君”は自分の夢や目標のことを指しているんじゃないかなって。諦めないで頑張っていく気持ちが詰まっている曲だと思いました。幻三部作の他の曲が恋人だったり、愛おしい人に向けた曲なら、この曲には現状を突破していこうとするパワーを感じるというか。
そして、通常盤の3曲目にはRhythmic Toy Worldの内⽥直孝さんと岸 明平さんが楽曲を提供している「赤は愛より出でて愛より赤し」が収録されていますね。
有光
この曲をいただいた時、“Rhythmic Toy Worldって知ってる？”ってスタッフの方に訊かれたんですけど、実は高校生の時に軽音部のライヴにゲストで来ていただいたことがあるんですよ。その時に楽曲をめちゃくちゃ好きになって、当時の自主CDを買ってずっと聴いていたんです。
偶然というか、それは嬉しいですね。
有光
はい。本当に嬉しかったですね。いただいた曲もRhythmic Toy Worldらしいメロ遊びがあったし、昔から感情をそのままノートに書き写したような率直な歌詞が印象的だったんですけど、この曲にもそれが反映されていて、歌う時に感情が乗せやすかったです。ライヴで歌っていきたい曲ですね。今の自分の気持ちを届けられる曲なので、まずはCDで聴いてもらって、ライヴではその都度の想いの変化を感じてもらいたい曲でもあります。
ael-アエル-が新しい一歩を踏み出す心情と重なりますか？
有光
そうですね。切なさもありつつも最後は“自分の足で前に進んでいこう”っていう内容で、明るい曲調でもあるので。歌に関しては出だしからひとりずつ歌っているのが珍しくて、歌うのが一番難しかった曲でもあります。…苦戦しましたね。
雫月
ヤバかったよね。
有光
でも、夏向だけはすんなり歌ってました。
綾目
僕は声がちょっと高めだからね。歌詞は今までは壮大な感じがするものが多かったんですが、この曲は聴いている方が主人公を身近に感じていただけるストーリーなんじゃないかと。“君”と一緒に見たきれいな夕陽は切ない思い出の風景だったけれど、最後には夕陽が好きになれているという心情の変化を描いた歌詞も等身大で素敵だし、僕は個人的に今回のシングルのテーマは“変化”なんじゃないかととらえています。
なるほど。ちなみにみなさん、普段はどんな音楽を聴いているんでしょうか？
雫月
俺はJUJUさん、乃木坂46、Nissy（西島隆弘）さんをよく聴いてます。幅広くいろいろですね。
綾目
僕はthe pillowsが好きです。
キャリアが長いロックバンドですが、聴くようになったきっかけは？
綾目
アニメ『フリクリ』の主題歌で知って、歌詞とか世界観が素敵だなって。でも、僕は小説とか本を読んでいることのほうが多いですね。
だから、歌詞に興味があるんですね。ael-アエル-でも作詞に挑戦してみるとか？
綾目
そうですね。書いたりしようかな？
有光
いいじゃん！ 書いてよ。
雫月
ael-アエル-物語とか（笑）。
有光さんが聴いてきた音楽は？
有光
完全にロック！ 生まれつきロックです（笑）。最初にカッコ良いと思ったのはSHOW-YAなんですけど、これは親の影響ですね。もともとはビジュアル系が好きで…ずっと聴いてきたのはシド。Acid Black Cherry、Janne Da Arcもリスペクトしています。コアなビジュアル系のバンドも好きで、よく小さなライヴハウスに通っていたから、歌い方が影響されているなって。だから、普通のアイドルはできなかったんじゃないかと思っています（笑）。
3人の個性がブレンドされての今のスタイルなんですね。では、今後の“Hope”ということで、チャレンジしたいことについてきかせてください。
有光
こういうご時世もあって3人になってからは配信以外では、ほぼライヴができていないので、ワンマンライヴで今のael-アエル-を観てほしいですね。あとは…ロックアイドルとしてライヴハウスが似合うグループになって、キャパを増やしていきたいです。生のバンドをバックに歌ってみたいし、いろんな観せ方ができたらいいなと思います。それが“Hope”です！
雫月
いいね。個人的にはバンジージャンプをやってみたい！
綾目
僕も無料でやらせてもらえるなら絶対やりたい！
有光
えー！ そうなの？ 俺はやりたくないからね！
DVDのオマケ映像とかでやるとかどうですか？
有光
ふたりだけでやってほしいです。
雫月
あははは。ael-アエル-としてはツアーやりたいですね。待っていてくれる人たちのところに会いに行けるように頑張りたいです。
綾目
僕は…個人的にはふたりに遅れをとらないようにパフォーマンスのスキルを上げたいと思っています。3人としてはファンの方と直接会えない時間が多かったので、配信以外でもael-アエル-を感じてもらえる時間が増やせるように、バンジージャンプも含め（笑）、活動を充実させていきたいですね。
取材：山本弘子
