コラム【音は鼓膜を震わせ、音楽は心
を震わせる】#4 永遠に答えの出ない
「Yes-No」（オフコース）

エンターテイナーを夢見るしがない50代のマンモス☆南が、レコード、カセットテープ、CD、MD、ネット配信と、音楽メディアは時代と共に変われど、歌が人の心を動かすことに変わりはない、という想いについて語ります。

「君を抱いていいの　好きになってもいいの」

幾度となく登場するこのフレーズが印象的なオフコースの「Yes-No」は
私が最も好きな曲なのです。

思い起こせば中学1年の夏、100円値上がりして700円になったばかりの
シングルレコードを買いました。

オフコース時代にも様々なバージョンがあり、小田和正がソロになって
セルフカバーもしたので、いろんな「Yes-No」が存在しますが、
私は断然そのシングルバージョンが好きです。

それはともかく、
この曲のタイトルが「Yes-No」である理由が、当時も今も、
はっきりとわからないのです。

何度聴いても、何度歌詞を読んでも。

確かに、「今なんていったの？」に始まり、「好きになってもいいの」
で終わるまで、たくさんの疑問文はあるので、それに対しての答えが
「Yes」なのか「No」なのか、ということなのかな、とは考えました。

しかも、数々の質問に対しての「君」の答えって、全然読めなくて。

今も無茶苦茶繰り返し聴いて、歌詞も読み返してるのですが・・・あ、

「何もきかないで　何も　なにも見ないで
君を哀しませるもの　何も　なにも見ないで」
のフレーズって、もしかして「君」が言ったことなんでしょうか。
（40年間、もし皆さんが当たり前のようにそうだと知ってて、
私だけが気づいてなかったらお恥ずかしいですが）

いや、違う。そうではない。これは君に言ってるんだと思う（笑）。

ちなみに、ドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌になった
小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」は、
ドラマのプロデューサーが「『Yes-No』のような曲を」と強くお願いして
できた曲だそうです。

そちらでは、
「あの日　あの時　あの場所で　君に会えなかったら
僕等は　いつまでも　見知らぬ二人のまま」
と繰り返されます。

そして、「君のためにつばさになる」「君をつつむあの風になる」
といった強い意志表示もあります。

その強さと比べると、何とも、もどかしい「Yes-No」な気がするのです。

はっきりしないのがタイトルの所以なのでしょうか。

それと、1コーラス目では
「君を抱いていいの　好きになってもいいの
君を抱いていいの　心は今　何処にあるの」
なのですが、
ラストのリフレインでは、
「君を抱いていいの　心は今　何処にあるの
君を抱いていいの　好きになってもいいの」
と順番が入れ替わります。

それもどうしてなんだろうと、ずっと考えてるのですが、
「好きになってもいいの」
が、恐らくこの曲のメインテーマなんだろうな、と思うので、
このフレーズが最後に心に刺さったままで、
エンディングが長めで緩やかにフェイドアウトしていくシングルバージョンが
好きなわけです。

結局タイトルの理由はわからないまま・・・

マンモス☆南

プロデューサー/フォトグラフィック・オーガナイザー
1967年9月12日 神奈川県出身
広告代理店、映画制作・宣伝などの業務を経験した後、イベント企画・運営会社「合同会社グラスタ」を設立。女性アイドルの撮影会やネット番組、フットサルチームのプロデュースなどを行う傍ら、カメラマンとして写真集やブロマイドの撮影にも取り組む。

好きなミュージシャンは、小田和正、Mr.Children、大瀧詠一、杉真理、織田哲郎など。

【グラ☆スタ！今月の推しメン】

有村 瞳（ありむらひとみ）
1993年4月15日生。埼玉県出身。血液型O型。
撮影会や舞台など、いろんなジャンルで活動中です。毎週金曜20時～ニコ生「盛りガール選手権」（グラ☆スタ！チャンネル）にレギュラー出演中！
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