ロイ-RöE-

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【INTERVIEW:ロイ-RöE-】
ちょっと危ない時期の
女の子を書きたくて

動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。
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ロイ-RöE- × 日本工学院専門学校 蒲田校 コンサート・イベント科 学生
配信シングル「少女B*」
配信シングル「チャイナアドバイス」
今回の選出アーティストは、9月30日に両A面Digital Single「少女B*/チャイナアドバイス」をリリースした“ロイ-RöE-”。中毒性のあるクリエイティブで異彩を放ちSNSを中心に注目を集めている新時代のシンガーソングライター。斬新で個性的なメロディー、独特な色の世界観を持つ彼女にとっての音楽とは何なのか、制作への想いを訊いた。

しょうもない、
ちっちゃい世界にいるのは書きたくない

ーー早速なのですが、YouTubeに楽曲制作風景の動画上げられていますよね。いつもあの場所で制作しているのでしょうか?

「そうですね。ずっとあそこにいますね。だからあの周りは少しでもストレスを溜めないように、ドラゴンボールのフィギアとか目に見えるところに好きなものをいっぱい置いています」

ーー居心地が良くて色々と感化されそうですね。普段、アート作品やエンターテイメントからインスピレーションを受けることはありますか?

「結構ありますね。漫画とかは非現実的なものが好きで、少年漫画で手からビームが出るとか、宇宙を敵に回して戦うとか。そういう自分じゃ考えられないことや成し得ないことを見てると、しょうもない、ちっちゃい世界にいるようものは書きたくないなって思いますね。だから、自分には無い少年の心を補うみたいなことはありますね」

ーーこれまでに影響を受けた人はいますか?

「ダウンタウンの浜ちゃんが小学校の時からずっと好きです。浜田さんって芸人だけど、俳優、歌手、モデルとか何やっても“浜ちゃん”じゃないですか。そういう軸のブレない人、アーティストになりたい。女版浜ちゃんみたいな。自分も音楽だけじゃなくて服とかイラストも好きなので、色々やりたい。何やっても器用貧乏にならない、“全部、その人”で完結できるような人になりたいです」

ーーすごい意外な人でした(笑)。“楽曲に遊び心があるアーティストに憧れる”とおっしゃってるのを何かで拝見したんですが、ご自身の楽曲で意識的に入れている遊び心はありますか?

「いつもおもちゃみたいに楽器を鳴らしていて。アコギもただ弾くだけじゃなくて効果音っぽく入れたりとか、サントラみたいな感覚でアレンジしてます。おもちゃ箱みたいな感じは、菅野よう子さんから凄い影響を受けてますね」

ーー多様な曲調の作品がありますが、楽曲ごとに歌い方や制作方法を変えるなど差別化したりするのでしょうか?

「“同じのは二度と作れない”っていうのはあります。コロコロ変わっちゃうから、心が。心に周期があって、その時のメンタル面、自分が好きなものとか食べ物、どんな人と関わっているとかで凄く変わってきます。だから、無意識ですね。逆に前みたいにしようと意識してもできないんですよね」

ーーそうなんですね。ドラマや映画のタイアップ曲になっていますが、作品を通して自分の楽曲が伝わるという形になりますよね。そういった“何かを通しての伝わり方”ということについてはどう思われますか?

「普段からドラマや映画で流れてたらいいなとか勝手に妄想しながら作っているので、自然なことなんじゃないかなと思う。そういうきっかけは多ければ多いほど良いし、ありがたいです。その作品のためだけに書く、広告として書く音楽は好きです。限られた中、縛られた中で自由にするみたいな、そういうのがすごく楽しい。自由すぎたら逆に何していいか分からなくてがんじがらめになっちゃうから」

ーータイアップによっての反響ってどんな感じでしたか?

「ずっと二階堂ふみさんが好きって言っていたんです。だから『ストロベリーナイト・サーガ』の時には、みんなから“好きって言ってたよね”みたいな感じでたくさん言われて、めちゃくちゃ嬉しかったです。決まった時、普段はテンション低いんだけど、叫びましたね。5オクターブぐらい上で叫んだ(笑)」
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ーー(笑)。話変わって、TikTokで連続投稿したカバー企画についてお聞きしたいんですが、これを始めようと思ったきっかけは?

「コロナの自粛期間でレコーディングもできない、家からも出られない状況が続いてた時に、何か発信したいなと思って。で、自分が影響を受けた曲のカバーをリアレジして毎日投稿しようと思ったんですよね」

ーー幅広い世代の曲を選ばれてますが、普段からそういう楽曲を好んで聴いているんですか?

「そうですね。でも意識して古いものを選んでるわけじゃなくて、サブスクとかYouTubeとかでおすすめに出てきたのを聴いたら良かったとかが多い。だから古いっていう自覚もなくて、作って上げてからみんなが“懐かしい”って言っていてやっと気づく感じです。“懐かしいんや”みたいな(笑)。私は逆に今時の曲があんまり詳しくなくて。そういうのもTikTokで知れるから、ありがたいです。新しいのを教えてもらったから、昔の教えてあげるよみたいな、トレードっぽい感じ」

ーーカバー楽曲のアレンジという点で、意識したことはありますか?

「リアレンジする時に原曲を聴きすぎないっていうのは普段から意識しています。元々の良いアレンジに引っ張られたら意味ないので。まず聴かないでやってみて、カバーした後に聞いて違いすぎたら変えるっていう感じですね。でも、菅野よう子さんのは変えたくなさすぎて結構そのままやりました(笑)」

ーー動画の制作も全て自分でやっていて、アレンジより動画を作る方が大変だったようですが、1本制作するのにどれくらいの時間で?

「丸1日は絶対掛かってたかな。アレンジは1日2曲とかいけるんですけど、動画はきついですね、頭より体力の方を使う。イラスト系は好きだからいいんですけど、自分の顔を出して動画撮るのは凄い苦手。楽しい曲の時でも笑えないんですよ。それで時間が掛かりましたね、笑えなくて(笑)」

ーー(笑)。ロイという名に掛けて、61曲もの連続投稿企画を終えて感じたことや自分の楽曲制作への影響は何かありましたか?

「作詞作曲も楽しいんですけど、今はアレンジを極めたいなっていう気持ちが強くなりました。ベースの入れ方とか、ゴダイゴはこうやってギター弾いていたんだとか、普段あんまり聴いてなかったなって思うようなところまで聴いたから、凄い勉強になりましたね」
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OKMusic編集部

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