2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)

2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)

【水瀬いのり ライヴレポート】
『Inori Minase 5th ANNIVERSARY
LIVE Starry Wishes』
2020年12月5日 at 横浜アリーナ
(配信ライヴ)

2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
2020年12月5日 at 横浜アリーナ(配信ライヴ)
 声優・アーティストの水瀬いのりが12月5日に、神奈川・横浜アリーナで初のオンラインライヴ『Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes』を開催。デビュー曲「夢のつぼみ」から最新シングル「Starlight Museum」までアンコールを含め全16曲を歌い、アーティストデビューからの5年を締め括ると同時に、歌唱力の高さをまざまざと見せつけ、今後の活動に胸が高鳴るステージになった。

 イメージカラーである青を基調にした衣装で登場し、さわやかで疾走感あふれるデビュー曲「夢のつぼみ」で歌い届ける水瀬。続く「Ready Steady Go!」では画面の前のファンに向けて“配信をご覧のみなさんも一緒にタオルを回しましょう!”と呼びかけ、胸に手を置きながら心を込めて歌う姿が印象に残った「MELODY FLAG」では《約束の時間 ここで待ち合わせ》という歌詞から、次はライヴ会場でみんなと会いたいという気持ちが伝わる。また、今回の会場である横浜アリーナは彼女自身、単独で立つのは初めてとのことで、その広さに目を丸くしながら“5年間やってきた音楽と、その間に触れてきたいろいろなものをお観せしたいです”と、冒頭でこの日の意気込みを語った。

 5周年ということからベスト盤的な選曲でシングル表題曲も多く歌われる。今年2月にリリースした「ココロソマリ」は水瀬自身が作詞した楽曲で、“家族や大切な人を思って、心染めながら聴いてください”と紹介。温かみのある歌声でエモーショナルに歌い上げ、《交わした約束》という歌詞では小指を差し出す仕草を見せる。ドラマチックな展開と歌に、まるで一本の映画を観るような充足感があった。ポップで前向きな「harmony ribbon」では、花やフリルがあしらわれた水色のドレスがぴったり! キラキラとしたファンタジックな映像を背に、前向きな想いを届ける姿が印象深い。

 ライヴ終盤は星が散りばめられた濃いネイビーの衣装で登場。シリアスな「TRUST IN ETERNITY」は背中に翼が生えたような演出で魅せ、アッパーの「Million Futures」ではサビ前に“いきますよ!”と声をかけてライヴ感を爆発させる。そして、初めてのアニメタイアップ曲「Starry Wish」は宇宙空間が広がる映像で魅了すると、スケールの大きなバラードナンバー「BLUE COMPASS」では深い海の底から祈りを捧げるようにして、美しいハイトーンと胸を揺さぶるようなビブラートを聴かせた。

 “みんなと離れていても星空を見上げた時に、みんなも同じ星空を見ているんだと思って、俯かず星を見上げて勇気をもらっていた”と話す水瀬。本編の最後にはそんな星をテーマに自ら作詞に参加した最新曲「Starlight Museum」を歌唱。決してひとりじゃない、明るい未来が待っていると希望を歌った歌詞であり、前向きで明るく勇気をくれるサウンドに、彼女の真っ直ぐな歌声が重なる。同曲はファンへの感謝が詰まった曲であり、《ありがとう、好きだよ!》という彼女の想いが詰まった歌詞に胸がいっぱいになった。

 アンコールでは“プラスの気持ち、マイナスの気持ち、いっぱいあって。それを支えてくれた大切なみんなに気持ちを伝えたくて、このライヴを開催しました。6年目も楽しいことをいっぱいやって、変わらず愛を届けられるように頑張ります。みんなに囲まれて歌を届けられるように、いっぱい花を咲かせていきたい”と語った水瀬。ラストには会場に花びらが舞い散る中で、1stアルバム『Innocent flower』の表題曲「Innocent flower」を目に涙をたっぷりためながら歌って聴かせた。

 歌がうまいとされている声優は数多いが、その中でも水瀬いのりの歌唱力は群を抜いて高いと感じた。オンラインライヴという特殊な環境にもかかわらず、ぶれることも、よれることもなく、完璧な状態で全16曲を歌い上げた。その表現力は音源以上で、バラード系では見事な歌心を聴かせ、アッパーな曲では鋭いハイトーンを響かせ、細かいニュアンスで聴く者の心を震わせた。これだけ歌えるのに、まだCDデビュー5年だという。このまま10年20年 と、もっと成長した彼女の歌声を聴きたいと思わせてくれるライヴだった。

撮影:加藤アラタ/取材:榑林史章


セットリスト

  1. 1. 夢のつぼみ
  2. 2. Ready Steady Go!
  3. 3. MELODY FLAG
  4. 4. 笑顔が似合う日
  5. 5. Wonder Caravan!
  6. 6. 春空
  7. 7. アイマイモコ
  8. 8. ココロソマリ
  9. 9. harmony ribbon
  10. 10. TRUST IN ETERNITY
  11. 11. Million Futures
  12. 12. Starry Wish
  13. 13. BLUE COMPASS
  14. 14. Starlight Museum
  15. <ENCORE>
  16. 1. Catch the Rainbow!
  17. 2. Innocent flower
水瀬いのり プロフィール

ミナセイノリ:2010年に『世紀末オカルト学院』(岡本あかり役)で声優デビュー。中学⽣の時、オーディション『アニストテレス』に参加し、第1回⽬のグランプリを受賞。その後、2010年にTVアニメ『世紀末オカルト学院』(岡本あかり役)で声優デビューを果たす。2013年に出演したTVアニメ『恋愛ラボ』をきっかけに演技⼒の⾼さや役幅の広さが⾼く評価されるようになり、10代にして話題作のメインヒロイン役に次々と抜擢されるようになる。そして、キャラクターソングやアニメ・ゲームイベントでのパフォーマンスで、ジャンルを選ばずあらゆる楽曲を歌いこなす歌唱⼒が多くのアニメ/声優ファンを魅了し、歌⼿としての活動にも⼤きな期待が寄せられていた中、15年12⽉2⽇、⼆⼗歳の誕⽣⽇を迎えた記念すべき⽇に、シングル「夢のつぼみ」で待望の歌⼿デビューを果たす。日本武道館、横浜アリーナ、ぴあアリーナMMなどアリーナクラスの大会場で単独公演を成功させ、音楽活動の面でも常に大きな注目が寄せられている。水瀬いのり オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着