YURiKA、デビュー4周年イベント『YU
RiKA Shiny Stage YURiKA BEST20』 
様々なスタイルで自身の楽曲を披露 
アニソンシンガーとしての想いあふれ
る配信イベント

2021.2.22(Mon)『YURiKA Shiny Stage YURiKA BEST20』 for Streaming+
今年2021年2月22日にデビュー4周年を迎えるYURiKAのワンマンLIVEが、まさにその当日となる2月22日に開催された。毎年恒例の周年ではあったが、今年は新型コロナウィルス感染状況を考慮し、配信での実施となった。
事前に「YURiKA楽曲のベスト20」のアンケートを実施。その投票をもとにセットリストを組み、過去のライブ映像や撮り下ろしパフォーマンス映像、そしてもちろん生歌唱など、このような環境下でもできうる限りファンを楽しませる仕掛けを施しての開催となった本イベント。
「YURiKAの開演前ラジオ!」イベントロゴが映されたままの配信画面で、YURiKAの朗らかな声が響き渡る。
「2021年2月22日、時刻は2021年2月22日時刻はだいたい20時過ぎをまわりました、こばんわYURiKAです!」と、パーソナリティとしても経験を積んだYURiKAの軽快なトークからはじまるこの時間は、これから始まるライブをさらに楽しくしようという開演前恒例のラジオ風のコーナー。
「今までとはちょっと違う形の周年のお祝いですけれど、きっと楽しんでいただけると思いますので、今日は是非宜しくお願い致します!」と心意気を語るYURiKA。ここでは、Twitterで募集した「この四年間でのゆりかとの一番の思い出」に対して寄せられた、たくさんのコメントを読み上げた。
“2017年のバースデーLIVE”“3周年ワンマン”“木下大サーカスでの空中ブランコ”と様々なイベントが挙がる中で、「配信で行われた”ファンミーティングYURiKA爆誕祭”」が挙がった時の「四年間、いろんなことがある中でこの一年のことをあげてくれるって言うのはすごく嬉しい」「配信でも今までと気持ちは変わらないということを表現できた一つのイベントだったんじゃないかなと思います」という言葉に、様々な想いが込められていた。
また、「(ファンとの交流を)細かいことまで覚えていて、一つ一つみんなとイベントを積み重ねてきたんだな、って思います。」という言葉にも、YURiKAのアーティストとしてのスタンスが垣間見えるようだった。
そして、映像はスタジオに切り替わり本編がスタート。改めて今回の配信イベントの内容を語り、ランキングが公開されていく。まずは、2周年ワンマンLIVEからの映像で、「きっと、世界のまんなか」が20位にランクイン。
一曲ごとに自身の思い出やリスナーからのコメントを読み上げていくスタイルで、当時現場で楽しんだファンも、今回初めて見るファンも楽しめる構成となっていた。
続いて19位は、一周年LIVEより「Song That Never Ends〜夢の続き〜」。「“スタッフの撮ったガチの記録映像”で、画質は落ちるがどうしてもこの映像からもってきたかった」と語るYURiKA。この映像の中でピアノを弾いている作詞作曲のコミネリサは、デビュー前からのボイトレの先生であり「アニソンシンガーとしてデビューしたらリサ先生に曲を作ってほしいとずっと思っていて、その念願かなってこの一曲になった、とても大切な曲。一周年に リサ先生と二人で想いを込めて演奏したこの映像を見てもらえてうれしい」と語った。
第18位は、直近のライブ「デッドヒート〜RED vs BLUE〜」の映像より「Dive into the colors」。疾走感と透明感を併せ持つこの楽曲を届けた。第17位は、「時のFoliage」。ここでいったん映像が切り替わり、「コメントブースのユリカさん」が登場。
眼鏡をかけ、レポーター風味のユリカが、事前に寄せられていたコメントを読み上げた。そして、「では、スタジオのYURiKAさんにうたっていただきましょう!」との振りから映像がスタジオに戻り、生歌唱。ギター、ピアノ、バイオリンのアコースティック編成で響く歌声が、視聴者の心に染み渡る。
続く第16位は、「Dream Flight」。こちらは、「デッドヒート〜RED vs BLUE〜」の映像となるが、この映像は実はYouTubeにて公開されている。「バンド編成でまだ一回しか演ったことがなくて…いつかね、みんなで早く生で盛り上がりたいなと思っているんですが!」2020年10月リリースされたこの曲を、ファンを目の前にしたLIVEで歌える時を信じて、力強く語ったYURiKA。そしてここでまた、「コメントブースのユリカさん」の登場し、第15位の「眠れる本能」を紹介。
「かっこいい」「YURiKAの曲で一番オシャレ」「力強い歌声とメロディがよく合う」といったリスナーのコメントを読み上げ、スタジオに映像を戻すと本日二度目の生歌唱。ムーディにライトアップされたスタジオで、ジャジーな楽曲を歌い上げた。
続いて第14位はアニソンカバーアルバムで歌唱した「甲賀忍法帖」。こちらは、「2019年 YURiKA BIRTHDAY LIVE 『UPDATE』」の映像で届けられた。映像開けての開口一番が「はやくこれになりたい!という感じでした」 と語る通り、オーディエンスとステージの近い、熱量と一体感のあるLIVEが伝わってきた。
第13位は、2周年ワンマンLIVEの映像から「Beautiful Future」。 透き通る声で壮大な世界観を表現する、LIVEなどで披露する機会は少ないとのことだが、確かにYURiKAらしい一曲だった。
そして前半戦ラスト二曲。第12位は、「AKATSUKI DEPARTURE」。こちらは、昨年10月29日YURiKA爆誕祭での撮りおろしからの初出し映像となった。響き渡るギターサウンド、闇を切り裂くライティングの中で赤に染まる、ここまででまだ見せていないYURiKAの一面を魅せ、視聴者のテンションを盛り上げる。
そしてここでまた、第一部最後となるコメントブースのユリカさんが登場。第11位「Le zoo」に対するファンの熱い思いを読み上げ、映像をスタジオに戻すとYURiKAの満面の笑み。ワクワクする真っすぐな楽曲が、アコースティック編成ならではのアレンジで奏でられる。こういったアレンジや演者の表情は、配信イベントだからこそ味わえる醍醐味かもしれない。
ここで第一部終了ということで、バンドメンバーの紹介。「改めて4周年本当にありがとうございます、これからも一生懸命頑張っていきたいなと思いますので二部も楽しみに待っていてください!」との台詞で、第一部は締めくくられた。
「2021年2月22日、時刻は22時過ぎ終わりました!こんばんわYURiKAです!」続く第二部も、開演前ラジオからスタート。第一部と同じく「この四年間でのYURiKAとの一番の思い出」に様々なコメントが寄せられていた。
フォトブックのお渡し会、デビュー前から憧れていたブランド作品への参加、アニサマへの出演…など挙げられたが、「(4年間いろいろあったけれど)過去のものにせずまだまだ挑戦していきたい」という言葉に、コロナ渦でのもがきの時期と、それと戦って乗り越えようとする強い意志が感じられる中、第二部本編へと突入した。
BGM空け、第一部と衣装や髪形が変わり、よりハイテンションに画面に登場したYURiKA。「結構みんなの予想外のランキングになっているようなので、私もみんなと一緒に楽しんでいきたいと思います」とコメントした。
そんな第二部最初に流れた楽曲は、「baby baby flow」。映像は三周年ワンマンライブのものとなった。「ちょうど一年前、みんなで声出してたんだなって思っちゃいました、私自身もすごく大好きな曲で、この曲の歌詞の通りのことを思ってるって言うか…強く気持ちを震わせてくれる曲です」と語った。
また、この楽曲は 2020年YURiKAの活動の一つであった「セルフアコースティックカバーミニアルバム」でバラードとしてアレンジされており、そちらの限定ライブの様子も一部公開された。
続く第9位は「Snowy Daydream」。2周年ワンマンライブからの映像となったこちらは、「バンドでフルでやっているのが二回くらいしかないので、ホントに貴重な映像になります。」とのこと。 ファンからの期待度も高く、視聴者からのコメントも「待ってました!」と盛り上がった。
「ここできたかぁぁ」と唸ったのは、第8位「魔導戦士グランシャリオン」。この歌はライブの定番ということで、映像は多くあるがあえて今回、無観客配信ライブ 「デッドヒート〜RED vs BLUE〜」から選ばれた。歌唱する際、オーディエンスの合いの手が絶対に必要なこの曲。昨年、無観客・配信ライブを開催するときに、ファンに各々録音してもらい、送ってもらった音声データを重ねてライブで合いの手として使用した。
「この一年のゆりかっていうのを総括すると、やっぱりあのデットヒートっていうライブは個人的にはすごく大きくて。この状況だからこそ、みんなに参加してもらったデッドヒートからグランシャリオンも選んでみました」と語られた。 それを思ってこの映像を見返すと、より一層胸が熱くなる気がする。
第7位は、「#ザキャッチ」。こちらの映像は、2018年のバースデーライブで撮影したMV。歌詞をファンからのメールをもとに組み立て、MV撮影もファンがオーディエンスとして参加するというこの楽曲、「このMV を改めて、今日この日にみんなで振り返りたいなーって思って(この映像にしました)」というYURiKA。言葉の端々から、アーティストとしてのファンへの想いが感じられた。
第6位に選ばれたのは、「夜奏花」。ここでまた、「コメントブースのユリカさん」が登場。ファンのコメントを読み上げ、タイトルコールからスタジオに戻り、生歌唱となった。切なく染み入るような、そしてどこか懐かしいような透明感のある歌唱。視聴者の心を、確実に震わせる一曲だった。
続けて第5位は、YURiKAアップデートの映像で「メイキット!」。映像はこの曲初歌唱時のもの、ということで「若干緊張している」との本人談だが、堂々と、そして楽しそうに歌い上げていた。そして第4位は2周年ワンマンライブの映像で送られた「MIND CONDUCTOR」。「ここできたかー、正直この曲は1位になると思っていました!」というYURiKA。
「私のライブは、アンコールを準備していなくて。その場にいる人たちの拍手でアンコールをきめるんですけれど、この曲以外でやったことがない」というくらいの人気曲。今回の投票では4位となったが、それだけファンが皆、これより上位の曲に様々な思い入れを持っていた、ということだろう。
混戦のトップ20も残す所あと3曲。第3位は「ふたりの羽根」ということで、ここで再び「コメントブースのユリカさん」が登場。ファンの熱いコメントを読み上げた。画面がスタジオに戻ると、YURiKAは満面の笑みで飛び跳ねながらリズミカルな楽曲を歌唱する。3位にランクインが納得の、観ている方も楽しくなる一曲だった。
続けての第2位は、「鏡面の波」。2周年ワンマンライブからの映像で、引き込まれるような表情、繊細だが強さを感じる歌唱。「アニソンシンガーだから、作品に合わせるシンガーってのもあるので自分の引き出しをもっと作っていきたい」と語る姿に、YURiKAの想うアニソンシンガーを感じさせられた。
そして、ついにファンから投票されたアンケートをもとに、YURiKA BEST1に輝いた曲が発表される。「コメントブースのユリカ」さんも、最後の出番。ファンからのコメントを読み上げるが、この曲が一番「“作品”と“YURiKA”との繋がり」を感じさせるものが一番多く感じられた。4年前の2月22日。この日に誕生したアニソンシンガーYURiKAにとっての、始まりの曲。4周年のこの日を締めくくるには、やはりこの曲が一番ふさわしかったのかもしれない。
第一位、「Shiny Ray」は、これまでの周年ライブの様々な映像を繋ぎ合わせたスペシャルエディションで届けられた。映像が終わり、これまでの軌跡を目にして胸がいっぱいになるファンに向けて、YURiKAが語り始めた。今日で四周年を迎えたけれど、去年一年はアニメの歌が歌えなかったこと。それが情けなくて、正直コンプレックスになってしまっていたこと。「私はこの一年アニソンシンガーでいれたでしょうか。」という問い。
この言葉を口にするのは、とても勇気が必要だったと思う。だが、それを弱音ではなく決意として口にすることで このライブを見ている、応援してくれているファンに「約束」をしたのだと思う。
「それでもやっぱりアニソンシンガーになりたくてなった私なので、アニソンシンガーでいれるように、これからも。明日からまた、気持ちを新たに元気に堂々と頑張っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。ということで最後、私の希望の曲です。聞いてください 「Shiny Ray」」
少し早口に、想いを述べたYURiKAは嬉しいサプライズとして、BEST1となった楽曲をもう一度、「4周年のYURiKA」がアコースティックな編成・アレンジで歌唱する。噛みしめるように、それでいて楽しそうに始まりの歌を歌うYURiKA。先程聞いた想い、歌詞、そしてその歌声にファンは感極まる部分があったかもしれない。
長い時間のイベントを終了して感じたのは、YURiKAの矜持と想いだった。終始楽しそうに歌い、話し、そして画面のこちら側と目が合う気がしたのは、気のせいではないだろう。作品に寄り添うこと。このような状況下でも、ファンと一緒に歩き続けること。作品を愛し、ファンを愛し、ファンに愛されるアニソンシンガーYURiKAの姿がそこにあった。まだまだ厳しい状況は続くが、その想いと今日の決意がある限り、彼女の舞台は輝き続けるだろう。それを感じさせる、素晴らしいイベントとなった。
YURiKA BEST20の結果まとめは、下記の通りとなった。
そして、特典付きチケット購入者向けの特典CD収録曲が1部「眠れる本能、Le zoo」 2部「ふたりの羽根、ShinyRay」」となる。
また、特典付きチケット購入者は3月13日に行われるオンラインサイン会への参加、本公演のダミーチケットへのサインを入手できる。こちらのチケットは、アーカイブ視聴可能な「2021/2/27(土)22:00」まで購入可能となっているため、是非この機会にYURiKAの4年間の集大成を感じてもらいたい。
併せて、2月26日(金)にアーカイブ動画を同時に再生しながらTwitterでYURiKA本人と一緒に実況をして楽しむ企画「BEST20実況大会」が開催されるとのこと。こちらの詳細は、公式Twitterなどでチェックしてもらいたい。
レポート・文:片桐貴文 

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