【インタビュー】石川さゆり 新作ア
ルバム『粋~Iki~』発売「世界に、
そして若者に、日本文化の “カッコ
よさ”、“面白さ”を伝える!」

昭和の最後に発売した童謡モチーフの『童~Warashi~』、平成の最後に発売した民謡モチーフの『民~Tami~』に続き、石川さゆりが日本を綴るアルバムシリーズの第3弾『粋~Iki~』が、東京オリンピックの年、令和2年2月19日に発売された。『粋~Iki~』は、小唄・端唄・都々逸をフィーチャーし、文字通り、世界に日本の“粋”を知らしめる絶好のツールとなった。この『粋~Iki~』によせる想いを石川さゆり本人に伺った。そして、現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』にて、明智光秀の母親・牧の役に挑戦している石川さゆり。2018年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞し、2019年に紫綬褒章の受章を経てなお、飽くなき挑戦を続けるモチベーションの源は何か?

取材・文:仲村 瞳
ーー2018年に、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されて、2019年5月に紫綬褒章を受章と、2年連続での受賞・受章となりましたが、この流れを、今どう感じていらっしゃいますか?

石川「ありがたいことです。別にその賞をいただくということで向かってきたわけではないですけど。でも、やはり、48年間歌ってきて、皆さんが楽しんでくださって、こうやって評価されたことは嬉しく思います。自分がやってきたことが、『間違いないよ、いいよ、その道をどうぞ進んでください』っていうなんかそんな、判子をいただいたような気がして。だから、ゴール点で感じるような『ありがとう』ではなくて、やってきていることが『大丈夫だよ』っていうふうに言っていただいているような嬉しさなんです。去年は、『じゃあ、よし、この道をもっと広げてみようかな』という思いで過ごして、今回の、この『粋~Iki~』というアルバムにもつながっております」

ーー大河ドラマ『麒麟がくる』のご出演にもつながっているのでしょうか?

石川「そういうわけではないのですが、つながっているといえば全部つながっているのだと思います。私の歌ってきた道ですから。私がこうやって歌ってきたことに対して、『この歌い手の芝居を観てみたいな』っていうふうに、ドラマを作るみなさんが思ってくださったとしたら、それはありがたきことです。私は、そんなに胸を張って、『女優です』って、というつもりはありません。でも、これまで、女の人生を歌ってきて、色んな女を表現してきました。そういうものが、芝居を、ドラマを作っていく中で、有効であって欲しいですし、面白いことに使っていただければいいかな、とも思います」

ーー大河ドラマには、2006年にも『功名が辻』にもご出演されていますよね。

石川「そうですね。1話、ワンシーンだけ。それは、細川ガラシャさんがクリスチャンになるっていうのを決意する中、そういう導きをした女性の役です。そのワンシーンだけ出たんです。だから、出たっていうほどのことではないです(笑)」

ーー先日の『麒麟がくる』第一回も拝見しました。

石川「いかがでしたか?」

ーー素敵でした。石川さん演じる、明智光秀の母親・牧さんの優しさが滲み出ている感じがしました。光秀が旅に出発する前の、親子の会話のシーンで、母と息子の絆がしみじみと感じられました。

石川「いつの時代も、子供を心配する親心っていうのは、変わることがないなあって思います。ただ、時代が違いますから。勝手に育っていいよっていうのではなく、やはり、そこの頭首として、母親としてどう導いていかなければいけないかっていうのをお牧さんとしては思いながら、その距離感を作っているんだなと。父親が早くに亡くなっているので、光秀は母親の影響をすごく受けたようなんですね。母親の色々な言葉を大事にして育っていく、っていうところがたくさんあるので、そういう意味では面白い親子ですね。明智の一族がいる明智庄という所からはそう出ることはなく、ただそこで、母として守ることに徹します。でも、戦ですからね。あの城を、これから追われていかなければいけないという。それは歴史的にも残っていることなんですけれど」

ーー役柄を演じる上で、特に大変なこと、面白いことはどんなことでしょう?

石川「台本がどんどん上がってくる度に『あ! なるほどね! 今度はこうなっていくのか』っていうふうに読ませていただいています。池端(俊策)さんのご本が、すごく面白いんです。無責任ではないですけれど、役者ではないですから、色々なことが実に新鮮なんですね。例えば、歌は3分間、5分間で終わってしまいますけど。それを、相手の役者さんがいて、言葉を交わしたりしながら、展開していく。そういう意味ではもちろん、歌もミュージシャンがいてくれたりするんですけれど、言葉を交わすっていうことはないでしょ。歌は、自作自演というか、自分ひとりで演じてドラマを作っていくんですけど。役者は、相手があることなので、すごく面白いですね。『この本読んだ時にこういうシーンかと思ったのに、こういうふうなことになっていくのかな?』っていう新鮮な発見もありますし、違うこともあります。表現するということは一緒なんですが、歌とドラマの違いみたいなものをすごく楽しんで、面白がっています」

ーー今後、女優さんとしてもご活動を続けられるご予定ですか?

石川「わからないです、それは。女優という活動が面白いというよりも、自分の中にお役が沁みていくことの面白さはありますね」

ーー表現活動ということですね。

石川「はい。それは一緒ですからね。あとやはり、声を使うというのは同じですから」

ーー今後の展開が楽しみです。

石川「ぜひ観てください(笑)」

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