首振りDolls

首振りDolls

首振りDolls、
ニューアルバム『ドラマティカ』の
オフィシャルインタビューが到着!

“この3人で首振りDolls”に
なってる自信がある

ナオ

ナオ

――ショーン的にも「SMILE」では、自分の中でやりたいと思っていた構想がしっかりと具現化出来た作品になったって言ってたよね。

ショーン:そうですね。ナオくんとジョニーさんが、俺のやりたいことをすごく理解してくれるので、そこの力も大きいと思います。俺がどんな曲を持っていっても、ナオくんとジョニーさんがやれば、ちゃんと全部首振りDollsになるんですよ。そこの絶対的な基盤があるから、安心してやりたいことを提示出来るというか。2人が俺のやりたいことを本当に理解してくれて、取り入れてくれるので、「SMILE」みたいな感じの曲を持っていっても、ちゃんと俺のやりたい音になっているし、かつ、首振りDollsらしくもあるっていう作品に仕上がっていくんです。『アリス』のときは、“こんなこともやっていい?”って聞きながら作業を進めていたりもしたので。

――そこがもう阿吽の呼吸になってきたと。

ショーン:ですね。

――「SMILE」は、ショーン的にいつ頃に自分の中で出来上がっていたの?

ショーン:いつくらいだろう? 

ナオ:結構早かったと思うよ。

ショーン:早かったかもね。アルバムの中では相当早い段階で出来てたかも。

ジョニー:「Welcome to Strange Night」よりも、もしかしたら早かったかも。1番早い段階からデモはあったかもね。

ショーン:そうかもです。1年は経ってるかも。自分の中でも温存した感じしますからね。

ナオ:2019年12月16日にリリースした『首振人形症候群〜REVISITED盤〜』には6曲の新曲が入っているんだけど、そのときのレコーディングでは既にあったかも。

ショーン:あったかも! 

ジョニー:そう思うと、すごく前から今回のアルバムに向かってたってことになりますね。

――「SMILE」のモチーフは何だったの?

ショーン:混沌です。この曲の歌詞はナオ君なんですけど、世の中の不条理をテーマに書いてもらったんです。タイトルを“SMILE”にしたのは、笑顔という意味だけじゃなく、泣き笑いだったり、何かを企んでる笑だったり、いろんな意味での“SMILE”を含めているんです。

ジョニー:映画でいうと『ジョーカー』みたいな感じ?

ショーン:そうそう。

――今作に収録されている楽曲が生まれていった過程を聞いていると、前作以降から現在までの日々の成長過程のような感じだね。

ジョニー:うん。そんな感じかも。

ナオ:でも、本当にそうかも。ショーンが持ってくる、ドッタドッタっていう“祭りビート”っていうリズムを、俺はショーンが入る前には叩いたことがなかったんだけど、ショーンが首振りDollsに持ち込んだ横ノリのビートに俺自身が慣れたというのも大きな変化だと思うんだよね。そのリズムをより自然に叩けるようになったことで、やれる曲の幅も広がったし。ショーンがさっき“ナオくんとジョニーさんがやれば、ちゃんと全部首振りDollsになる”って言ったけど、そこはね、もう“この3人で首振りDolls”になってる自信がある。昔の首振りDollsには、たしかに横ノリもファンキーさも無かったけど、今の首振りDollsには、もうそこは欠かせないものになってますからね。

――ナオ的には、そういうビートが自分の体の中に入ってきたことで、作る楽曲に変化が生まれたということはあったの?

ナオ:首振りDollsとしては、結成から何年も経っているけど、このメンバーになってからはまだ2年で。ショーンと一緒にやるようになってから始まったばかりでもあるから、まだ全然遊び足りなくて。もっといろんなこと出来るだろうなって思うから、いろんな曲をやるんですよ。いろんなことをやりたいっていう欲求がすごくて。1枚目が初期衝動って言ってたけど、俺の中では、まだまだずっと初期衝動のままで。初期衝動の最中っていうのかな。『ドラマティカ』で成熟したというより、本当にまだまだって感じ。本当に、日々の成長過程をまとめた感じというかね。もっと面白いこと出来るし、まだまだ楽しくてしょうがない。

――まだやってないことたくさんあるからね。ジョニーとショーンの合作も、まだやってないし。

ジョニー:それはね、今、まさに仕込んでますんで。考えております。温めております!

――おぉ! ショーンはもう聴いた?

ショーン:いや、まだです!

ジョニー:まだ誰にも聴かせてない(笑)! まだ俺の中だけで温めております! そのうちショーンに、“こういうイメージなんで、ベースを付けて下さい”ってお願いする日が。そう遠くはないと思うので、よろしくです!

ショーン:あははは。いつか突然?

ジョニー:そう! 今まで自分が作ったことのないタイプの曲に挑戦してるんで。横ノリというか、アッパーな感じというか。

――それは楽しみ(笑)。

ナオ:「黒い太陽」を俺とショーンで作ったときは、リズムからメロディからコード進行から、全部2人で決めたって感じだったから、ジョニーとショーンが作るときも、そうやって作ったら面白いと思うよ! ゆっくり酒でも飲みながら。

ジョニー:そういう感じでもいいけど、ステップアップする為にも、パソコンでデータのやり取りで曲作ってみようかなと。

ショーン:おぉ〜〜〜。現代な感じの音作り!

――今までにはない感じ?

ジョニー:もちろん、初です! アナログなことしかやったことない俺たちですからね。まぁ、そのアナログな部分はずっと無くしたくはないとこではあるけど。

――チャレンジすることはいいことだと思うよ。でも、スタジオで実際に音をぶつけ合って、ジャムりながら楽曲を作っていくって、すごくバンドらしい行為だと思うし、そこは無くして欲しくないと思う。時代に逆行してる感じはするけど、やっぱりバンドってそうあるべきでもあると思うからね。今回のアルバムの中でいうと「ガタ」とかは、まさにそんな感じで生まれた1曲でもあった訳でしょ?

ジョニー:そう。俺たちはそういう曲作りが主流だったからね。「ガタ」みたいな曲は、作ろうと思えば、いくらでも作れる。俺的には、リフのイメージはナンバーガールです!

――ハードコアとかパンクをイメージさせる1曲だよね。「ガタ」の歌詞のモチーフは?

ナオ:「ガタ」の歌詞には正直モチーフとか意味は無い。ただ、“ガタガタガタガタ”って言いたかっただけ(笑)。あとは、サビで、シーナ&ロケッツ的な、“たまらない!”っていうのが言いたかっただけ! 本当にこれぞ衝動で作った曲。

ジョニー:そこはやっぱり失っちゃいけない個性でもあると思うから、そこはやり続けながらも、パソコンでもやってみようかなと。

――そこでどういう化学変化が生まれるかだよね。

ショーン:お客さんから“ジョニー! それはやめとけ!”って言われるかも(笑)。

ジョニー:あははは。そういうのもあり(笑)。

ショーン:いろいろと試したいと。

ジョニー:そう。“ジョニー! それはやめとけ!”って、ちょっと言われたい(笑)。U2とかプライマル・スクリームとか、長いバンドでもよくあるけど、めちゃくちゃロックだったバンドが、いきなりハウス系のアルバムとか出したりして、“え〜っ!? どうした!? とんでもないアルバムだな、おい!”っていうのあるでしょ(笑)。ゆくゆくは、そういうアルバムも出してみたいなと。

ナオ:あははは。めちゃくちゃ自分勝手なアルバムね(笑)!

ジョニー:そう。一部のファンしか認めてないアルバムね(笑)。

ショーン:一部のファンからはめっちゃ好評! みたいなアルバムね(笑)。

――そういうのありだと思うな。作り手としては、いろんな遊びを投下してみたいもんね。

OKMusic編集部

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