無念にも中止になったライブ30本分の
熱気を一気に大放出!? JAM Project2
0周年の無観客ライブが国内外へ配信
!圧倒的なステージを徹底レポート

影山ヒロノブ遠藤正明きただにひろし奥井雅美福山芳樹というアニソン界の大御所5名の現メンバーからなる「JAM Project」。その20周年を祝うライブフェス『JAM Project 20th Anniversary Special JAM FES.〈JAPAN ANISONG MEETING FESTIVAL〉』が、2020年9月19日(土)に横浜みなとみらい「ぴあアリーナMM」で無観客にて開催された。配信先は国内だけにとどまらず、アメリカ、カナダ、台湾、韓国、シンガポール、タイ、インドネシア、香港、オーストラリアと、日本を合わせて10もの国と地域にわたる。今回のライブフェスでは、JAM Projectにも縁のあるFLOW、angela、ALI PROJECTGRANRODEOという4組のゲストアーティストが出演し、各ユニットの定番曲はもちろん、JAM Projectとの貴重なコラボステージもふんだんに披露された。この熱気に溢れた豪華なステージの模様をレポートしていく。

鳥肌モノのアカペラに続き、いきなりクライマックス!?の全ボーカル大合唱!
ライブの出だしはJAM Projectの5人が円を作るように立ち、アカペラでのメドレー『JAM Project 20th Anniversary Acappella Session』を披露。「迷宮のプリズナー」から始まり、「VICTORY」「Rocks」「Crest of the Z's」「Wings of the Legend」と豪華に5曲を歌い上げた。オープニングからすでに鳥肌ものだ。
コーラスが終わり、影山ヒロノブの「『JAM FES.』開幕だぁ~!」の声に続いて、力強いバンド演奏で「GONG」がスタート。
今回のJAM BANDメンバーとしてドラム・青山英樹、ベース・山本直哉、キーボード・西村奈央、ギター・横関敦、TAKEOの面子がステージで楽器を奏でる。歌い出しはGRANRODEOから谷山紀章、続いてFLOWのKOHSHI・KEIGO、angela のatsuko、ALI PROJECTから宝野アリカと、各ユニットのボーカルがいきなり大集結して各フレーズを歌い上げる。そこにJAM Projectも合流し、全員で大合唱を披露した。オープニングからすでにクライマックスのようなテンションで、20周年の『JAM FES.』の幕が明く。
貴重過ぎるコラボも!各ゲストアーティスト出演ステージで熱気グングン上昇
・FLOW
フェス1番手のゲストアーティストに登場したのはFLOW。1曲目は「COLORS」(TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』前期OP主題歌)、2曲目「風ノ唄」(TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』OP)と鉄板アニソンを続けて熱唱した。
最後は「GO!!」(TVアニメ『NARUTO -ナルト-』OP)をJAM Projectから影山ヒロノブ、奥井雅美の二人を呼び込み、スペシャルコラボで披露した。
体を揺らしながら、飛び跳ねながら、4人ボーカルで軽快な曲を楽しげに歌う。そして曲の終盤にはスタッフに声掛けし、ステージ前をぐるりと半円で囲ませると、ボーカル・KEIGOの「ビッグウェーブ、GO!」の声に合わせ、端から端までスタッフが順にジャンプしてビッグウェーブを披露。それを中央のカメラマンがぐるりと回りながら追いかける。端まで飛び終わると、また反対方向からウェーブ。そしてさらにもう1回と、計3回転。配信ライブならではの楽しすぎる演出だ。歌詞も配信ライブ用にスペシャルアレンジされ、「Fighting Dreamers 画面の前のみんな Fighting Dreamers すべてを巻き込め でっかい声聞かしてくれ せーの!Oli Oli Oli Oh-!」と歌い、圧巻のステージを終えた。
・angela
2組目に登場したのはangelaだ。一曲目から今年リリースされたばかりの「乙女のルートはひとつじゃない」(TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』OP主題歌)を披露。エンジン全開で歌いながらも、歌い終わりではatsukoが「ALI PROJECTでーす!」とウソの名乗りを上げ、ギターのKATSUがコケる。無観客でも2人のおふざけは健在だ。続く2曲目は福山芳樹とのコラボで「Shangri-La」(TVアニメ『蒼穹のファフナー』OP主題歌)を熱唱。さらに3曲目はJAM Projectに提供した楽曲「HERE WE GO!」を、JAM Projectメンバー5人とコラボで歌い上げた。
最後の4曲目はangelaの2人とバンドメンバーに戻り、「シドニア」(TVアニメ『シドニアの騎士』OP主題歌)を披露。歌の途中には定番となっているKATSUによる『機動戦士ガンダム』ギレンの演説「ジーク・ジオン!」のコール&レスポンスも入るが、「あえて言おう」以下の台詞はatsukoに阻止されてしまうというレアパターンとなった。最初から最後までangela節全開でステージを終えた。
・JAM Project「HERO」
3組目に移る前に、リモートでつないだファンたちの姿をバックに映すMCブースから、JAM Projectの5人のバラード「HERO」が歌われた。老若男女、さまさざまなファン1人1人の笑顔が映し出される前で「HERO」が歌われる様は、どんな演出よりも感動的なシーンに思えた。
さらに歌の終わりには、2021年公開予定のJAM Projectドキュメンタリー映像の一部を解禁するというサプライズも。これからのJAM Projectの展開へ期待感も感じさせながら、次のアーティストへとフェスは進む。
・ALI PROJECT
早くもライブは中盤だ。3組目のゲストアーティストに、ALI PROJECTが登場。ステージ中央ではボーカル・宝野アリカが派手な装飾をまとい、1曲目に「卑弥呼外伝」を披露した。ステージには奥井雅美も共に立ち、ボーカル2人のコラボステージになるのかと思いきや、サビではJAM Project残るメンバーも全員召喚。「強者しかいない」ボーカル6人の圧倒的なステージを作り上げた。
2曲目はJAM Projectと入れ替わりでダンサーを呼び込み、「暗黒天国」(TVアニメ『かみちゃまかりん』OP主題歌)を披露。3曲目には「阿修羅姫」(ゲーム『舞-HiME 運命の系統樹』OP主題歌)を歌い、ALI PROJECTの独特なダークな世界観でステージを染める。この時間は『JAM FES.』であることを忘れるかのような、異質空間を作り上げた。
・GRANRODEO
4組目にはGRANRODEOが登場。1曲目に「Can Do」(TVアニメ『黒子のバスケ』OP主題歌)、2曲目には遠藤正明ときただにひろしを呼び、男性ボーカル3人による色気たっぷりの「Once & Forever」(PCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』サイドストーリーOP主題歌)を歌い上げた。
歌い終わりにはJAM Projectの残るメンバーも呼び込み、3曲目にJAM Projectへの提供曲「ROCK 五銃士」をボーカル6人で合唱。最後はGRANRODEO の2人とJAM BANDの体制に戻って、9月にリリースしたばかりの新曲「情熱は覚えている」(TVアニメ『バキ』大擂台賽編OPテーマ)を披露。KISHOWは上着を脱いだノースリーブのシャツ姿で、まるでリミッター解除したかのような全力120%の歌声を場内に響き渡らせた。
・JAM Project✕宝野アリカ
終盤に突入する直前で、「The Age of Dragon Knights」の衣装をまとったJAM Projectメンバーがステージに登場。さらに宝野アリカが、ALI PROJECTとして歌った際にまとっていた装飾や衣装を脱ぎ、代わりにJAM Projectとお揃いの衣装を身に着けて登場。「本物感がすごい!」と言われながら、ALI PROJECTからの提供曲「龍驤 -Ryujou」をコラボレーションで披露した。
最後のステージでいよいよJAM Projectがメインの楽曲を熱唱!地球の裏側とまさかのセッションも実現!
MCコーナーを挟んだ後、「いよいよ最後のステージだ!」の影山ヒロノブの声で終盤の第1曲目「The Age of Dragon Knights」に突入。2曲目には「Tread on the Tiger's Tail」(ゲーム『スーパーロボット大戦T』OP主題歌)を披露。3曲目にはFLOWからの提供楽曲「ジャイアントスイング」を、FLOWメンバーKOHSHI・KEIGO・TAKEの3人を呼び込みスペシャルコラボステージにて演奏した。
さらに4曲目では、なんと地球の裏側・ブラジルからJAM Projectの海外特派員メンバーであるヒカルド・クルーズが映像で出演。「静寂のアポストル」(TVアニメ『ワンパンマン』第2期OP主題歌)を、バックスクリーンに大きく映し出されたヒカルドの映像と共に歌い、ステージを熱気で包み込んだ。
途切れずに5曲目は、「THE HERO!! 〜怒れる拳に火をつけろ〜」(TVアニメ『ワンパンマン』OP主題歌)を披露し、長い長いライブステージをクライマックスへと導いた。
まだまだライブは終わらない!全員集合のフィナーレ2曲で大団円!
まだまだフェスは終わらない。出演全ボーカル出演で「VICTORY」(ゲーム『スーパーロボット大戦MX』OP主題歌)を熱唱。そして最後に、「SKILL」(ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』OP主題歌)までもが披露された。楽器メンバーも総出演だけではなく、リモートでつながった全ファンたちの姿もステージ背後のモニターに映し出される。一人一人個性が強過ぎるメンバーなのに、誰一人喧嘩していない。ホール全体を満たすMOTTOMOTTO!の長い長いコールアンドレスポンスも、何度だって聞いていたくなる。無観客でファンの声援が無い代わりに、画面にも「MOTTOMOTTO!」の真っ赤な文字が弾幕としてステージを埋め尽くすように流れ続けていた。最後には、福山芳樹がお立ち台から大きなジャンプを決め、完全燃焼でステージの幕が降りた。
配信なのにこれほど熱を感じるライブがあるだろうか?と感じさせる圧倒的なステージ。2020年は新型コロナの影響で、数々のアーティストのライブやフェスが延期や中止に追い込まれた。今回のMCコーナーでも語られていたが、JAM Projectも世界各地で行う予定だった30公演ものステージが無くなってしまったのだという。今回のステージが、その30公演分をギュッと凝縮したものだったと考えると、また中にたぎっていた熱が戻ってくるようで、ライブの余韻にじんわり浸りたくなる。タイムシフトでも何度も配信を観返してしまう。
こんなコロナ禍においても、ライブの最後に「俺たち負けねーよ!」と高らかに叫んだ影山ヒロノブの言葉が、ずっと胸に残っている。こんな大御所の方々が頑張っていて、それを観ている若い僕らが負けているわけにはいかない。この過酷な世の中に、まだまだ僕ら一人一人が立ち向かっていかねばならない。大丈夫、JAM Projectが、FLOWが、angelaが、ALI PROJECTが、GRANRODEOが、そして僕らの大好きなアニソンアーティストの皆が僕らを支えてくれている。そう考えると、自然に顔が上がって視界が広がる。明日へ、未来へと目は向けられる。
この時代を、共に歩んでいこう。拳を振り上げ、力強く。
取材・文:平原 学

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