大谷亮平が初舞台に挑む、ヒロインは
柚希礼音と新妻聖子のWキャストで送
るミュージカル『ボディガード』日本
人キャスト版ゲネプロレポート

2019年秋に来日版が上演されたミュージカル『ボディガード』の日本キャスト版のゲネプロが、大阪・梅田芸術劇場にておこなわれた。
同作の原作は、ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストンの主演で公開された映画『ボディガード』(1992)。ボディガードのフランク・ファーマーが、世界的な人気歌手であるレイチェル・マロンとその息子・フレッチャーを守るため、さまざまな葛藤を抱えながら危険に身を投じていく。
柚希礼音ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
レイチェル役は柚希礼音と新妻聖子のダブルキャスト、フランク役を人気俳優・大谷亮平が務めている。また、ストーカー役もダブルキャストで、佐賀龍彦(LE VELVETS)、入野自由がレイチェルを付け狙い、忍び寄る。そのほかレイチェルの姉・ニッキーにはAKANE LIV、広報担当・サイを水田航生、古参ボディガードのトニーには大山真志、マネージャーのビルを内場勝則、レイチェルの息子・フレッチャーを島田裕仁、大河原爽介、福長里恩の3人が演じている。
新妻聖子ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
作品全体の大きな見どころに挙げられるのは、緊迫感をあおる演出の数々だ。冒頭で繰り広げられるフランクの銃撃戦は眼が覚めるような迫力があり、幕開けから一切油断できない。なかでも特筆すべきは、ストーカーがレイチェルに初めて最接近するライブシーン。スローモーションの演出、照明の使い分け、そして聞こえてくる心拍数は、まるで映画を観ているかのような緊張がみなぎる。
柚希礼音ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
一方でレイチェルとフランクが、守られる側/守る側という仕事の関係性をこえて愛情を抱く展開は、ダブルキャストの妙味がある。柚希、新妻が漂わせるムード、衣装、メイクアップなどの違いが、同じストーリーであっても印象をガラッと変えてみせる。
柚希礼音ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
柚希が演じるレイチェルは、見た目からして肝が座っていて強気なイメージ。いかにもスターという格好良い立ち振る舞いで、簡単には手に負えない豪快な人物像を表現。そんな彼女が、ストーカーの恐怖によって一気に感情が崩れ落ちていく。フランクを前に強さと弱さが入りまじっていく。
新妻聖子ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
新妻によるレイチェルは、母性的な部分が良く出ており、世界中で愛される人気者ではあるが、自分のことよりも、息子であるフレッチャーのために行動する母としてのやさしい内面がにじみ出ている。わがままなキャラクターだが、しなやかで、またどこかもろさを兼ね備えたレイチェル像がある。
レイチェルの歌、ダンスの軸となるR&Bやソウルミュージックの魅せ方も柚希、新妻ともにもちろん個性があり、それぞれの経験が活かされたものとなっている。
新妻聖子ver. 撮影=岸隆子(Studio Elenish)
フランク役の大谷は、舞台初挑戦。仕事一筋で生きてきた男の不器用な一面があらわれており、人間的な感情を排除しなければならないのに、どうしてもレイチェルに想いが流れてしまうところなど、愛と任務のはざまで揺れる様子を大谷独自のニュアンスで魅せている。
もちろん、主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」の歌唱シーンは必見&必聴。日本キャスト版ならではのパフォーマンスとなっている。
ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版は3月29日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月3日から19日まで東京・東急シアターオーブにて上演される。
ミュージカル『ボディガード』日本キャスト版
取材・文=田辺ユウキ 撮影=岸隆子(Studio Elenish)

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