中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キム
ラ緑子らが出演 PARCO劇場オープニ
ング・シリーズ『ゲルニカ』全キャス
トが決定

2020年9月よりPARCO劇場にて、PARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020として上演される『ゲルニカ』の全キャストが発表となった。
すでに発表になっているのは、ヒロイン・サラ役の上白石萌歌。サラが想いを寄せる相手であり、ドイツ軍のスパイとして暗躍する人民戦線軍の兵士に、18年に主演ドラマ『北斗 ‐ある殺人者の回心- 』が、バンフ・ワールド・メディアフェスティバルのロッキー賞を受賞するなど映像での活躍に加え、舞台『The Silver Tassie銀杯』(18)、KOKAMI@network『地球防衛軍 苦情処理係』(19)、劇団☆新感線『偽義経冥界歌』(19)など、幅広い作品で存在感を発揮している中山優馬が決定した。
また、ゲルニカで生きる人々を取材するカメラマン役に、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK・19)など、ひと癖ある役から振り切った役まで幅広い役どころを自在に魅せる勝地涼と、彼と同行する女性特派員記者役の元宝塚歌劇団雪組トップスターの早霧せいなが共に栗山作品に初登場。
さらに人民戦線軍には、舞台のみならず映像でもその印象を強く与える玉置玲央、文学座以外にも活躍の場を広げている林田一高、Netflix「全裸監督」で注目を集めた後藤剛範が、ヒロインの婚約者役には舞台や映像など活躍の幅を広げている松島庄汰、ゲルニカの人々が集う食堂の主人には独特のキャラクターで舞台を中心に活躍している谷川昭一朗、ヒロインの母とともに国家を守ろうとするファシズムの役人には栗山作品には欠かせない谷田歩、その他死者の語り部として、てがみ座の石村みかが、またヒロイン・サラの母には『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(19)での母親像も記憶に新しい実力派女優キムラ緑子が決定した。
総勢12名の若手から実力派まで魅力的なキャストが揃い、上白石が演じるヒロインがスペイン内戦の中、個性豊かなキャラクターと触れ合っていくことにより、どのように成長していくのか必見だ。人間と人間が憎しみ合い傷つけあう戦争。それを乗り超えるために人間はどこまでたくましく生きられるのか。いつか名もなき人々の力で未来を変えていくという “希望”の光や“勇気”を描く珠玉の人間ドラマに期待が高まる。
■中山優馬 コメント
栗山さんの作品にお声がけ頂けた事大変嬉しく思います。
舞台は一期一会なので栗山さんのディレクションの下、たくさん稽古をし、精一杯努めたいと思います。
PARCO劇場のオープニング・シリーズ公演という事もあり、さらにグッと気が引き締まる思いです。
どんな作品になるのか、どんなイグナシオになるのか、非常に楽しみです。たくさんの方にゲルニカの世界を見ていただけたら光栄です。劇場でお待ちしております。
■勝地涼 コメント
僕にとって、パルコ劇場は観客としても大好きな劇場でした。その新しくなったパルコ劇場に立てることに、今からワクワクしています。
そして、栗山さんとご一緒できる事、長田さんが書き下ろす戯曲に挑戦できる事、役者として、とても嬉しく思います。ピカソの「ゲルニカ」を題材した作品になりますが、絵に込められたメッセージは、今の日本に伝えるべき大切なことなので、真摯に向き合っていきたいです。宜しくお願いします。
■早霧せいな コメント
栗山さんとご一緒することを願っていた私にとって、とてもメッセージ性の強い作品に立ち向かうことができる喜びと共に、身の引き締まる思いでいっぱいです。
誰もが一度見ると忘れられない衝撃の絵画「ゲルニカ」。
内戦の実情を伝える記者の役として、今の時代に生きる皆さんにも、あの時の惨劇とそこに生きた人々の想いを誠実にまっすぐに伝えられたらと思います。
■キムラ緑子 コメント
「ある日を境に運命が変わるということ」 
たとえば故郷の淡路島に基地ができることを想像する。私たちの海に辺野古のように土砂が注ぎ込まれ、年老いた父母が力の限りデモに参加する。とたんに胸が苦しくなる。他人事ではなくなる。
世界のあちこちに広がり続ける苦しみの波を、もう直ぐ自分たちも浴びることになるんだと思わずにして、どうして生きていけるだろう。本当は他人事ではないのだ。
いつだって。どこでだって。…と、いうようなことを心にうかべながら、挑みます。
あらすじ
ゲルニカの元領主の娘で何不自由なく生きてきたサラ(上白石萌歌)。しかしスペインでは、台頭してきたファシズムと人民戦線軍が激突し、市民戦争が本格化していた。サラの婚礼が近づいているある日、突然婚約者が戦争に参加したいと静かな決意を語り出し、サラを置いて出て行ってしまった。世界ではいま何が起きているのか。
サラは街の食堂に出入りするようになり、人民戦線軍の兵士たちや海外特派員の戦場カメラマン・クリフ(勝地 涼)、女性記者レイチェル(早霧せいな)たちと触れ合い、各地で激戦が行われている事実を知る。
またそこで、イグナシオ(中山優馬)という一人の兵士と恋仲になってしまう。しかしイグナシオはドイツ軍のスパイで密かに爆撃工作を進めていた。やがて、サラの妊娠が発覚。そしてそれを知ったサラの母であるマリア(キムラ緑子)は激怒し、子供を堕ろすよう説得する。そんな中、ついに運命の日、ゲルニカ空爆がはじまる…

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