(左から)又吉直樹、松岡茉優、山崎賢人、寛一郎、行定勲監督

(左から)又吉直樹、松岡茉優、山崎賢人、寛一郎、行定勲監督

山崎賢人「人間としての弱さや愚かさ
に共感できた」 松岡茉優「言いたい
せりふがたくさんあった」

 映画『劇場』の完成記念イベントが25日、東京都内で行われ、出演者の山崎賢人、松岡茉優、寛一郎と行定勲監督、原作者の又吉直樹が登壇した。
 芥川賞作家の又吉による同名小説を映画化した本作は、劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼を必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない恋を描く。
 山崎は「初めて原作を読んだときに『絶対に永田を演じたい』と思いました。いざ撮影をしていくと、永田の人間としての弱さや愚かさに魅力を感じ、共感できました」と振り返った。
 松岡は「最初にお話しを頂いて台本を読んだときに、言いたいせりふがたくさんありました。誰かを思ったことがある人には必ず響く作品になっていると思います」とアピールした。
 「生涯忘れられない恋」という映画のキャッチコピーにちなみ、「生涯忘れられない○○」を尋ねられた登壇者たち。山崎は「学生のころに自分で釣りをして捕った魚を民宿のおじさんが焼いてくれた味が忘れられない」とエピソードを披露した。
 一方、又吉は「1作目の『火花』を書いたときに、中国の上海に行ったんです。いろんな報道陣の方が来てくださって、本の内容を話せたのでうれしかったんです。そうしたら翌日通訳の方が、昨日僕が話したことが新聞に載っていると教えてくれて、『何て書いてあるんですか』と聞いたら『又吉さんの髪の毛はラーメンみたいだった』と。生涯忘れないです」と話して笑わせた。
 映画は4月17日から全国公開。

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