コロナ禍を乗り越えて新国立劇場が開
幕! 舞台『願いがかなうぐつぐつカ
クテル』で北村有起哉、あめくみちこ
らが喜びを語る
ふと、最近観た他の舞台よりキャストたちの距離が近い……と感じたが、よくよく見ると演じるキャストの口元を覆う透明のマスクが装着されていた。マスクは衣裳デザインと上手く合わせて作られており、またこの作品がファンタジーであることから違和感なく溶け込んでいたのが印象的だった。
まずは北村が「2月頃から(コロナ禍で)舞台中止となることが相次いで、僕も心苦しく感じていたのですが、どんな形であれ、たくさん芝居を観たい方がいたと思います。でもギリギリのタイミングで、こうやってマスクを付けたりと、知恵を絞って舞台に臨めることができて大変光栄に思っています」と喜びを口にする。あめくも「果たして本作の稽古が始められるのか心配でしたが、無事6月から始めることが出来て、こういうのもの(マスク)をつけて、本番を迎えられて嬉しい」と笑顔を見せていた。
あめくさんのマスクは役柄に合わせてゴールドの飾りがついていました!
マスクを付けての演技について問われた北村は「もう慣れましたね(笑)。逆にもうこれがないと不安になっちゃうくらいって言う感じ」と笑うが「たまに忘れてくるんですが」と自爆。すると、あめくも「うっかり稽古中にマスクを忘れてやっていたが、誰も気が付いてなかった」としれっと語るが、北村から「いや、途中で気が付きましたよ」と突っ込まれ「言わないで!」とその言葉を制しながら苦笑いするあめく。改めてあめくは「演技中はズレてくるので、あごに両面テープを貼ってズレないようにしています。だからあごの部分はメイクをしていないんですよ」と苦労を語っていた。
なお、客席は1つ空ける形で観客が座り、空席には本作にちなんで様々な妖精が描かれたパネルが置かれていた。これについて北村は「舞台から(パネルが置かれた)席を観ると何もないのとは全然違うんです。安心しますね」と柔らかな微笑みを浮かべていた。
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。