ヨーロッパ企画、待望のオンライン演
劇の緊急生配信 決定

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中から、You Tubeで「ヨーロッパ企画の生配信」という番組を、ほぼ定期的に配信していた、京都の劇団「ヨーロッパ企画」。2020年7月24日（金）から、待望のオンライン演劇を開始することが、7月20日の生配信中に電撃発表された。

これまでは、ゲーム実況やトークライブなど、バラエティ番組風のプログラムが続いていた同番組。劇団代表の上田誠は、1ヶ月ほど前のSPICEの取材で、オンライン演劇の可能性について「今は面白い企画の種を見つけられるようになった段階で、物語性を付け足すのはもう一個先」と語っていたが、配信開始から約3ヶ月にして、ようやく目処が着いたようだ。

7月20日配信の「誰が考えた暗い旅ポータルかを見抜く旅（by ヨーロッパ企画の暗い旅）」。「配信劇」の告知は、38分50秒の辺りから。

本来なら新作ツアー公演を行うはずだった7月から9月にかけて、数本の話を配信していく予定。内容について上田は「ZOOMではなく、ある方法を使ってしっかりと（演劇を）やります。アーカイブは残すつもりですが、企画が企画なんで、正直失敗する可能性もありますので、ぜひ生でご覧いただきたいです」と、生配信中に語った。

すでに数多くのオンライン演劇が試されてはいるが、演劇と配信の両方の概念を覆すような革新的な作品は、まだ登場していないのが現状。日本演劇界きっての理数系作家・上田が「実験と失敗と発見の繰り返し」で、ようやく実現にこぎつけたという今回の企画が、オンライン演劇の可能性の扉を、大きく押し開くものになることを期待して、ぜひ当日ライブで視聴しよう。