【超特急 インタビュー】
超特急史上最大規模の
アリーナツアーで開いた新しい扉

そこは他のグループに負けない、僕たちのひとつの強みではあるとは思います。大きな会場でのカメラの使い方は、今までかなり学んできましたからね。歌や踊りを高めていきたいのはもちろんとして、表情でのアピールの仕方ももっと上手くなっていきたい。特に今は楽曲面でもどんどん表現の幅が広がっているので。

あれだけ色っぽい雰囲気を出せる曲は今までになかったですし、曲が始まった瞬間に8号車もテンション上がったんじゃないかな。椅子を上手く使うことで色気というものを理にかなったかたちで表現することができましたし、新しい超特急を提示できたっていう自信にもなりましたね。こうやって新しい扉をどんどん開けていきたいし、今までやらなかったことに挑戦したいっていう想いを示したのが、テーマ曲の「On & On」なんですよ。

あのメドレーだけで振付師の方が4人も入っていますからね。前半のレイヴトラックも違う方なんで、大阪公演だけで新しく5人の方にお願いしています。

それぞれのジャンルで一流の方々と！

例えばクリスマスメドレーの最初はシアタージャズだったので、テーマパークでも活動されている方に振り付けをしていただいたり。ただ、僕たちからすると今まで1ミリも踊ってこなかった、むしろお客さん側として観てきたレベルのものだったから、初めはすごく難しかったんですよ。それこそ身体の使い方から教えてもらったんですけど、結果としてやって良かったです。楽しかったし、まだまだ未熟とはいえ、経験できたこと自体が実になりました。

ただ、あのメドレーのオープニング、本当は曲が始まった瞬間にみんなで前を向く振りなのに、その前からタクヤひとりだけ顔を上げて正面を向いているんですよ！　運良くポジションがセンターなので、それはそれで成り立っているんですけど、表情を変えずに堂々と胸張ってるのを映像で観て“さすがだな”と思いましたね。

プロだ！

そう。あれ、実は間違いなんですよ（笑）。でも、他に差し替えようがなくて。

まぁ、知らなければ別に何もおかしくないし。あと、個人的には幕開けの「Fantasy Love Train～君の元までつながるRail」も印象的でしたね。実際ライヴでやった時も新鮮だったのが、また映像を通して観ると“あれ？　まだ始まって数分なのにもう終盤戦!?”みたいな気持ちになったりもして。いつもみたいに“最初から飛ばしていくぞ！”っていう感じじゃなく、こういうスタートの仕方もありなんだなと思えたし、何より…普段はあんまりこんなふうに言わないんですけど、Aメロから歌い始める自分を観て、“ちょっと今回のライヴは、俺、頑張ったかもな”って感じられる瞬間がいくつかありました。

クリスマス感もあって心躍る曲というところで1曲目に選んだんですよ。大阪公演のテーマ曲だった「Sweet Bell」もクリスマスソングなんですけど、初っ端から新曲披露だと8号車も盛り上がりというよりは、観入っちゃう感じが強くなる気がしたんですよね。紗幕が巻き上がるオープニングの演出にもぴったりだったし、あとはダンスを全面に出してるレイヴトラックも、今までに観ることができなかったダンサーそれぞれの個性の振りが出ていて良かったです。