地元・浜松大会でRIZIN初参戦!関根
“シュレック”秀樹「プロレスラーと
して魅せる戦いをしたい」

自身の地元・浜松で開催される「RIZIN.21」(2月22日、浜松アリーナ)においてRIZIN初出場となる関根“シュレック”秀樹。静岡県警という安定した職にありながら43歳にしてプロ格闘家へ転身し、現在はMMA・柔術・プロレスを股に掛け活躍している。DEEPメガトン級王者ロッキー・マルティネスと対戦するシュレックは、RIZINで得意のジャーマンを炸裂させるのか!? プロレス、Uインターへの思い、そしてメッセージ溢れる試合直前インタビュー。
<スペシャルワンマッチ>
▼RIZIN MMAルール: 5分 3R(120.0kg)
ロッキー・マルティネス vs. 関根“シュレック”秀樹
■ルーツ・アイデンティティはUインター
――地元・浜松で開催となる「RIZIN.21」が近づいてきましたが、1月24日の会見で出場が発表された後も変わらずプロレスの出場を続けていますね。
シュレック「やっぱりそれがプロレスラーだと思うので。プロレスがあってこそのMMAで、MMAが決まったからといってプロレスに出ないのはプロレスラーじゃないと思っています」
――柔術家でもあるシュレック選手ですが、会見では「柔術の強さはサトシ(ホベルト・サトシ・ソウザ)とマルキーニョス(マルコス・ヨシオ・ソウザ)が証明してくれると思うので、自分はプロレスラーとしてバチバチの試合をします」と言われていましたね。
シュレック「実際今はプロレスの試合の方が多く出てますし、もともと自分が格闘技をやっているルーツはUインターで、アイデンティティはそこなんです。プロレスはオファーを頂いたらほぼ絶対出ています。そうでなきゃプロレスラーじゃないでしょって思うんです」
■夢を見失い警察へ
――自身のルーツであると語り、入団しようとまで思っていたUインターが大学卒業を目前に無くなってしまい、そこから24年を経てエースであった髙田延彦さんが関わるRIZINへ上がるというのも不思議な縁を感じます。
シュレック「あの頃は夢を失って本当に荒れていました。警察学校も“どうでもいいや”と思ってちゃんとやっていなかったし、警察も“いつでも辞めてやる”っていうぐらいの気持ちだったんです」
――これからまさにという時に夢が消えてしまい、自暴自棄になっていた?
シュレック「そうですね。その気持ちが変わっていったのは機動隊に入ってからです。機動隊も黙って仕事をする男の世界で(笑)、そういうところも好きだったし、面白かったんです。それからほんと数奇というか、刑事のとき課長に嫌がらせを受けて外国人対策の仕事へ行かされて、でもそのおかげで柔術と出会って、それで結局今のようになったんです」
■ポジティブに生きれば道は開ける
――同じように意にそぐわない、自分の希望とは異なる境遇へ置かれている人たちに何かシュレック選手からアドバイスはありますか?
シュレック「自分の場合は最初やりたくなかった警察をやって、いま考えると自由もなくて辛い仕事でした。でも必死にやっていって、外国人対策へ行かされた時も“腐らず協力者を作って、こっちの世界でも一流になろう”って思い直したんです。そうしたら柔術と出会って、道場へ行ったらブラジル人がみんなポジティブで、とにかくポジティブに生きて行けば道は開けると思います」
――警察学校へ入った時の荒んだ気持ちだったり、望まない職場へ追いやられたからといって腐っていたままだったら、柔術も今の状況もなかった訳ですね。
シュレック「何て言うんですかね、嫌な仕事でも楽しいやり方を見つけて変えていくというか、嫌なことをさらに嫌としてとらえたら、もうどんどん嫌になって病んでいってしまうと思うんです。だから少しでも遊びの要素を見つけたり、前向きに取り組めるようにするべきだし、もし何をやってもダメだったらすぐに辞めて転職した方がいいと思います」
――気持ちがネガティブな方にしか行かないのであれば、その環境から脱してしまった方がいいと。
シュレック「そうですね、自分も本当に道が開けたのは、どんなことがあってもポジティブに考えるようになってからです。“禍福は糾える縄の如し”じゃないですけど、全てをポジティブに考えればいいんですよね。いいことがあったら素直に感謝して、悪いことがあったらそれはよいことの前兆ととらえたり。自分も実際意地悪をされたことが道が開けるきっかけになったし、大事な人が亡くなっても、それは自分に命の大切さを教えてくれたり、そうやってよくとらえることはできるんですよね。そういうことができるようになると、道は開けてくるのかなと思います」
――生きていく上でいろんなことが起きますが、そのとらえ方・心の持ちようはとても大事なのですね。
シュレック「そうだと思います。自分の周りもネガティブな人はなるべく避けて、そうでなければ自分がポジティブになって周りをハッピーにしていけばいいのかなって思うんです。ある時気がついたんですけど、うちのボンサイ柔術もソウザ兄弟を中心にみんなネガティブなことを一切言わないんです。人の悪口も絶対に言わないし、そのことに気づいてから自分もそうなりたいと思っています」
■ジャーマン、バックドロップを出したい
――今回はDEEPメガトン級王者ロッキー・マルティネス選手との対戦が決まりました。印象をお願いします。
シュレック「1つはパンチが上手いっていうことですね。決して大振りはせず、的確にダメージの蓄積を狙うというか。あと相手の大きなパンチは食らわない。だから大きなパンチ、ダメージを食らった時にどうなるか。それと3Rとか5Rの判定に行っても勝っていますし、太っているけどかなりスタミナはある。その辺が彼の強さだと思います。逆に寝技は自分の方が上だと思うので、試合の肝は誰もが思うでしょうけど寝技の展開になるかならないか、テイクダウンできるかできないか。そこにプロレスラーとしてジャーマンとかバックドロップを出したいですよね」
――あんこ型で110㎏のロッキー選手ですが、投げることはできますか?
シュレック「柔術だと160、170㎏の相手とかを投げてきたので、組めれば投げられると思います」
――どんな試合を見せたいですか?
シュレック「まぁプロレスラーらしい試合ですよね。会見でも言った通り、逃げずに受けるし、その上で勝ちたいです。今までUインターの方たちがMMAをやってきていろんな試合がありましたけど、高山(善廣)さんのドン・フライ戦みたいな魅せ方もあるし、田村潔司さん、金原(弘光)さん、山本喧一さんもUFCに出ていましたし、みんなしっかり魅せているんですよね。安住(洋二)さんだって昔ムエタイの強豪と真正面からやって引き分けているし(1989年11月、チャンプア・ゲッソンリット戦)。そうやって決して逃げないのがUインターの好きなところです。今回はプロレスラーとして期待されていると思うので、しっかりロッキーの巨体を持ち上げて投げるとか、魅せる戦いをしたいです」
――それでは最後になりますが、ファンの方へ改めてメッセージをお願いします。
シュレック「見た目も含めて22日にピークを持っていくので、プロレスラーとしての肉体の強さ、パフォーマンスを楽しんでほしいです」

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