Kis-My-Ft2「Luv Bias」新たな名曲誕
生か、ドラマ『ボス恋』にリンクした
歌詞に注目

 Kis-My-Ft2が先月24日に、27枚目シングル「Luv Bias」をリリースした。同曲は、メンバーの玉森裕太が出演しているドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の主題歌で、玉森演じる宝来潤之介と、上白石萌音演じる鈴木奈未の恋路とリンクする歌詞が印象的な1曲だ。

 タイトルにもある「Bias」は、“先入観”を意味する。ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』でも、潤之介がお見合いを断る口実として、奈未に彼女役を依頼する。その理由は、「恋に発展しなそうだから」。2人の恋は、まさにタイトルの通り、“先入観”から始まったのだ。

そんな“先入観”が消えた瞬間が、第3話にあった。偉大な父を持つ御曹司の潤之介は、カメラマンとして活動しているが、自分のことを見て評価してもらえない。個展を開いても、もらえるのは表面的な称賛や、父へのおべっかばかり。だが、奈未だけは、「潤之介さんの写真って、変なのばっかりですよね。私、個展って言うからもっとちゃんとしたのだと思ってた」と笑い飛ばす。そう言われ、少し驚きながらも嬉しそうに笑う潤之介。まさに、「恋に発展しなそう」という“先入観”が消え去った瞬間に見えた。

 そして、Dメロの歌詞中にある“ミルフィーユ”も、ドラマの重要なシーンで度々登場する。玉森も、「ドラマの世界観に寄せた歌詞」と言っていたように、リンクしているフレーズが多く、歌詞をドラマと照らし合わせるのも楽しみのひとつと言えそうだ。ライバルの登場や、すれ違いなどから一筋縄では行かない2人の恋路だが、サビには<愛してる/そんな言葉だけじゃ表せないほどに/想いが溢れていく こぼれていく日々だ>とあり、最後は幸せを掴み取る2人の姿を期待したい。

 また、同曲が音楽番組で披露される時には、黒のコートなど“デート服”のような衣装に身を包み、大人の色気を感じさせるパフォーマンスが印象的だった。彼らのシングル曲では、稀に見ぬスタンドマイクでのパフォーマンスも、より切実な想いが伝わってくる。星野源の「恋」(『逃げるは恥だが役に立つ』)や、Official髭男dismの「I LOVE. . .」(『恋はつづくよどこまでも』)、あいみょんの「裸の心」(『私の家政夫ナギサさん』)など、TBSの火曜ドラマでは、素敵なラブストーリーとともに、数々の名曲たちが誕生してきた。「Luv Bias」も、語り継がれる冬の名曲になってほしい。【かなぴす】

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