安田章大のセンスが光る「アイライロ」男の切ない恋心?歌詞の意味とは

安田章大のセンスが光る「アイライロ」男の切ない恋心?歌詞の意味とは

安田章大のセンスが光る「アイライロ
」男の切ない恋心?歌詞の意味とは

安田章大の表現力

関ジャニ∞の楽曲でも作詞や作曲を担当することの多い安田章大は、独自のセンスで、唯一無二の世界観を作り上げてきました。
『アイライロ』もまた、彼ならではの視点で、恋に翻弄される男心を描き出しています。
タイトルの意味は造語で、漢字では「愛裸色」と書きます。
つまり、恋をした時の無防備な、裸の心を描き出しているわけですね。
好きな人に対して上手く振る舞えず、空回りし続ける滑稽さが愛おしい楽曲です。
独り占めにしたいのに、できない
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
歌い出しの歌詞から、愛が溢れています。まだ、実らない恋なのでしょう。
“僕にとって君が特別なように、僕も君にとってかけがえのない存在になってみせる”
そんな決意表明のようにも聞こえます。
「僕だけの君になれ」という歌詞に、自分のものにしたいのにできないもどかしさが滲んでいますね。
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
好きだと伝えたいのに、できない。大好きな人に「好き」と伝えることは、なぜこんなにも難しいのでしょうか。
言葉で伝えられないから歯がゆく、ため息で愛を伝えようとしているところがかわいらしいです。
悩ましいため息の、その吐息に、恋心をしたためる…なんともオシャレな歌詞ですね。
伝えたいのは、たった5文字。「アイシテル」とカタカナで表記することで、単なる愛の告白ではなく「僕」と「君」をつなぐ、魔法の呪文のようにも聞こえます。
この呪文は、2人が愛をつなぐまでは「僕」を苦しめる、不思議な言葉です。
届かないココロ
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
ここへ来てようやく、2人の関係性が分かってきます。「愛色目」という言葉に、ドキっとしますね。
好きな人がこちらを見ている、その時の目。ツヤっぽく、色気のある目線が目に浮かびます。
長い髪が風になびき、そこから漂う香りまで感じられるような、色香溢れる歌詞が見事ですね。
彼女の色香に誘われて振り向き、視線がぶつかると、胸が締め付けられるように苦しくなるのでしょう。
そこにあるのは、甘いトキメキではなく、心や身体を締め付ける痛みです。
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
心の内には「アイシテル」の5文字が溢れかえっているのに、言葉で伝えられないもどかしさ。
ハチ切れそうな恋の痛みに耐えながら、愛しい人へ思いを届けようとする必死さが、胸に迫ります。
抱きしめ合う仲なのに「アイシテル」が言えない関係。「僕だけの君に」できない関係。
「僕」と「君」の関係は、どうやら一筋縄ではいかないようです。
独りよがりの恋
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
「君」に恋い焦がれる気持ちは、日に日に高まっていくのでしょう。
四六時中、愛しい人のことばかり考えていても、行き着く先は心の迷路です。
手に入れたい愛も、独りよがりのまま、出口を探してさまよっているのでしょう。
たまらず叫び出しても、救いはありません。ただ「アイシテル」の言葉を飲み込みながら「君」に熱い視線を送るだけ。
どうやら「君」は、自分のまとった色香で「僕」を誘惑する存在のようです。
その色気は無防備ではなく、どこかもてあそぶような、小悪魔的なものさえ感じますね。
手に入れることはできない苦しみ。だからこそ「僕」は、耐えきれず叫び出すのです。
絞り出すような安田のシャウトが、苦しい心の内を表しているようで、引き込まれるフレーズです。
「君」と「愛」を求めてあえぐ声は、まさしく魂の叫びなのです。
込み上げる5文字の思い
アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
あれだけ言葉にすることのできなかった「アイシテル」の5文字が、突き上げる思いと共に零れ落ちます。
ほとばしる愛の大きさ、思いの強さがにじみ出した歌詞ですね。
「僕ココロ君色」という歌詞の通り「僕」のココロは愛しい「君色」に染め上げられています。
寝ても覚めても、頭の中には「君」がいるのでしょう。

アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
愛する「君」と気持ちを通わせ合うことができたら、それは夢にまで見た「愛色」。
安田の造語は、どこまでもロマンチックで美しいですね。
「愛色」という言葉の響きに、愛する人から伝わってくる体温や鼓動まで感じます。
「君」がいないなら、もうダメになってしまうほどに深く愛し「君」を求める「僕」。
「もう離さない」という言葉の裏には「君」にも同じ様に愛してほしいという、切実な願いが滲んでいるようです。
「君」にとっての一番でありたい、かけがえのない人になりたい。
「僕」にとって「君」は、ずっと前から特別な人なのでしょう。なのに、「君」はいつまでも振り向いてくれず、じらされてばかり。
男心をもてあそぶような、小悪魔的な女性像が目に浮かびます。
そんな女性をなんとか振り向かせようと必死になっている姿が切なく、可愛らしくも見えますね。
好きな人の前では、かっこよくプロポーズすることも、リードすることもできない。
ただ、さりげない仕草に感情をかき回され、翻弄されるばかりです。
そんな情けない姿を、愛おしくさえ思えるように描き出すのが安田章大です。

アイライロ 歌詞 「安田章大(関ジャニ∞)」
https://utaten.com/lyric/jb70906087
どれほど愛されたいと思っていても、決めるのは「君」であり「僕」はただ、愛されたいと願うばかりです。
愛する、愛さないは「君」の自由で「僕」の願いが聞き届けられるかどうかは「君」にかかっている。
何から何まで「君」に翻弄されるばかりの「僕」ですが、思い通りにならない「君」のすべてを「アイシテル」のです。
底なしの愛にはまり込んでしまった男の恋心。その愚かさや切なさを、安田章大は見事に歌い上げました。
”こんな風に愛されてみたい”と思えるほどに一途な愛を、独自のセンスで表現した安田。
愛しても届かない辛さ、悩める心情を「愛裸色」「愛色目」「愛色」と、独自のセンスで表現するところがさすがです。
安田章大の生み出す楽曲の世界観を楽しみたい人は、ぜひ他の楽曲もチェックしてみてください。

TEXT 岡野ケイ

UtaTen

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