丸尾丸一郎版“巌流島の戦い”、OFF
ICE SHIKA PRODUCE『秘剣つばめ返し
』全貌が明らかに

日本劇作家協会プログラム OFFICE SHIKA PRODUCE『秘剣つばめ返し』が、2021年1月、東京・座・高円寺と大阪・ABCホールで上演される。脚本・演出は、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)。
丸尾丸一郎版“巌流島の戦い”と呼ぶべき本作品は、もともと丸尾が脚本・演出を手掛け好評を博した同名ラジオドラマ(NHKラジオドラマ「劇ラヂ!」シリーズにて2016年10月放送)の舞台化版となる。松島庄汰(佐々木小次郎役)・佐伯大地(宮本武蔵役)をW主演に迎えるほか、武藤十夢(AKB48)、佐藤祐吾ら全キャストがこのほど決定、そのビジュアルも公開された。
天才剣士・佐々木小次郎の人物像については諸説あるが、丸尾は小次郎に「勇気“以外”の全てを持つ孤高の剣客」とのユニークな解釈を与えたうえで、剣豪・宮本武蔵との世紀の一戦を描いていく。
音楽は、津軽三味線小山流三代目の小山豊が作曲、小山会青年部(小山慶宗、小山清雄)が生演奏で参加する。
この公演はGoToイベント対象公演となっており、前売り券がプレイガイドにて2割引で購入可能だ。さらに、1月23日(土) と24日(日) の公演(昼夜共)はe+のStreaming+を利用したインターネット配信も行われる。

<物語>
容姿端麗、天才、小倉藩剣術師範の名誉。佐々木小次郎は全てを持っていた。唯一つ、勇気を除いて……。岩流と自らの剣を称したのも臆病者の大口で、恋心を抱くたら姫とは口も利けず。一方、六十戦無敗の剣豪、宮本武蔵は放浪の末に小倉城下へ辿り着いた。女好きで自由奔放な性格のため、仕官先は見つからず、その日暮らしの生活。小倉藩の陰謀が渦巻く中、天下無双を決める小次郎と武蔵の決闘が始まる。小次郎、秘剣つばめ返しを胸に巌流島へいざ行かん!

なお、『秘剣つばめ返し』の上演に寄せて、丸尾丸一郎よりコメントが届いたので、紹介する。
昔、劇作家の先輩から時代劇の面白さは「風の噂で聞いたぜ」で全て済まされることにあると聞きました。現代劇だと、テレビで見たのか? 携帯番号を知っていたのか? SNSで知り合ったのか? と考えなきゃいけない情報が、「風の噂で聞いたぜ」で納得させられてしまうのです。時代劇こそ、自由で想像力豊かな演劇の世界に満ち溢れています。僕の大好きな巌流島の戦いを、僕が聞いた風の噂で描きました。三味線の演奏、歌、ダンス、なんでも有りの決闘です。
丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

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